将也は転入生の硝子の耳が聞こえないことをからかい、クラスメイトと共に嫌がらせをエスカレートさせていった。
しかし硝子へのいじめが大人に知られた途端友人にも裏切られ、孤立してしまう。
6年経ち自殺を決意した将也は、最後に硝子に会いに行くことにする。
硝子と再会できた将也は、結果的に自殺を思いとどまって硝子と友達になりたいと考え、クラスメイトの永束や硝子の妹である結弦の力を借りながら硝子と少しずつ距離を縮めていく。
しかし将也は硝子に会いたい気持ちと、自分には会う資格が無いのではという、過去の行いへの後悔との狭間で思い悩んでいた。
3巻のあらすじを振り返ってみましょう。
佐原みよことの再会
硝子が佐原に会いたがっていると知った将也は、佐原を探し始める。
硝子は小学校時代佐原が自分を助けようとして嫌がらせの標的になり、不登校になってしまったことに気が付いていた。
将也は過去の自分の行いを後悔する。
今でもクラスのまとめ役を買って出ている川井に聞き、佐原は将也と仲が良かった植野と同じ高校へ通っていると分かると、将也は硝子を連れてその高校へ向かう。
佐原は既に下校しており、その日は会うことが出来なかったが、翌朝将也は登校中、佐原と再会を果たした。
将也は硝子が佐原に会いたがっていることを伝え、2人を引き合わせる。
2人は再会することが出来てとても嬉しそうだった。
将也は小学校時代硝子が過ごすはずだった楽しい日々を取り戻すことが、自分の過去の過ちへの償いになるのではと考えはじめる。
佐原に誘われて永束・硝子も含めた4人でカラオケに行くことになった将也。
耳が聞こえない硝子に遠慮していた将也だったが、硝子の楽しそうな姿を見て、自分が考え過ぎていたことに気が付く。
将也は佐原に、過去自分が硝子をいじめたことで硝子を転校させてしまったことを告白。
佐原は少し怒ったような表情だったものの、今硝子が笑っていることが大切だと将也を受け入れた。
そして硝子と引き合わせてくれたことに感謝していることを将也に伝えるのだった。
植野直花との再会
将也は新人映画賞のチラシを見たことをきっかけに、永束に映画作りに誘われる。
永束にスタッフ要員として友人を紹介するよう言われるが、小学校時代のいじめが原因でまともな友人はいないと将也は断る。
そんなとき、街で偶然植野とすれ違い、目が合う。
植野は猫カフェの割引券を渡し、去っていった。
将也は硝子と植野が仲良くなれるかも知れないと思い永束と猫カフェを訪れるが、植野と話すことは出来なかった。
帰りに変装した植野は告白の手紙を忍ばせたポーチを将也に渡すが、そのポーチは手違いで永束へとわたってしまう。
植野は将也のことが好きだったのだ。
行き違いで手紙を将也に読んでもらえなかった植野は、勘違いした永束をこっぴどく罵倒する一方、校門で将也を待ち伏せし、無理やり一緒に帰ることに。
植野は道中で硝子を見つけ昔のように嫌がらせしようとするが、将也は断り、硝子に謝罪する。
植野は将也が昔の行いを硝子に謝罪していたと知り驚く。 後日植野が将也の家を訪ねて来た。
小学校で将也を仲間外れにしたことを謝罪しに来たという。 将也は自分ではなく硝子へ謝罪するよう訴えるが、植野は将也と仲直りしたいだけだと怒ってしまう。
植野からは硝子との交流を「友達ごっこ」と揶揄され、その言葉が将也の胸に刺さるのであった。
本当の友達とは
植野と硝子が仲直り出来るかもしれないという将也の思惑は失敗に終わってしまった。
将也はそもそも、そんな風に集めた友達は本当の友達なのか。
自分と硝子も本当は友達では無いのかもしれないと悩む。
将也は硝子に正直にその気持ちを伝えることにした。
髪型をポニーテールに変えていた硝子も、これからもっと将也と親しくなりたいと話す。
硝子は意を決して将也に口語で告白するが、発音が悪く将也は正しく聞き取ることができなかった。
伝わらなかったことが恥ずかしくなり、硝子はその場を走って立ち去ってしまうのだった。
【3巻のまとめ】
硝子は将也の計らいで小学校時代に硝子と親しくしようとしていじめられ転校していった佐原と再会し、改めて友達になることが出来た。
一方、小学校時代から硝子のいじめに加担していた植野は将也に好意があるため、硝子を敵視している。
小学校時代の友人たちとの再会を通して、将也と硝子はお互いに距離が縮まっていることを再確認する。
次巻へ続きます。
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