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人生の岐路に立った小松の決断、急性白血病の妊婦『コウノドリ』32巻(完)【ネタバレ注意】

 

~前巻までのあらすじ~

医師でありジャズピアニストでもある産科医の鴻鳥サクラは自身も孤児として育ちながら、赤ちゃんが無事に生まれることを最優先し家族の幸せを願いながら常にベストを尽くす。

同僚として働くのはサクラの研修医時代からの付き合いであるベテラン助産師の小松、サクラの同期で無愛想な四宮たち。

1巻では飛び込みでの出産受け入れ、望まぬ妊娠で赤ちゃんを育てられない母親、切迫流産による緊急の帝王切開、浮気した夫から淋病を移された妊婦、身体に傷をつけたくないと帝王切開を拒むストリッパーの妊婦のエピソードが収録。

2巻では妊娠に悩む高校生妊婦、無脳症で一度は赤ちゃんを諦めた妊婦のエピソードを収録。

3巻では四宮を変える原因となった妊婦の喫煙リスク、日本でのライブツアー中に出産することとなったジャズ歌手のエピソード、助産院で産むことのメリットとデメリットが収録。

4巻では交通事故に巻き込まれて緊急搬送され母体と赤ちゃんのどちらの命を優先させるかという究極の選択を迫られる夫の苦悩、妊娠中に夫のDVという呪縛から逃れることができた妊婦、ワクチンさえ打てば防げる風疹の啓蒙エピソードを収録。

5巻では双子のお産と、体外受精・卵子提供による高齢出産のエピソードを収録。

6巻では子宮外妊娠、性感染症のクラミジア、口唇口蓋裂と、サクラも自身の幼い頃に通っていた乳児院のエピソードを収録。

7巻では新生児治療室(NICU)に焦点を当て、助けられるかどうかの瀬戸際で精神的に摩耗してしまった女医と、18トリソミーという染色体異常で長く生きられない赤ちゃんのエピソードを収録。

8巻ではつわり、マタニティブルー、自宅での破水と出産、臍帯脱出のエピソードを収録。そして研修医の赤西ゴローが加わり、サクラたちのもとで産科医としての第一歩を歩み始めます。

9巻では死戦期帝王切開、インフルエンザワクチン接種、出産予定日や赤ちゃんの大きさの捉え方についてのエピソードが収録。新生児科や救急救命科との連携から刺激を受けたゴローは、個人の産科医院を営む父の偉大さを改めて知ることとなり、医師としての自分の進路も決意したようです。

10巻では無痛分娩と、突然の管理入院生活による不安と苦悩を夫婦双方の観点から描いたエピソードが収録。

11巻では子宮内胎児死亡という悲運に見舞われた夫婦、妊娠にまつわる迷信、NICUを支えるのに不可欠な医師たちに関するエピソードが収録。

12巻では産後クライシス、アナフィラキシーショックのエピソードを収録。そして仲のいい妊婦を母子共に助けることができず挫折を味わった下屋が救急救命科へ転科しました。

13巻ではサクラの実の母の回想を含め、子宮頸がんのエピソードを収録。救急救命科へ転科した下屋の代役として、シングルマザーとして子育てと仕事の両立を図る倉崎が登場しています。

14巻では子宮頸がんの続きで広汎子宮全摘出をすることとなった妊婦、ノロウイルス、時間外受診に駆け込み帝王切開になった妊婦のエピソードが収録。

15巻では胎便吸引症候群、双胎一児死亡で出産届と死産届を同時に出すこととなった妊婦のエピソードを収録。さらにNICUには神経質だが仕事は丁寧な工藤が加わり、小松は友人の結婚式でピアニストの山下ジョージと運命的な出会いを果たします。

16巻では帝王切開後の自然分娩(VBAC)、離婚後300日問題、シングルマザーの仕事と育児の両立、子宮筋腫のエピソードを収録。また小松と山下が初デートするまでに接近します。

17巻ではゴローの離島研修のエピソードを収録。離島で地域医療を支える総合医に刺激を受け、医師として成長することをゴローは胸に誓います。

18巻では不育症、1か月健診、稽留流産、聴覚障害の妊婦のエピソードを収録。

19巻では早産で自分を責める妊婦と羊水塞栓症のエピソードを収録。自分の力を過信するあまり赤ちゃんが心臓に先天異常を抱えていることを見抜けず診断ミスをしてしまった白川は、小児循環器科医を目指して新たな道を進むことになりました。

20巻では母子感染症、妊婦の鬱と自殺、お産の記念撮影、栄養指導のエピソードを収録。ゴローも産科医として頼もしく成長しています。

21巻では子宮内膜症、羊水にまつわる知識、夫が父になる自覚のエピソードを収録。そして四宮の実家がある都市で大地震が発生し、災害派遣医療チームとして救命医の加瀬らが出動、被災地での救助や医療編が始まりました。

22巻では被災地医療の続きでクラッシュ症候群やエコノミークラス症候群、そして支援者自身へのメンタルケアのエピソードと腰痛にまつわるエピソードを収録。被災地で父の勤める病院に応援に入った四宮は、故郷の復興に尽力するためにサクラに別れを告げて病院を退職することになりました。

