兵庫県に住むキー坊は古武術・灘神影流の継承者で地元の不良や暴走族も敵わない高校生。
ある日キー坊は父・静虎と一緒に居る時にワールドプロレスのプロレスラーに絡まれ、その総帥・アイアン木場も姿を現した。
過去に異種格闘技戦で静虎と死闘を繰り広げ、左目を失った因縁のある木場は、それ以来灘神影流を目の敵にしている。
木場は灘神影流に正式に宣戦布告し、ワールドプロレスからの刺客として壊し屋・オニ平がキー坊と決闘を果たす。
数多の寝技と関節技をマスターしたオニ平だが、キー坊の清々しい戦いぶりに共感して裏稼業からの引退を決意し、決闘はキー坊の勝利に終わった。
オニ平の技と強靭な肉体・闘争本能を持つ超格闘家・左門清正が刺客として灘神影流を狙うが、オニ平との特訓を経て死闘を制したキー坊。
キー坊の清々しい姿勢は左門を改心させることに成功するが、左門はアメリカで強盗に襲われ命を落としてしまうのだった。
命を賭けた戦いではなくスポーツでの武道に興味の湧いたキー坊は空手の大会に出場。
ルールに縛られた戦いに苦戦しレフェリーストップであっけなく敗退してしまうが、そこで金田という青年と出会う。
金田は常軌を逸した鍛錬で極限まで肉体を鍛えることで知られる拳術館の門下生であり、無慈悲に相手を破壊する金田のやり方に反発したキー坊が喧嘩を売る。
キー坊は金田相手に打撃技だけで勝負することを拳術館の師匠・倉本鉄山の前で宣言するのだった。
7巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
黒田が先に金田に挑む
尋常ではない鍛錬の末、ジャブのようなスピードで骨を砕くほどの破壊力を誇る正拳を身につけた金田。
〈金田の鍛錬 [高校鉄拳伝タフ 7巻](c)集英社/猿渡哲也〉
その金田と打撃だけで戦うことを宣言したキー坊は特訓を始めるが、先に黒田が金田に決闘を挑む。
竹藪で勝負を挑み、竹をガードに利用しながら立ち回る黒田。
しかし金田は襲るべき正拳で竹を突き破りながら黒田を仕留めた。
〈黒田が金田に敗れる [高校鉄拳伝タフ 7巻](c)集英社/猿渡哲也〉
無慈悲な金田は黒田に追い打ちをかけ、黒田は意識不明の重体となって入院してしまう。
黒田の仇を討つため、キー坊の特訓にはいっそう熱が入るのだった。
キー坊vs金田
キー坊と金田、互いの看板を背負った決闘が浜辺で始まる。
奇しくも超大型の台風が上陸し、強風が吹き荒れるなか決闘開始。
立ち上がりからキー坊が攻めるが、極限まで身体を痛めつけて鍛えている金田にはダメージはほとんどない。
〈タフすぎる金田 [高校鉄拳伝タフ 7巻](c)集英社/猿渡哲也〉
そして金田が正拳突きを繰り出すと、キー坊の身体が後ろに吹っ飛んだ。
KO負けは免れるが、それでもダメージを負ったのは明らか。
畳みかける金田に対し、キー坊は脱力からのノーガード戦法に切り替える。
〈ノーガードに切り替えたキー坊 [高校鉄拳伝タフ 7巻](c)集英社/猿渡哲也〉
対する金田は奥義の霞連弾で一撃必殺のラッシュを繰り出す。
これを凌いだキー坊は新たに身につけた奥義・地雷殺で金田からダウンを奪った。
金田は凄絶なイジメを受けていた頃に戻りたくないと根性だけで戦おうとするが、キー坊は奥義・爆丹拳で迎えうつ。
〈奥義・爆丹拳 [高校鉄拳伝タフ 7巻](c)集英社/猿渡哲也〉
いかに強靭な肉体を持っていても、身体の内側に衝撃を与えるキー坊の正拳によって金田は倒れ、キー坊がKO勝ちを収めた。
決闘を見届けた鉄山は拳術館の完全敗北を認め、戦いの後には黒田も交えて戦友として和解するのだった。
〈戦いを終えて和解 [高校鉄拳伝タフ 7巻](c)集英社/猿渡哲也〉
【7巻のまとめ】
尋常ではない肉体鍛錬の末に破壊的な威力の打撃技を手に入れた金田。
黒田が先に挑むも惨敗し、キー坊が親友の敵討ちに立ち上がる。
嵐の浜辺で2人は対峙し、打撃技だけで決闘を挑むキー坊。
金田の打撃に苦戦するが、最後は相手の身体の内側に衝撃を与える奥義・爆丹拳でキー坊がKO勝ちを収めるのだった。
次巻へ続きます。
この漫画をもう一度読みたい方はこちら
全巻まとめに戻る
-
参考これぞリアル系長寿格闘漫画の原点!『高校鉄拳伝タフ』全42巻【ネタバレ注意】
続きを見る