鬼龍との決闘を経て廃人となってしまった父・静虎が2年間のリハビリを経て奇跡的な回復を遂げた。
地下格闘技「ダーク・ファイト」に身を置きながら治療費を稼いだキー坊は、親友であるリキ丸の計らいで大物フィクサーの柳場道元が主宰する「ハイパー・バトル」への出場を勝ち取る。
静虎も鬼龍を倒す共通目的のもと、その実力を道元に買われて格闘技のスペシャリスト集団「チームD」の一員としてハイパー・バトルに参戦するが、塊蒐拳のダメージは依然として残り、静虎は余命半年の状態だった。
塊蒐拳の治療法を知るのは鬼龍と尊鷹のみ。
ハイパー・バトルの前回優勝者バトル・キングの正体が尊鷹であることを突き止めたキー坊は、塊蒐拳の会得を目指してハイパー・バトル本戦に臨む。
そして尊鷹を狙う鬼龍も乱入し、いよいよバトル・キングへの挑戦権が賭かったハイパー・バトル本戦が開幕。
”大巨人”シュルト、チームDのリーダー菊多、モンゴルの大横綱ヤムが1回戦を突破。
第4試合では鬼龍を命の恩人であり悪魔として崇拝する聾唖の天才格闘家・マーシオ”ジェット”内藤がいよいよ登場する。
相手はキックボクシング王者のカーマン。
果たしてジェットはどう闘うのか―。
13巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
目次
第4試合 ジェットvsアーネスト・カーマン
カーマンの強烈な打撃を紙一重で躱すジェット。
カウンターのボディブローで肋骨にヒビが入り、素早く腕ひしぎ逆十字でカーマンの右腕を破壊。
〈ジェットが圧倒 [TOUGH 13巻](c)集英社/猿渡哲也〉
どんなにカーマンが絶叫しても悲鳴はジェットには届かず、涼しい顔で2回戦進出を決めるのだった。
第5試合 イリューヒンvsペ・ヨンペと八百長
激闘が続くハイパー・バトルだが、八百長の噂も関係者の間ではささやかれ始めている。
〈影の支配者ガンビーノ [TOUGH 13巻](c)集英社/猿渡哲也〉
裏社会で絶大な権力を持つガンビーノがハイパー・バトルでの賭けを仕切っており、八百長もお手の物。
そんななか第5試合はウクライナのサンボ王者イリューヒン・ラスマトリンと韓国の横綱ペ・ヨンペが対決。
ガンビーノはイリューヒンに八百長をけしかけ、目論見通りヨンペに勝たせて賭けで荒稼ぎ。
〈仕組まれた八百長 [TOUGH 13巻](c)集英社/猿渡哲也〉
さらにリキ丸を呼び出しキー坊にも八百長を迫るガンビーノ。
リキ丸はその脅しに対し、「次の試合の賭けで自分が勝ったら八百長は無かったことにしてほしい」と逆提案するのだった。
〈ガンビーノとリキ丸の賭け [TOUGH 13巻](c)集英社/猿渡哲也〉
第6試合 ミノルvsホォー
第6試合は鈴木ミノルvs”少林寺の魔人”ホォー・チオンガオー。
250kgの巨体にして内功を得意とするホォーとの対決。
分厚い肉の壁でミノルの風当身の軌道をも逸らすホォーは、ミノルの身体ごと自分の腹に丸め込んで締め付ける。
しかしホォーの耳の急所を突いて脱出したミノルも本気を出し、渾身の風当身をホォーの腹にぶち込んだ。
〈風当身が炸裂 [TOUGH 13巻](c)集英社/猿渡哲也〉
風圧で一気に脂肪を燃焼させ、顔中の穴から血を噴き出して倒れたホォーはみるみるうちに痩せてしまい、KO負け。
ミノルが2回戦へ進出し、ガンビーノとの賭けに勝ったリキ丸も胸をなでおろすのだった。
第7試合 モロゾフvs静虎
第7試合は”白い悪魔”モロゾフ・ゼンツォフvs宮沢静虎。
難病の治療で病床に伏せる妻の治療費を稼ぐために負けられないモロゾフは気合十分。
一方、静虎も正々堂々と戦う覚悟で試合に臨む。
〈灘神影流を封印した静虎 [TOUGH 13巻](c)集英社/猿渡哲也〉
静虎は灘神影流の技を封印したうえで、悔いを残さぬように全力で迎えうち、打撃でも寝技でもモロゾフを上回る。
しかし静虎の三角締めが極まり万事休すかと思われた時、塊蒐拳のダメージに身体を蝕まれる静虎が突然吐血。
モロゾフが執念で暴れるが、血を吐きながらも手を緩めなかった静虎が優しくモロゾフを締め落とした。
〈静虎が辛勝 [TOUGH 13巻](c)集英社/猿渡哲也〉
時を同じくしてモロゾフの妻も息を引き取り、モロゾフが完全に失神。
KO勝ちを納めた静虎だが、次戦に向けて不安の残るコンディションを露にしてしまったのだった。
いよいよキー坊が出番を迎える
そしていよいよ第8試合、キー坊の出番が来た。
ガンビーノはリキ丸を人質にとったうえでキー坊に接触し、キー坊の勝利に大金を賭けたことを明かしながら「キミが負けたら”親友”のリキ丸に責任を取ってもらう」と脅迫。
〈キー坊を脅すガンビーノ [TOUGH 13巻](c)集英社/猿渡哲也〉
しかしキー坊の相手はブラジリアン柔術の世界王者、”ラバーマン”ことアンドレ・フェルナンデス。
下馬評ではフェルナンデスの方が格上とされる戦いに、キー坊はどう挑むのか―。
〈相手は「ラバーマン」 [TOUGH 13巻](c)集英社/猿渡哲也〉
【13巻のまとめ】
影の支配者ガンビーノが八百長や巨額の賭けを企むなか、ジェット、ヨンペ、ミノル、静虎も勝ち上がり、いよいよキー坊が出番を迎える。
親友のリキ丸を人質に取られ「負ければリキ丸を殺す」という脅しを受けたキー坊。
ブラジリアン柔術の世界王者フェルナンデスを相手に勝利を挙げることができるのか―。
次巻へ続きます。
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参考灘神影流を背負うキー坊の闘いと成長『TOUGH』全39巻【ネタバレ注意】
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