兵庫県に住むキー坊は古武術・灘神影流の継承者で地元の不良や暴走族も敵わない高校生。
ある日キー坊は父・静虎に鍛えられながら様々な格闘家たちとの戦いを通じて奥義を会得していく。
著名な格闘家が参戦したトーナメント・TDKに出場し、ガルシアとキー坊が決勝へ進出。
ガルシアの実の父は"怪物を超えた怪物”の異名を持つ男にして静虎の双子の兄である鬼龍、同じ灘神影流の血を引く者同士の死闘となる。
最後は死力を振り絞ったガルシアのパンチでキー坊が失神、ガルシアが優勝を手にしたが、戦いの中でキー坊が放った奥義・蠢蟹掌が原因で、試合後にガルシアは帰らぬ人となってしまった。
それでも自身のトラウマと向き合い、ガルシアを殺めてしまったスランプから完全復活したキー坊。
一方、鬼龍の狙いは宮沢一族を悲劇の渦に陥れた究極奥義・呪怨の習得にあることが判明した。
呪怨の秘伝書は封印のために2つに分かれて保管されており、香港の分家にあった半分を鬼龍が奪い取る。
もう半分はその技を身に受けた祖先・虎二郎が持ったまま行方をくらませていたが、静虎とキー坊が古くから交流のある陳老師から情報を得て先に確保した。
しかし鬼龍も陳老師のもとを訪れ、残りの秘伝書を狙うのだった。
41巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
鬼龍vs金時・陳老師
静虎とキー坊は虎二郎の洞穴を封印し、自らの手で秘伝書を守り抜くことを誓う。
その頃、呪怨の秘伝書を求めて陳老師に詰め寄る鬼龍。
その前に金時が姿を現し、身を挺してでも鬼龍を止めるべく決闘を仕掛けた。

〈金時が打倒鬼龍に動く [高校鉄拳伝タフ 41巻](c)集英社/猿渡哲也〉
命懸けの親子の死闘となるが、実力はもはや鬼龍の方が上。
陳老師も隙を突いて鬼龍の首の後ろにキセルを刺すが、大したダメージを与えることができずに吹き飛ばされてしまう。

〈陳老師も仕掛けるが… [高校鉄拳伝タフ 41巻](c)集英社/猿渡哲也〉
さらに鬼龍は高いIQですでに手に入れた半分の秘伝書から呪怨の技をある程度のレベルにまで復元し、それを実の親である金時に放った。
静虎とキー坊が戻ったときには既に鬼龍の姿は無く、死んだフリで難を逃れた陳老師と呪怨を食らって記憶喪失となった金時が倒れているのだった。

〈鬼龍が金時に呪怨を放つ [高校鉄拳伝タフ 41巻](c)集英社/猿渡哲也〉
怒る静虎が鬼龍との決闘へ
呪怨をかけられた者は記憶障害を起こし、忌まわしい記憶だけが残った状態で幻影に恐怖しながら生きることとなる。

〈介護が必要になった金時 [高校鉄拳伝タフ 41巻](c)集英社/猿渡哲也〉
そのとおり金時は介護が必要な状態となり、静虎が懸命の介護をしながら生活を共にすることに。
そんな様子をほくそ笑みながら鬼龍が電話をかけ、静虎と互いの秘伝書を賭けた決闘をしたいと告げる。
電話を取ったキー坊は手が埋まっている父に代わって自分が決闘を受けようと意気込むが、そのキー坊の気遣いが静虎のプライドを傷つけてしまった。
自分の手で鬼龍を殺すべく、覚悟を決めた静虎。

〈静虎が鬼龍との決闘へ [高校鉄拳伝タフ 41巻](c)集英社/猿渡哲也〉
虎二郎の秘伝書を手に決闘の場所へと向かうのだった。
静虎vs鬼龍 因縁の場所での決闘
鬼龍と静虎、2人が対峙するのはかつて鬼一郎と虎二郎が戦った因縁の場所、夜叉河原。

〈静虎が鬼龍との決闘へ [高校鉄拳伝タフ 41巻](c)集英社/猿渡哲也〉
一卵性双生児同士の互角の殺し合いは、どちらかが死ぬ確率が高い死闘となるのは明らかである。
人を殺める覚悟を固め、長兄・尊鷹の想いを背負って戦う静虎。

〈長兄・尊鷹を想い戦う静虎 [高校鉄拳伝タフ 41巻](c)集英社/猿渡哲也〉
しかし鬼龍も徐々に本気を出し、互角の攻防を繰り広げる。
そして陳老師とキー坊も2人の決闘を見届けに到着するなか、鬼龍が放った塊蒐拳が静虎にヒットし、静虎はあと5年で死ぬ身体になってしまった。

〈鬼龍の塊蒐拳が静虎にヒット [高校鉄拳伝タフ 41巻](c)集英社/猿渡哲也〉
一族の宿命に翻弄される2人の戦いの行方は―。
【41巻のまとめ】
静虎と鬼龍の父・金時が鬼龍を倒すべく決闘を仕掛けるが、鬼龍は半分の秘伝書から不完全ながらも呪怨を再現し、実の父に向けて放つ。
金時は技の影響で記憶を失い、介護が必要な状態に。
過去に長兄・尊鷹を手にかけたうえに父までも襲った鬼龍に激しい敵意を燃やす静虎は鬼龍の申し出を受け、互いの秘伝書を懸けて決闘が始まった。
キー坊と陳老師が見守るなか、互角の攻防を繰り広げる2人。
しかし鬼龍が放った塊蒐拳が静虎にヒットし、静虎はあと5年で死ぬ身体になってしまう。
一族の宿命に翻弄される2人の戦いの行方は―。
次巻へ続きます。
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