高校生の少年・石田将也は、自分が過去に犯してしまった罪から、一人の少女の行方をずっと捜し続けていた。
そして将也は、とある手話サークルの会場にて、捜し続けていた聴覚障害者の少女・西宮硝子と再会を果たすことになるが、彼女は驚きのあまり逃げ出してしまう。
二人の出会いは小学校の頃にまで戻ることになるー。
硝子と将也の2人の触れ合いを中心に展開し、人間の持つ孤独や絶望、純愛や友情などが描かれるストーリーに引き込まれる作品。
さっそく、1巻のあらすじを振り返ってみましょう。
将也と硝子の再会
高校生になった石田将也と西宮硝子は再会した。
驚き、歪な笑顔を浮かべる硝子だったが、すぐに走ってどこかへ行ってしまう。
将也は追いかけるが、硝子は止まらない。
小学6年生、退屈な日々
将也は度胸試しと称して、友人の島田、広瀬と毎日放課後に危険な遊びをしていた。
しかし度胸試しの一環で川へ飛び込んだのをきっかけに、年上の不良の逆鱗に触れ、傷だらけになるまで殴られてしまう。
島田と広瀬ももう度胸試しに付き合ってくれなくなった。
将也は退屈な日々に我慢できずにいた。
耳の聞こえない転入生
西宮硝子が転入生として入学してきた。
硝子の耳が聞こえないと知り将也は驚く。
将也はわざと硝子の耳元で大きな声を出したり、上手く発声出来ない硝子の真似をしたりしてからかい、先生に注意される。
他の生徒も最初は授業についていけない硝子をフォローしていたが、頻度が高く鬱陶しく感じるように。
そんな中硝子を助けようと声を上げた佐原だったが、他のクラスメイトから嫌がらせの標的となり、不登校になってしまった。
将也の硝子に対する嫌がらせはエスカレートしていった。硝子の反応に興味があったからだ。硝子は泣くことも、怒ることもなかった。
いじめの標的
校長先生から、硝子の母親が硝子はいじめられているのではないかと疑っていると聞き、将也は動揺する。
担任の先生は加害者として将也を名指しした。
クラスメイトも掌を返したように将也を責める。
その瞬間から、いじめの標的は将也に変わっていた。
将也の母親は、将也に硝子へ謝罪するよう伝えるが、将也は硝子を目の前にしても謝ることが出来なかった。
硝子の母親からも軽蔑の眼差しを向けられる。
自分が硝子へしていたのと同じように、クラスメイトからいじめを受ける将也。
仲が良かった島田と広瀬も別人のように冷たく将也へ接する。
しかし硝子は捨てられた将也のノートを拾ってくれたり、殴られた傷を手当してくれたりと、優しい態度で将也は理解出来ない。
苛立った将也は硝子に本当の気持ちを言うよう怒鳴り蹴りとばす。硝子も将也を叩き、取っ組み合いの喧嘩になる。
一か月後、硝子は転校した。
将也の机には毎朝暴言が書かれるようになった。
今までは毎日硝子が拭いて消してくれていたのだ。
将也は自分が間違っていたことに気が付くのだった。
高校3年生、6年ぶりの再会
中学生になった。
島田が将也はいじめの犯人であったことを他の生徒に話し、将也は孤立した。
高校3年生になったが友人は出来ずにいた。
将来に絶望した将也は自殺を決意する。
死ぬ前に硝子に会いに行くことを決め、居場所を突き止めた。
2人は6年ぶりに再会する。
【1巻のまとめ】
将也は転入生の硝子の耳が聞こえないことをからかい、クラスメイトと共に嫌がらせをエスカレートさせていった。
しかし硝子へのいじめが大人に知られた途端友人にも裏切られ、孤立してしまう。
6年経ち自殺を決意した将也は、最後に硝子に会いに行くことにする。
次巻へ続きます。
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