将也は転入生の硝子の耳が聞こえないことをからかい、クラスメイトと共に嫌がらせをエスカレートさせていった。
しかし硝子へのいじめが大人に知られた途端友人にも裏切られ、孤立してしまう。
6年経ち自殺を決意した将也は、最後に硝子に会いに行くことにする。
2巻のあらすじを振り返ってみましょう。
友達になりたい
将也は自殺する前に硝子に謝罪したいと考え、硝子を探し出し再会した。
硝子は将也が手話を使えることに驚く。
将也は硝子が小学校時代に使っていた筆談ノートを返し、硝子にひどい嫌がらせをして後悔している、改めて友達になりたいと伝える。
将也は自分の発言に驚くが、硝子は将也の手を握って了承する。
硝子は毎週火曜日、橋から川にいる鯉にパンをあげているらしい。
一緒にパンをあげながら硝子の近況を聞く将也。
現在の高校では楽しく過ごしていると言う。
そこへ硝子の母親がやってきた。
母親は筆談ノートを川へ投げ捨てるが、将也が川に飛び込み拾い上げ、硝子へ渡す。
将也は硝子の母親へ以前の嫌がらせについて謝罪したが、許されるはずもなく平手打ちされ、硝子も連れて行かれてしまうのだった。
友達の定義
また橋へ硝子に会いに行っても良いものか、将也が悩んでいるうちに翌週の火曜日になった。
意を決して手話サークルへ硝子に会いに行き、硝子の友達であると名乗るが、知らない少年に硝子はいないと追い返されてしまう。
盗まれた自転車を取り返してくれたことをきっかけに、クラスメイトの永束と話すようになった将也。
友達とは何か悩む将也に、永束は友達に定義は無い、自分と将也はもう友達だと言う。
将也は翌週の火曜日も硝子に会いに行った。
将也は硝子と会うことを躊躇っていたこと、友達になれるのか不安に思っていたことを正直に伝える。
硝子も同じように不安に思っていたと言う。
お互いの気持ちが分かり、2人の距離は少しずつ縮まっていた。
騒動の犯人
将也の母親は、将也が自殺しようとしていたことに気が付いていた。
将也はこっぴどく叱られ、もう自殺はしないと誓う。
将也は硝子に会いに行った際、自分を追い返してきた少年と再会する。
少年は硝子の恋人であると名乗り、硝子に近づかないよう忠告。
硝子に彼氏がいると知った将也は少し凹んだ。
そんな折、先日将也が川へ飛び込んだ際の写真が拡散され問題となり、将也は停学になってしまう。
硝子は犯人が自分の妹の結弦であると確信。
将也に硝子の恋人であると名乗った少年は、硝子の妹だったのだ。
硝子を守るために将也をハメて遠ざけようとしていた結弦。
だが硝子の今までに見せたことがない怒りの表情を見て結弦は驚き、またショックを受けて家を飛び出してしまうのだった。
結弦の家出
将也は偶然家出中の結弦に会い、消耗した様子であったため自分の家で夕食を食べさせる。
夜に硝子の母が将也の家を訪ねて来た。
硝子が家に戻らず、どこにいるか分からないと言う。
結弦は自分を探しに行ったのだと思い、将也と一緒に硝子を探しに行く。
2人は雨が降りしきる中探し回り、橋の上で無事硝子を見つけることができた。
硝子の母は将也を見て、幸せだったはずの過去を壊された事実は消せないためお礼こそ言わないが、以前のような軽蔑の眼差しではなくなっていた。
結弦は硝子の恋人ではなく妹であると知った将也は、姉想いの結弦のことを見直す。
硝子とはまた会う約束をして、笑顔で別れた。
将也は悩む。
自分はこんな風に笑って硝子と接する資格があるのだろうか。
【2巻のまとめ】
硝子と再会できた将也は、永束や結弦の力を借りながら硝子と少しずつ距離を縮めていく。
将也は硝子に会いたい気持ちと、自分には会う資格が無いのではという、過去の行いへの後悔との狭間で思い悩んでいた。
次巻へ続きます。
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