23巻では新型出生前診断にまつわるエピソードを収録。

24巻では耳管開放症と突発性難聴、そして里親や特別養子縁組についてのエピソードが収録。

25巻では子供が欲しいと願うLGBT、性分化疾患、梅毒のエピソードが収録。

26巻では里帰り出産、子宮頚管無力症、胎盤ポリープ、骨粗しょう症のエピソードが収録されていました。

27巻では病院内での安全管理やクレーム処理に追われる医療安全管理者が登場。そしててんかん合併症の妊婦が突然死する事故が起きてしまい、夫はやり場のない怒りと悲しみを、サクラは母子共に救えなかった無念さを抱えます。

28巻では突然死したてんかん合併症妊婦の夫が弁護士を立てて病院を訴える準備に入りますが、裁判所の証拠保全が執行され第三者の医師が検証した結果でも病院に非が無く誰にも救えなかった不幸な事故だったことが判明、医療訴訟は回避されることとなりました。

29巻は多くの人から必要とされるソーシャルワーカーの仕事、そして在宅医療ケアをしていた新井がNICUに復帰し、新たなNICUに向けて動き始めます。

30巻では復帰した新井がNICUに新たな風を吹き込み、祖父母や兄弟の面会も実現、先天性横隔膜ヘルニアの赤ちゃんの在宅医療ケアをすることになった家族へのケアも行うことができるようになりました。

31巻では胆嚢結石、人喰いバクテリア、周産期心筋症のエピソードが収録。そして救命科で力をつけ、緊急搬送されてきた妊婦を母子ともに救うことができた下屋はその頑張りを認められて産科への復帰が決まりました。

 

最終巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。

人生の岐路に立った小松の決断

アドバンス助産師という資格を持つ小松は、自分の将来について人生の岐路に立つこととなる。

母の影響からそれぞれの妊婦と赤ちゃんに寄り添う助産師でありたいと思っていた小松は、同じくアドバンス助産師の資格を持つ同期で親友の武田から「一緒に助産院を開かないか」と誘いを受けた。

病院で自分が赤ちゃんを取り上げた妊婦が産後鬱で入院になった際、自分がその妊婦のお産を全く思い出せないことにショックを受けた小松は、恋人の山下ジョージに自分の進路の悩みを打ち明ける。

するとジョージはニューヨークに活動拠点を移すことを告げ、「病院を辞めてオレとニューヨークで暮らそう」と誘われる。

偶然にもその場に居合わせた院長は小松が離職してしまう可能性に焦りを感じ、阻止するために「院内助産を始めるから指導者として力を貸してほしい」と告げる。

人生の岐路に立った小松の決断、それは「日本で自分にしかなれない助産師になる」というものだった。

ジョージの誘いを断り、武田が小松に協力する形で院内助産の立ち上げが始まるのであった。

サクラの母に似た白血病の妊婦

サクラが通う歯科医院の女医・片平ミユキという女性が妊娠し、サクラのもとを受診した。

シングルマザーで赤ちゃんを育てるというミユキに不思議な縁を感じたサクラは、実家でもある児童養護施設にミユキを案内する。

ミユキは容姿に加えシングルマザーという境遇、さらに検診の結果急性骨髄性白血病ということがわかり、赤ちゃんの命を取るか自分の命を取るかの選択が必要という状況までサクラの実母に似通っていた。

今回は赤ちゃんを諦めた方がいい―。

医師としての冷静な判断でそう推奨するサクラだが、ミユキは「次は無いかもしれない」と強い意志で出産する決意を固め、赤ちゃんが成熟するまで妊娠を継続・お産の後すぐに白血病の治療にかかる方針が決まった。

抗がん剤治療が始まり、母体と赤ちゃんの両方の容態を見守りながらの闘病生活。

そしてなんとか赤ちゃんが成熟する32週まで持ちこたえ、帝王切開で赤ちゃんが産まれた。

翌週にはミユキが再び抗がん剤治療に入り、ミユキが回復するまでの間は赤ちゃんが乳児院へ入れられることが決まる。

実母の時とは違って母子共に救えたことに安堵するサクラ。

そしてサクラの病院では小松と武田による院内助産、家族に寄り添えるNICUと新しい体制が軌道に乗り始める。

産まれてくる小さな命とその家族のために働く医師とスタッフたちは、今日も出産という奇跡のすぐ隣にいるのであった。

【32巻(完)のまとめ】

最終巻では小松が人生の岐路に立つこととなりますが、最終的にはニューヨークに行く恋人には付いて行かず、同期で親友の武田と一緒に院内助産を立ち上げることに。

またサクラは自分の母に似たシングルマザーで白血病を患った妊婦を担当することとなり、無事に母子共に命を救ったことに安堵します。

院内助産や家族に寄り添えるNICUと、病院の新しい体制が軌道に乗り始め、サクラたちは今日も出産という奇跡のすぐ隣で小さな命と家族のために働き続けるのでした。

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