6年前、大学の漫画研究会に所属していた園田と近野は、互いに殺人鬼という秘密を共有しながら表向きは何気ない日常を過ごしていた。
その中で、近野が初めて人を殺した相手が11歳のときに自分の身体的特徴である虹彩異色症を他のクラスメイトと共にイジってきた親友であるという秘密も明らかに。
そしてある高級リゾートホテルのモニターのバイトに参加した園田と近野。
運営側スタッフや世界中から集められたモニターと島でひと時のバカンスを過ごすはずだったが、スタッフの中には日本の復讐支援団体「朝食会」からヘルペス・メンチョの2人が潜入していた。
2人からターゲットとして近野が狙われるも、ちょうど島は大地震に見舞われて復讐は一時中断。
一行は津波から逃れるために地下の固く閉ざされた扉の先へと急ぎ、通訳兼ガイドのオーウェンが波に流されるも残る12人は奥深くに広がっていた謎の地下空間へと行き着く。
出口はなく、いつ助けが来るかもわからない状況のなか、言葉の壁のある集団でのサバイバルが始まり、まずはチームを分けて空間内に建っていた施設を手分けして探索することに。
近野・ヘルペス・メンチョと同じチームになった園田は、チーム全員が人殺しというシチュエーションを楽しんでいるのであった。
4巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
目次
ヘルペスとメンチョが負っていたミッション
地下空間にもかかわらず、施設にはコンビニやレストラン、ショッピングモールなどが存在し、潤沢な物資が揃っていた。
そんななか、レストランでこっそりと包丁を1本盗み自分のバッグに忍ばせる園田は、貯蔵庫でヘルペスに取材を試みる。
園田の取材には応じなかったものの、ヘルペスがこの島に来たのは朝食会会長の提案を東京支部aの支部長が受け、護衛役のメンチョと共に送られることになったから。
島の運営側はオーナーを含め朝食会の活動については知らず、ヘルペスとメンチョは秘密裏にターゲットを殺害するという難しいミッションを背負っていたのだた。
地上は壊滅的被害、先の見えないサバイバルに
施設の管理室で地上の監視カメラの様子を見ることができたが、大地震と津波による地上の被害は甚大であることがわかった。
ホテルの地下通路も確実に水没している。
管理室には固定電話があるものの故障しており、外部との連絡手段は見当たらない。
集めた食糧は節約すれば2か月ほど生き延びることができると思われるが、先の見えないサバイバルが始まるのであった。
それぞれが過ごすなか、事件が発生
2日後、施設内の確認を進めながらそれぞれ過ごす一行。
唯一、見取り図でも名称が記載されておらず鍵のかかった扉があったが、その他はほぼ施設の把握を終える。
そんななか、ブルーノ料理長とサンドラは次第に距離が縮まっていく。
ニーナは1人で何かを考えながら過ごす一方、園田たち日本人4人はスポーツを楽しんで互いを知るように。
「ヘルペス」という名前はメンタルが弱くしょっちゅう口の周りにヘルペスができることから付けられたあだ名であり、「メンチョ」はそのお返しにヘルペスが付けたあだ名。
他方、1人で何かを考えながら行動することが多いニーナは鍵のかかった謎の扉に手をかざした時に不吉な予感を感じる。
タチアナがショッピングモールのブランドショップの商品を堂々と窃盗するなど、徐々にストレスの影響が出始めていた。
そしてついに事件が起きてしまう。
ホテルの中でイタリア人のマルコが誰かに刺されて倒れているのが見つかったのであった。
メンチョの過去と覚悟
「メンチョ」こと溝口咲苗は生まれつき病弱で幼少期までにいくつもの大病を患ったことから、強くなるために格闘技にのめり込んだ。
様々な格闘技を研究し、19歳の頃には相当な強さを手に入れた。
しかしある日、不良にカツアゲされている青年を助けに入り、面倒ごとを避けるために駆け付けた警察官に後を任せようとした際に残った不良に背後から鉄パイプで殴られて足を負傷、入院してしまう。
さらに不運は重なり、ちょうどその日実家に強盗が押し入り、大切な母が刃物で刺されて還らぬ人となってしまった。
3か月後、退院したメンチョは朝食会の存在を知り、その犯人に復讐すると共に自分も朝食会の活動を手伝うことを志願する。
復讐を遂げても、あの時自分がケガもせず家にいれば母は死なずに済んだという後悔の念が消えることはない。
あれから決して誰にも負けないほど強くなることを固く胸に誓うのであった。
ダニエル医師の過去
マルコが誰かに刺され一触即発の空気に包まれる中、メンチョは力尽くで威圧して皆を黙らせる。
幸いにもマルコは一命をとりとめたが、誰に襲われたかは思い出せないという。
しかし自分が襲われた時にはスマホを見ていたが、犯人にスマホを持ち去られたことが判明。
ダニエル医師は自らベッドに横たわるマルコを看護しながら、過去に想いを馳せていた。
8年前、ダニエル医師は仕事が忙しく、妻のヴァネッサと息子のジャシーにはなかなかかまってあげられない日々を送っていた。
患者のために全力を尽くす素晴らしい医師であったが、ある日ヴァネッサは育児ノイローゼが原因で息子を何度も壁や床に叩きつけて殺し、警察に自首してしまったのだった。
サンドラとブルーノ料理長の過去
気が滅入るような空気のままだが、順調に距離を縮めていくブルーノ料理長とサンドラ。
サンドラは幼い頃に両親が多額の借金を背負って離婚し、貧しさへのコンプレックスから自分の優れた容姿を活かして結婚詐欺を繰り返すように。
しかしある時相手の資産を根こそぎ奪った結果、一月後にその相手が幼い娘を残して自殺したことで、残された娘の姿を自分に重ねて後悔を抱えていた。
一方のブルーノ料理長も、かつて仕事が忙しく、婚約者のソフィアとのデートに間に合わなかった。
その日本当は婚約指輪を渡すつもりだったが、ソフィアとは連絡がつかず、そのまま再会することは叶わなくなってしまう。
10日後に警察が訪れ、ソフィアがその日3人組の男性グループに拉致・監禁され凌辱され続けた挙句に殺害されたというのである。
心に傷を抱えたブルーノ料理長とサンドラは、互いに慰め合うように一夜を共にするのであった。
犯人を炙り出そうとする園田
園田が包丁を隠し持っていることを知った近野は、この状況でそれがバレると園田がマルコを刺した犯人だと怪しまれるのではと警戒する。
しかしそれは園田の作戦のうち。
あえて自分を囮にすることで、自分に罪をなすりつけようとしてくる真犯人を炙り出すつもりでいたのである。
誰が何の目的でマルコを襲ったのか、園田は恐怖よりも取材への好奇心が勝って笑みをこぼすのであった。
【4巻のまとめ】
地上は壊滅的な被害を被っていることが監視カメラの映像で判明し、本格的に終わりの見えないサバイバル生活が始まった。
メンチョやダニエル医師、サンドラ(モニター)、ブルーノ料理長らの過去が明らかとなる一方、モニターとして参加していたマルコが何者かに背後から刺されて重傷を負う事件が発生。
犯人を炙り出すため、園田は自分が疑われるのを覚悟であえて包丁をくすね、誰が自分に罪をなすりつけようとしてくるかを見極める策に出る。
誰が何の目的でマルコを襲ったのか、園田は恐怖よりも取材への好奇心が勝って笑みをこぼすのであった。
次巻へ続きます。
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