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手塚vs千歳、リョーマvs金太郎の激戦、立海大附属では赤也がデビル化!?『テニスの王子様』38巻【ネタバレ注意】

 

~前巻までのあらすじ~

テニスの名門校・青春学園中等部にアメリカジュニア大会4連覇を成し遂げた天才少年・越前リョーマが入部。

並みの高校生すらも圧倒する実力を見せつけレギュラーの座を獲得したリョーマは、関東大会初戦のライバルの氷帝との対戦で故障を抱え離脱した部長・手塚に代わって青学の柱を担うスーパールーキーとして期待がかかる。

手塚抜きで関東大会ベスト4に入り全国大会への出場権を獲得した青学は、準決勝で古豪の六角中にストレート勝ちで決勝進出を決めた。

決勝では2勝2敗で迎えたシングルス1でリョーマが中学テニス界最強の「皇帝」真田に追い詰められながらもサムライの血が目覚めたリョーマが怒涛の反撃。

最後は無我の境地をも解禁した真田に対し、リョーマが新技「COOLドライブ」でポイントを奪い、7-5で死闘を制した。

青学の優勝で関東大会が幕を下ろし、ライバルの氷帝も開催地枠としての全国大会出場が決定。

不二もトリプルカウンター以外の技の必要性を感じる一方、大阪からは驚異的なパワーを持つ四天宝寺中の大物ルーキー・遠山金太郎も登場する。

そして故障を抱えたままの大石に代わって手塚がレギュラーに復帰し、いよいよ全国大会が開幕。

青学は1回戦で六角を下した沖縄代表の比嘉との対戦では完全復活した手塚を含め、青学が5連勝。

準々決勝でリベンジに燃える氷帝と再戦ではリョーマが跡部との死闘を制した。

一方、四天宝寺が不動峰を破り、準決勝で青学と激突することに。

橘と並び九州地区で名を馳せた千歳は、無我の境地のその先にある3つの扉のうち、頭脳をフル回転して未来余地のように試合の展開を読み切る「才気煥発の極み」の使い手。

残る扉は手塚の「百錬自得の極み」と、あとは数十年前に1人だけが行き着いた開かずの扉「天衣無縫の極み」であることが明かされた。

そして青学と四天宝寺の準決勝、シングルス3では不二が基本に忠実で完璧なテニスを武器とする白石と激突、不二はトリプルカウンターそれぞれを進化させ、さらに最後のカウンター技「ヘカトンケイルの門番」で猛追を見せるも6-7で惜敗。

ダブルス2では桃城・海堂が相手のお笑いテニスを打ち破り、シングルス2では河村が波動球の元祖である石田(兄)と対決、パワーで圧倒されながらも執念と根性で勝利をつかみ取り、2勝1敗でダブルス1を迎えるのであった。

 

38巻のあらすじを振り返ってみましょう。

ダブルス1は手塚と千歳の変則シングルスマッチに

ダブルス1は手塚・乾ペアvs財前・千歳ペア。

四天宝寺は当初予定していたケンヤではなく、退部するつもりだった千歳に発破をかけて手塚との対決をお膳立て。

千歳の「才気煥発の極み」はダブルスでは効果を発揮しないため、試合はダブルスにも関わらず、手塚の「百錬自得の極み」と千歳の「才気煥発の極み」の一騎打ちとなる。

両者初めから次元の違うラリーを繰り広げ、財前や乾は途中で足を踏み入れることすらできない。

最初のゲームは千歳の「才気煥発の極み」をフル活用しつつあえて「百錬自得の極み」で倍返しされない程度の打球で封じることで1ゲームを先取。

しかし次のゲームからは手塚が「才気煥発の極み」と「百錬自得の極み」を同時に発動し、正面から千歳を崩す。

2つの扉を同時に開いた手塚がそのまま試合を圧倒し、6-1で完勝するのであった。

リョーマと金太郎の1球勝負が白熱

3勝1敗で青学が決勝進出を決め、シングルス1のリョーマvs金太郎の試合は流れてしまう。

だが金太郎の猛アピールにより1球だけリョーマが相手をすることとなり、2人の対決が実現。

金太郎は驚異的なパワーや野生的な動きでリョーマの「無我の境地」と互角に渡り合い、次第にリョーマも本気になっていく。

1球なのになかなか勝負が決まらないなか、体力を削られたリョーマに対して金太郎が規格外の大技「超ウルトラグレートデリシャス大車輪山嵐」を放つ。

リョーマが「無我の境地」で受けて立つと、ボールは真っ二つに割れてそれぞれのコートに転がり、勝敗はつかず。

リョーマが最後に返すことができたのは、果たして「天衣無縫の極み」の扉が開いたからなのか―?

赤也が覚醒、デビル化

もう1つの準決勝では立海大附属が名古屋星徳と対戦。

星徳は試合前に選手全員を外国人留学生に入れ替える荒業に出、シングルス3とダブルス2で立て続けに立海大附属を圧倒する。

そしてシングルス2でも星徳のクラウザーが赤也をボコボコにし、マッチポイント。

しかしここでブチ切れた赤也が悪魔(デビル)のように変貌を遂げ、一気にクラウザーに逆転勝利した。

立海大附属は赤也を覚醒させるためにあえて2連敗でスタートしていたことも判明し、ダブルス1では仁王・柳ペアが、シングルス1では真田が危なげなく勝利し、決勝進出するのだった。

焼肉店での大食い勝負へ

準決勝の祝勝会として焼肉店を訪れた青学の面々。

大石が厳格な焼肉奉行という意外な一面も明らかになるなか、そこに四天宝寺、比嘉、六角、氷帝も集まった。

今度は焼肉店でかつてないバトルが繰り広げられることになるのであった。

【38巻のまとめ】

ダブルス1では手塚と千歳、ともに無我の境地の先にある扉を開いた者同士の激突となり、次元の違う2人による変則シングルスとなる。

そこで手塚は百錬自得の極みと才気煥発の極みを同時に発揮するという離れ業をやってのけ、千歳を下して青学が先に決勝進出を決めた。

リョーマと金太郎の1球勝負のエキシビションも白熱する一方、立海大附属は赤也が土壇場で悪魔のような姿に変貌して新たな覚醒を遂げ、青学との決勝戦へ進出するのだった。

次巻へ続きます。

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