鬼龍との決闘を経て廃人となってしまった父・静虎が2年間のリハビリを経て奇跡的な回復を遂げた。
地下格闘技「ダーク・ファイト」に身を置きながら治療費を稼いだキー坊は、親友であるリキ丸の計らいで大物フィクサーの柳場道元が主宰する「ハイパー・バトル」への出場を勝ち取る。
静虎も鬼龍を倒す共通目的のもと、その実力を道元に買われて格闘技のスペシャリスト集団「チームD」の一員としてハイパー・バトルに参戦するが、塊蒐拳のダメージは依然として残り、静虎は余命半年の状態だった。
塊蒐拳の治療法を知るのは鬼龍と尊鷹のみ。
ハイパー・バトルの前回優勝者バトル・キングの正体が尊鷹であることを突き止めたキー坊は、塊蒐拳の会得を目指してハイパー・バトル本戦に臨む。
そして尊鷹を狙う鬼龍も乱入し、いよいよバトル・キングへの挑戦権が賭かったハイパー・バトル本戦が開幕。
影の支配者ガンビーノが巨額の賭けや八百長で大会を支配しようとするなか、”大巨人”シュルト、チームDのリーダー菊多、モンゴルの大横綱ヤム、鬼龍を命の恩人であり悪魔として崇拝する聾唖の天才格闘家ジェット、韓国の横綱ヨンペ、ミノル、静虎も勝ち上がり、いよいよキー坊が出番を迎える。
ガンビーノに親友のリキ丸を人質に取られ「負ければリキ丸を殺す」という脅しを受けたキー坊。
ブラジリアン柔術の世界王者フェルナンデスを相手に勝利を挙げることができるのか―。
14巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
第8試合 キー坊vs"ラバーマン"フェルナンデス
キー坊の打撃を見切りながら柔軟な身の動きで躱すフェルナンデス。
フェルナンデスがキックを躱しつつ寝技に持ち込むと、キー坊も灘神影流の寝技で対抗する。

〈全身の骨を自在に操るフェルナンデス [TOUGH 14巻](c)集英社/猿渡哲也〉
キー坊オリジナルの回転・横三角締めが極まるが、骨を自在に脱臼させることができるフェルナンデスは涼しい顔で脱し、反撃。
キー坊も灘神影流の脱骨術で逃れ、互いにハイレベルな攻防を繰り広げる。
キー坊の飛び膝蹴りをキャッチしたフェルナンデスが必殺のヘリコプター・アームバーとバックボーン・ロックでキー坊を締め上げるが、素早く動き回って脱出したキー坊。
跳び蹴りがフェルナンデスの側頭部にクリーンヒットし、失神して崩れ落ちた。

〈跳び蹴りがクリーンヒット [TOUGH 14巻](c)集英社/猿渡哲也〉
難敵を撃破し、キー坊が2回戦へ進出を決めるのだった。
リザーバーの鬼龍も不戦勝
次の試合リザーブマッチの鬼龍vsリー・ウィンシャン。
しかし鬼龍は試合前にリーを襲って戦闘不能にし、不戦勝を決める。

〈不戦勝の鬼龍 [TOUGH 14巻](c)集英社/猿渡哲也〉
ハイパー・バトルは1回戦の全行程を終え、次の闘いまでしばらくの休息が訪れるのだった。
静虎に2度目の塊蒐拳を放つ尊鷹
協会で祈る静虎の前に姿を現したバトル・キング。
その正体を確かめるため静虎が勝負を挑むと、バトル・キングはまさかの塊蒐拳を静虎に食らわせた。

〈2度目の塊蒐拳 [TOUGH 14巻](c)集英社/猿渡哲也〉
尊鷹が正体を現した瞬間である。
2度目の塊蒐拳を食らった静虎は意識を失い、そこにキー坊が駆け付ける。
尊鷹と初めて対峙するキー坊だが、尊鷹は狙いを明らかにせずに立ち去っていった。
救急搬送された静虎は生死の境を彷徨い、やがて心臓が止まった。
そこに鬼龍が姿を見せ、キー坊と共に静虎に施術し蘇生に成功。

〈蘇生に成功 [TOUGH 14巻](c)集英社/猿渡哲也〉
尊鷹と静虎、2人とも自らの手で殺すことに拘る鬼龍に対し、キー坊は灘神影流の当主として尊鷹・鬼龍・静虎とも全員倒す覚悟を固めるのだった。
ガンビーノが放つ刺客・闇猿
ガンビーノ相手に道元が賭けを挑み、ガンビーノは道元の情報を収集を兼ねて飼いならした刺客の闇猿を放つ。
暗闇を縦横無尽に走り回り、まるで野菜を切るかのようにナイフで相手を切り刻む闇猿はまさにワンマンアーミー。

〈刺客の闇猿 [TOUGH 14巻](c)集英社/猿渡哲也〉
その闇猿は静虎の治療を終えたキー坊と朝昇、菊多の3人に遭遇し、突然襲い掛かるのだった。
闇猿に狙われた菊多
壁や天井を撥ね回り、蛍光灯を壊して暗闇をつくった闇猿。
暗視スコープをつけて縦横無尽に駆け、襲い掛かってくる。

〈暗闇を縦横無尽に駆ける [TOUGH 14巻](c)集英社/猿渡哲也〉
キー坊はその動きを呼んで対応し、闇猿をいったん撃退することに成功するも、菊多が闇猿のナイフで腕を負傷してしまう。
闇猿はどうやらキー坊ではなく、最初から道元の部下であるチームDの菊多を狙っていたようだった。

〈菊多が負傷 [TOUGH 14巻](c)集英社/猿渡哲也〉
【14巻のまとめ】
キー坊がフェルナンデスを下し、大会は1回戦の全行程を終えた。
闘いを終えた後、バトル・キングの正体を確かめるため勝負を挑んだ静虎。
バトル・キング(尊鷹)は正体を明かし、2度目の塊蒐拳で静虎を一時意識不明の重体に追い込む。
蘇生した静虎だが、鬼龍とキー坊は尊鷹との戦いを見据えて決意を固める。
そして2回戦に向けてガンビーノが飼いならした刺客の闇猿を放つ。
狙われた菊多が負傷してしまうのだった。
次巻へ続きます。
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参考灘神影流を背負うキー坊の闘いと成長『TOUGH』全39巻【ネタバレ注意】
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