オークションを阻止したいG.I.や人蟲を狙うキュリアス達が会場に突入したが、双方の前に人蟲を警護するBBの2人組「タイクーンブラザーズ」が立ちふさがる。
8巻のあらすじを振り返ってみましょう。
次元怪盗、参戦
時空を切り裂いたヴェネランダは、グリーディナッツとマクシミリアンの戦闘に乱入した。
時空とともに斬られた人蟲からは、閉じ込められていた「中身」が溢れ出し、オークション参加者を襲い始めた。
ヴェネランダはグリーディナッツの1人を倒したが、斬撃数が規定値に達したため、マクシミリアンも人蟲もそのままに去っていく。
しかし、彼女の斬撃が当たった壁や床から人蟲の中身が染み出し、別の場所で戦っていたG.I.やタイクーンブラザーズも巻き込みながらヘルサレムズ・ロッドの街へと溢れ出した。
溢れ出した中身は数百人を殺害したが、落札者である「フー」の命令で人蟲に戻っていった。
G.I.はその隙に自爆しながら脱出し、なんとか全滅を免れ戦闘データを持ち帰った。
BBの恐ろしさを実感したG.I.は、BBと渡り合える唯一の存在であるライブラを作戦から排除したことが間違いだったことに気づく。
一方、人蟲の中身が「3人足りない」ことに気づいたフーは、タイクーンブラザーズに回収を命じた。
クラウス、脱獄
パンドラムに収監されているクラウスの元に、アメリカ大統領が現れクラウスの釈放を要請するが、それはフェムトが化けた偽物だった。
正体を現したフェムトは、早く現場に行くようクラウスを促すが、クラウスは所長たちを守るようにフェムトと対峙した。
看守たちを一掃し、同席していたG.Iの1人を破壊したフェムトは、笑いながら去っていく。
部下と自分の命を守られた署長はクラウスとブローディー&ハマーの一時的な脱獄を許した。
彼ら
レオは街に取り残された人蟲の中身を見つけ、ブラッドベリ総合病院に運び込んだ。
皮膚も骨格も何もかもが融解し、複数の人間が混ぜ合わされながら術式で無理やり命をつなぎ留められている姿を見たルシアナは「生命への冒涜だ」と憤る。
「彼ら」の記憶を読み取ったレオは、彼らが武装組織に拉致され生贄にされた子どもだと知り、涙を流した。
病院に駆けつけたスティーブンは人蟲の完成を阻止するため「彼ら」を処分しようとするが、レオや医師たちに止められる。
そこへ「彼ら」を回収するためにタイクーンブラザーズが現れ、スティーブンとK・Kに攻撃をしかけてきた。
重傷を負ったスティーブン達の指示を受け、レオはタイクーンブラザーズの視界をシャッフルして隙をつき、「彼ら」を連れて逃走した。
【8巻のまとめ】
人蟲の中身がヘルサレムズ・ロッドの街に漏れ出した。人蟲の生贄にされた「彼ら」を保護したレオに、回収を命じられたタイクーンブラザーズが迫る。
一方クラウスは、フェムトの気まぐれによりパンドラムからの脱獄に成功した。
【8巻の見どころ】
この巻の見どころは、時空を切り裂く怪盗ヴェネランダの乱入から始まる混乱と、クラウスの脱獄劇、そして「彼ら」を巡るレオの逃走劇です。
中身が漏れ出した人蟲によりヘルサレムズ・ロッドの街は大混乱に陥り、フェムトの登場によりクラウスの戦意が燃え上がります。
さらに、生贄にされた子どもたち「彼ら」を守ろうとするレオと、回収を狙うタイクーンブラザーズとの攻防は緊迫感に満ちています。

次巻へ続きます。
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