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FA宣言すべきか悩む凡田、その動向に複数の球団から注目が集まる『グラゼニ 東京ドーム編』14巻【ネタバレ注意】

~前巻までのあらすじ~

小さい頃から憧れてきたスター集団の文京モップスに入団した凡田。

モップスでの最初のシーズン、妻ユキの双子の妊娠が発覚し気合が入る凡田だったが、今年こそは絶対に優勝したい鈴木監督によってリリーフの大黒柱として酷使され、シーズン終盤についに凡田の左肘が限界を迎えてしまった。

手術とリハビリで選手生命を伸ばすか、騙し騙し投げ続けて静かに引退するかの判断を迫られ、凡田はトミー・ジョン手術を決断。

しかし新たに就任した辺見監督は、戦力編成の都合から回復に専念する凡田に育成契約を打診し、凡田は昨シーズンの優勝の功労者にも関わらず、年収もどう頑張っても4000万と大幅ダウン、年俸が下がった分は復帰の再契約時に上乗せする予定という非情な仕打ちを受けることに。

仕方なく育成契約を飲んだ凡田は次のシーズンはリハビリに専念して復帰、約束通りの年収に戻るも、キャンプでは球速が戻らず不安が残るままシーズン開幕。

8回のセットアッパーのポジションは則川が指名され、凡田は先発として起用され、運に恵まれて勝ち星を重ねていく。

そんな折浮上した札幌パープルシャドウズで干されている内野手の河内とのトレード話では凡田の代わりに則川が放出され、河内がモップスに移籍してきた。

凡田と良いライバル関係にある河内は凡田が先発する試合に大活躍し、凡田は運に恵まれた10勝0敗という成績でシーズンを終えた。

シーズン5位に沈んだモップスは高橋新監督が就任し、10勝0敗だった凡田の契約更改は難しい判断となるが、結局1億には届かずに9500万+25試合登板で500万のインセンティブとなる。

新体制となり、コーチ陣のなかでも凡田の起用法を巡って意見が割れるなか、結果としてオープン戦でずば抜けた成績を残した凡田は先発でいくことが決定、しかしリリーフで加入した新外国人のリューチェルには不安が残る状況。

双子の妊娠が発覚し家族のためにも先発として金を稼ぐ決意を固めた凡田の新たなシーズンが開幕した。

大人なピッチングで先発として上々の成績を残す凡田だが、リリーフのリューチェルに勝ち星を消されるもどかしい状況が続くうえ、エースの交渉離脱により急遽リューチェルが先発転向するとリリーフ陣に穴が開いたことで凡田はさらに黒星が先攻する。

しかし、2軍で再調整した際に凡田は先発として1軍でい続けることに高いモチベーションを抱くことに。

再び1軍に昇格し気合が入る凡田は、長いイニングを1人で投げ切ってあっという間に4連勝し先発投手として覚醒。

他方、40歳を超えたトクはセカンドキャリアについて関心を抱くようになるが、そんな折に仙台ゴールデンカップスの向井ヘッドコーチから同郷のよしみとして声がかかり、コーチ就任のチャンスが舞い込むのだった。

 

14巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。

9勝8敗でシーズン終了

4回の先発で4連勝を挙げた凡田。

改めて王道の先発でいきたいという気持ちを強くし、今シーズン最後の登板に向けて気合が入る。

最後は24回目の登板であり、インセンティブの条件である25回登板は達成できそうにないが、ダーティ桜塚もその背中を押した。

最後はスパイダースを相手に7失点で負け投手となり、シーズンを9勝8敗で終えることに。

防御率は4点超えと微妙ではあるものの、終盤の4連勝はかなり印象的な活躍。

ところがCSでは急遽リリーフ登板することとなった凡田は、モチベーションがわずかに影響したのかリリーフに失敗し、チームはファーストステージで敗退。

そしてオフシーズンへと突入するのであった。

FA補強と新コーチを検討するゴールデンカップス

仙台ゴールデンカップスの向井ヘッドコーチから意味深な食事に3度も誘われ、トクは自分のピッチングコーチ就任の可能性が高いことを感じていた。

しかし球団の編成では向井ヘッドコーチの監督就任は内定していたものの、ピッチングコーチには重鎮である白浜氏を招聘し、その愛弟子である一之谷投手をFAで獲得することを検討していた。

トクとその先にいる凡田とどちらを取るか、球団の選択によってはトクのコーチの話も流れてしまう可能性がある事を、まだトクは知らない。

向井ヘッドコーチはトクの招聘を強く推薦し、情報筋からの話では一之谷はメジャー志向という噂もある。

果たしてゴールデンカップスは誰を獲りにいくのか―。

凡田のFA宣言の動向に注目が集まる

FA宣言すべきかどうか迷う凡田。

モップスに残りたい気持ちもあるが、来シーズンに向けてモップスは大量に先発投手を補強し始め、凡田が残るならリリーフでの起用が濃厚。

広告代理店として独立した小さな会社が凡田になりきれるアイテムを企画開発し、じわじわとモップスのファンにも広がっていたが、高橋監督やコーチらから先発の確約はできないことを告げられた凡田は、モップスを出るべきかどうかまだ結論が出せない様子。

そして一之谷投手もFAでのメジャー挑戦を決断し、それを以てゴールデンカップスはトクをピッチングコーチに迎え入れることとなった。

凡田がプロ入りする直前からルーキーの年で兄貴分だったトクのコーチ就任を凡田も心から祝い、トクも凡田がFA宣言したら獲りにいく気マンマン。

しかし凡田にとって古巣であるスパイダースもまた、FA市場での凡田を狙っていた。

果たして凡田の行く先はどこになるのか―。

【14巻のまとめ】

シーズン終盤の印象的な活躍で9勝8敗という成績でシーズンを終えた凡田。

オフシーズンを迎え、FA市場に注目が集まる。

新コーチとその先にいるF選手の補強を見据えるゴールデンカップスがトクをコーチに招聘し凡田の獲得に興味を示す一方、古巣のスパイダースも凡田の獲得を狙う。

当の凡田は先発での起用を希望するが、モップス残留ならリリーフ起用が濃厚な状況にFA宣言するかどうか悩むのであった。

次巻へ続きます。

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参考スター球団に入団した凡田、期待と重圧を背負いながら選手としても父としても成長する『グラゼニ 東京ドーム編』全15巻【ネタバレ注意】

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