旅立ちの日、母からの手紙とスパイクに込められた想いを受け取り、涙ながらに東京へ向かう。
クラブハウスでは大友や橘と再会し、新生活が始まるが、外部スカウトの富樫との緊張も生まれる。
紅白戦を前に、コーチの辛辣な評価を耳にするも、アシトは花の応援を力に変え、戦う覚悟を強める。
4巻のあらすじを振り返ってみましょう。
紅白戦で見せた閃きと致命的な欠点
新入団生による紅白戦は5人対5人の30分間のミニゲーム。
傑出した結果を出せばすぐにAチーム昇格の可能性もあり、それぞれ気合が入る。
青井は右サイドのFWであり、本木、DFの富樫・黒田らと同じチーム。
皆短い時間でわかりやすい結果を残すにはゴールを奪うしかないと考え、特に富樫は味方の黒田を突き飛ばして強引にボールを奪うと、持ち前のパワーで強烈なロングシュートを放つ。
そんななか、アシトも自分がゴールを奪うにはどうすればよいか必死に考え続け、俯瞰の目から生まれた閃きから直感的に、ボールを持ったままペナルティエリアの外で歩き始めた。
すると、意表を突かれた相手チームの守備の連係に綻びが生じ、本木とのワンツーでゴール前に抜け出したアシトが見事にゴールを奪う。
待望の先制点に喜ぶアシト。
しかし伊達ヘッドコーチはコート全体を見るアシトの特性を評価しつつも、致命的な欠陥があることを指摘するのだった。
圧倒的な実力差と個人戦術の壁
相手チームはアシトにこれ以上調子に乗らせまいと、朝利がポジション変更を申し出てアシトをマークすることに。
すると途端にアシトは朝利を1対1で抜くことができず簡単にボールを奪われ、個人技術の拙さ、そして何よりも戦術理解度の低さが露呈してしまう。
エスペリオンのスポンサーである海堂電機の社長令嬢である杏里もまた、試合を見守りながらアシトには自分で考える「個人戦術」が無い欠点が致命的でユースでは通用しないと評価。
見かねた黒田が青井にプレーを指示するが、青井はその指示すら理解できず、パスやポジションに込められた意図も汲み取れない。
すると黒田は昇格組だけでパスをテンポよくつなぐサッカーに切り替え、相手チームもそれに対応。
アシトをはじめ、大友・橘・富樫ら外部生たちはその動きについていくのが精一杯になってしまう。
紅白戦のラスト5分は、アシトはボールに触ることすらできない状況に。
大友は落ち着いたポジショニングで何とかついていき、橘は焦りを抱えながらも持ち前の技術力の高さで渡り合う。
全体のなかで一人だけ図抜けていた遊馬は、周りへ巧みに指示を出しつつプレーでも圧倒し、その指示についていった富樫も終了間際にゴールを決めて見せた。
個人戦術が身についていないアシトは、遊馬から「動くな」と指示される始末であり、自分一人だけ全く手も足も出ない現実に気を落とすのであった。
屈辱と覚悟、基礎からの挑戦
紅白戦の結果、遊馬は1人だけAチームに昇格が決まった。
試合後、自分の何が悪かったのかも理解できないまま悔しさをにじませるアシトは、練習帰りの阿久津に声を掛けられる。
改めて自分の下手さ、そしてそんなアシトに期待をかけている周囲を馬鹿にされるが、セレクションの時から進歩がないと痛いところを突かれて言い返す言葉も出ない。
だがアシトは歩みを止めることなくすぐにクラブハウスに向かい、伊達ヘッドコーチに頭を下げて教えを乞う。
そして「止めて、蹴る」という基本中の基本についてアドバイスと練習方法を教えてもらい、すぐさま1人で黙々と練習を開始。
コーチや花、杏里らもそのひたむきな努力と根性を目の当たりにするのだった。
富樫との特訓と掴んだヒント
それからもアシトは夜に基本的な技術の練習を続け、見かねた大友と橘も協力してくれるようになった。
そんなアシトの努力に一目置く先輩の中村は、外部生のなかでしっかりとした技術を持ち頭を使ってプレーしている富樫にアドバイスを求めるよう勧める。
その夜、アシトは富樫から教わりながら特訓することに。
富樫はアドバイスが抽象的で言葉尻が強く、教えるのに向いていないタイプと思われたが、その技術の高さは本物。
富樫のプレーを目の当たりにして、「止めて、蹴る」の意味のヒントをつかむアシト。
富樫もまた、かつて自分が福田監督に直接教えてもらった時のように、「ハッキリ教えられるよりも、自分で掴んだ答えなら一生忘れない」という言葉を活かしてアシトに同じように教えていたのだった。
技術の習得とサッカーの入口へ
そして、練習の成果を見せる時が来た。
パスワークの集大成としてミニゲーム形式の練習をすることとなり、伊達ヘッドコーチは「パスワークの輪に入れない者はグラウンドを去れ」と釘を刺す。
しかしアシトは「止めて、蹴る」の意図を理解し、自分が次にどこにでもボールを出すことのできる自由な位置に一発でボールを置くことができるようになっていた。
そして持ち前のコート全体を見る目を活かして味方への的確な指示でゴールにも結び付けて見せるアシト。
アシトが技術的にスタートラインに立ち、眼の良さも認めた伊達ヘッドコーチは、ようやくアシトに「サッカー」を教える気になったのだった。
【4巻のまとめ】
紅白戦で鮮やかなゴールを決めたアシトだったが、戦術理解と基礎技術の欠如が露呈し、試合終盤には全く存在感を失ってしまう。
唯一A昇格を果たした遊馬との実力差に打ちのめされながらも、アシトは伊達に頭を下げて基礎からやり直す決意を固める。
仲間や富樫の協力を得て努力を重ねた末、「止めて、蹴る」の真意を掴み、パスワークにも加われるようになる。
その成長を認めた伊達は、ようやくアシトにサッカーを教える覚悟を見せる。
【4巻の見どころ】
この巻の見どころは、紅白戦で挫折を味わったアシトが、自らの欠点と向き合いながら成長していく姿です。
序盤で見せた“歩く”という奇策によるゴールは光るものがありましたが、後半には技術と戦術理解の未熟さが浮き彫りになり、ボールにも触れず悔しさを味わいます。

次巻へ続きます。
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