裏稼業専門の組織、通称「ファブル」がしばらく休業を決め、プロの殺し屋であるアキラとヨウコは一般人として世間に溶け込むことに。
組織のボスと付き合いのある大阪の地元ヤクザ・真黒組に面倒を見てもらうこととなるが、真黒組の若頭・海老原は急に出てきた2人の存在が気にくわない様子で、構成員の高橋に命じて2人を監視させながら、正体を暴こうとする。
天才殺し屋としての正体を隠したいアキラは、高橋の後輩のキックボクシングチャンピオンに襲われてもあえて弱いフリをしながら詮索を煙に巻こうとする。
そんなとき、わざと襲われ涙と鼻血を出しているアキラを目撃した近所の女性が優しくハンカチを差し伸べる。
これが2人の運命の出会いとなるのだった。
2巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
まだ諦めない海老原と高橋
高橋からひととおりの報告を受けながらも、まだアキラたちを警戒する海老原。
武器商人のマツから実弾を手に入れ、何かを企んでいる。
そうとは知らず一般人生活に溶け込みたいアキラとヨウコは、ボスのアドバイスもあってペットを飼うことに。
ホームセンターでペットを探し、アキラはインコを、ヨウコはハムスターを飼うことに決める。
しかしここでも高橋が再びキックボクシングのチャンピオンをけしかける。

〈再びけしかける高橋 [ザ・ファブル 2巻](c)講談社/南勝久〉
尾行に気づいたアキラは一般人を装い疲れたフリをしながら逃走。
最後には橋の上から河川敷に飛び降り、見事な五点着地で逃げ切るアキラ。

〈橋から飛び降りて逃げるアキラ [ザ・ファブル 2巻](c)講談社/南勝久〉
どう見ても一般人ではない動きにチャンピオンは面食らうのだった。
高橋とヨウコ、海老原とアキラが対面へ
アキラに逃げられたことを海老原に報告する高橋。
海老原は次の一手として、高橋にヨウコを食事に誘うように指示する。

〈高橋にヨウコを誘わせる [ザ・ファブル 2巻](c)講談社/南勝久〉
その頃アキラは飼うことになったインコに「カシラ」と名づけ、普段通りの生活に。
海老原は海老原でそんなアキラのもとを訪れ、2人きりで話をすることに。
果たして海老原の狙いとは―。

〈アキラと対面する海老原 [ザ・ファブル 2巻](c)講談社/南勝久〉
プロの殺し屋の腕試し
アキラを呼び出した海老原は、アキラの実力をこの目で確かめるため、組で面倒を見ているもののどうしようもない元レスラーの厄介者と勝負をさせることに。

〈アキラの腕試し [ザ・ファブル 2巻](c)講談社/南勝久〉
元レスラーの男には「相手を殺せば借金はチャラ」と告げると、元レスラーはやる気満々に。
構成員の黒塩(通称クロ)も見守るなか、アキラは3秒で相手を地面に押し倒し、首に強烈な一撃。

〈相手を一瞬で制圧 [ザ・ファブル 2巻](c)講談社/南勝久〉
元レスラーは一瞬で動けなくなり、勝負あった。
それでも海老原はアキラに男を殺させるため、銃をアキラに向けて脅しにかかる。
まったく動じないアキラはクロから簡単に銃を奪って対抗。
アキラと海老原が銃を向け合い緊迫した空気に包まれるが、最後はアキラが「この1年、誰も殺さずに静かに暮らしてみたい」と頭を下げ、海老原も銃を降ろした。

〈脅しにも動じず頭を下げるアキラ [ザ・ファブル 2巻](c)講談社/南勝久〉
海老原はようやくアキラの生活を認め、プロの殺し屋に初めて会ったクロは目を輝かせるのだった。

〈殺し屋に憧れるクロ [ザ・ファブル 2巻](c)講談社/南勝久〉
ドランククイーン・ヨウコが高橋を弄ぶ
高橋と食事に出るヨウコは、車がベンツでもなければ食事もただの焼肉であることに内心ガッカリしつつも、暇つぶしの余興に高橋を玩具にすることを決める。
バーに誘い込み女の魅力をチラつかせながら高橋を弄ぶヨウコ。

〈高橋で遊ぼう [ザ・ファブル 2巻](c)講談社/南勝久〉
いいところを見せてお持ち帰りしたい下心みえみえの高橋だが、酒豪のヨウコには敵わず酩酊状態になってしまう。

〈酩酊する高橋 [ザ・ファブル 2巻](c)講談社/南勝久〉
高橋が酔って壊れていく姿を爆笑しながら見届け、家に迎え入れた後も遊びはまだまだ終わらない。
意識を失いそうな高橋に下着姿を晒し、必死になる姿をまた面白がるのだった。

〈終わらない遊び [ザ・ファブル 2巻](c)講談社/南勝久〉
腹を割って話す海老原
アキラと腹を割って話す海老原。
アキラがヨウコの家の隠しカメラに手をつけなかったのは、真黒組の監視があればある意味安全と判断したためだった。
一方の海老原は、来週弟分が15年の実刑を終えて出所するため面倒を見てやりたいと思っているようだ。
さらにアキラにハンカチを差し伸べた女性の名前が「ミサキ」であること、そしてミサキが親の借金を返すためバイトを5つも掛け持ちしている純粋な子であり、ミサキのような女の子を遠くから見守ってやりたいという海老原の矜持も明らかとなる。

〈あの女性の名はミサキ [ザ・ファブル 2巻](c)講談社/南勝久〉
そして海老原のアドバイスにより、アキラは一般人として職を探すこととなるのだった。
【2巻のまとめ】
2人を訝しむ海老原はアキラを呼び出し、プロの殺し屋の腕を試す。
難なく相手を倒し実力を見せつけるアキラに驚愕しながらも、「静かに暮らしてみたい」と頭を下げるアキラ。
アキラの腕試しの場に立ち会った構成員のクロはアキラに強く憧れを抱くようになる一方、ヨウコに探りを入れるために食事に誘った高橋は酒豪のヨウコにいいように弄ばれ酩酊してしまう。
結局、海老原はアキラとヨウコのことを認め、腹を割って話す。
アキラにハンカチを差し伸べた女性の名はミサキであること、そして来週弟分が15年の実刑を終えて出てくることを明かし、海老原は「ミサキのような純粋な子は見守りたいし、弟分の面倒を見てやりたい」という矜持を語るのだった。
次巻へ続きます。
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