兵庫県に住むキー坊は古武術・灘神影流の継承者で地元の不良や暴走族も敵わない高校生。
ある日キー坊は父・静虎と一緒に居る時にワールドプロレスのプロレスラーに絡まれ、その総帥・アイアン木場も姿を現した。
過去に異種格闘技戦で静虎と死闘を繰り広げ、左目を失った因縁のある木場は、それ以来灘神影流を目の敵にしている。
木場が送り込んでくる刺客たちをキー坊が倒し、いよいよアイアン木場との因縁に終止符を打つべく静虎が決闘へと向かう。
しかし不幸にも静虎は酔っ払いを助けた際に交通事故に遭い、意識不明の重体に。
静虎を襲った不幸を笑うアイアン木場にキー坊が宣戦布告し、決闘に臨む。
キー坊とアイアン木場の5時間にわたる死闘は、最後に油断したキー坊が敗北する壮絶な結果となった。
全てを出し切り、木場との遺恨にも決着がつく。
しかしその木場がバーリ・トゥードの大会で秒殺され、重傷を負った。
圧倒的な強さで大会を勝ち抜いたのはエドガード・C・ガルシアというキー坊と年齢の近い青年。
キー坊は決闘を経て戦友となったキックボクサーのギャルアッドもガルシアに壊され、ガルシアに激しい敵意を燃やすようになる。
そして木場に紹介された武術家の巣窟・黒竜寺で修行を行い、関節技の達人・朝昇との激闘を制し強くなったキー坊。
その頃、アイアン木場も静虎の懸命な治療のおかげで完全復活を遂げ、ガルシアとの再戦に向けて動き出す。
対するガルシアは南米の某国で麻薬カルテルのリーダーのもとに潜入し、凶悪犯や手下たちを相手に大暴れするのだった。
21巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
ガルシアは完璧な兵士
銃でガルシアを脅しながら、自分に忠誠を誓わせようとするパブロ。
ガルシアは表情一つ変えずに拒否し、そこにアメリカの部隊が突入する。
激しい銃撃が繰り広げられるなか、ガルシアは逃走を図るパブロを捕えて首の骨を折って始末。
〈パブロを始末するガルシア [高校鉄拳伝タフ 21巻](c)集英社/猿渡哲也〉
アメリカに忠誠を誓う兵士として、母国を麻薬による被害から救うのだった。
アイアン木場がガルシアとの再戦へ
ガルシアとのリベンジマッチが決まり、トレーニングに熱が入る木場。
セコンドには静虎が入り、逆襲に向けて万全の布陣を整える。
再戦の舞台はハワイでのゲージ・ファイト。
檻に囲まれたリングで行われる、レフェリー無しルール無しのバーリ・トゥードである。
〈ゲージファイトで再戦へ [高校鉄拳伝タフ 21巻](c)集英社/猿渡哲也〉
死んでもおかしくない緊張感を跳ね除け、熱狂する観客が待つリングに姿を現す木場。
対するガルシアはいつもどおり冷静な表情。
そして木場のリベンジマッチが始まる。
アイアン木場vsガルシア リベンジマッチ
セコンドについた静虎のアドバイスで、オープニングヒットは木場のミドルキック。
ガルシアの表情が険しくなり、ここから序盤は超高速の打撃勝負となる。
木場が最初に放ったのは灘神影流の奥義・脾腹蹴り。
内臓に着実にダメージを与えることに成功し、ついにガルシアが苦悶の表情でマットに膝をついた。
〈あのガルシアが膝をつく [高校鉄拳伝タフ 21巻](c)集英社/猿渡哲也〉
それでもガルシアはハイレベルな寝技の攻防を凌ぎ、自分で内臓を調整してダメージを緩和する。
ここから勝負は目まぐるしい技の掛け合いとなり、木場が灘神影流の奥義・足髄固めでガルシアの左ひざと右足首を極める。
しかし特殊なトレーニングの末に自分の骨をコントロールする術を身につけたガルシアは、巧みに関節技の支点をズラして凌いだ。
〈ガルシアのボーン・コントロール [高校鉄拳伝タフ 21巻](c)集英社/猿渡哲也〉
渾身の力を振り絞って体力が削られていく木場。
ガルシアは軟体動物のように上体をひねって木場の関節技からすり抜け、今度は必殺のボーン・トルネードを仕掛ける。
一度再起不能寸前までの重傷を負わされた悪夢の技が再び木場を襲うのだった。
〈悪夢の技再び [高校鉄拳伝タフ 21巻](c)集英社/猿渡哲也〉
【21巻のまとめ】
完全復活を遂げたアイアン木場がバーリ・トゥード大会でガルシアに再び挑む。
静虎をセコンドにつけ灘神影流の技を使いながら渡り合う木場。
しかしガルシアも独自のトレーニングで身につけたボーン・コントロールで木場の関節技を凌ぎ、反撃で必殺のボーン・トルネードを繰り出す。
一度再起不能に間で追い込まれた悪夢の技が再び木場を襲うのだった。
次巻へ続きます。
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