青年漫画

災害救助を支える志高い者たち、新たな命の誕生が新たな物語を紡ぐ『Dr.DMAT〜瓦礫の下のヒポクラテス〜』11巻(完)【ネタバレ注意】

~前巻のあらすじ~
C型肝炎ウィルスに感染してしまった村上は、退職を決意した。

中島は再び八雲の下に預けられ、村上が退職した原因が自分の暴走であることを知る。

心が折れかけるものの、八雲の励ましと失った友人への誓いを思い出し、立ち直る。

八雲へのわだかまりは解け、村上の意志を継ぐことを決意した。

神之島では暴風雨による土砂災害が発生し、子供誕生を控えている篠谷夫妻が被災する。

妻の加奈子は無事救出されたものの、発見された悟郎の命は危険な状態だった。

最終巻のあらすじを振り返ってみましょう。

信念

悟郎はかつて大学野球のエースだった。

全日本大学野球選手権の決勝でノーヒットノーランを達成している。

だが、その試合で負ったケガにより、選手生命を絶たれていた。

プロへの道を絶たれ、どん底まで落ちた悟郎を支えたのが、マネージャの加奈子だった。

彼女のささえにより、教師という信念に生きる悟郎。

妻と新たに生まれてくる命の為にも死ぬわけにはいかなかった。

しかし悟郎の命は風前の灯火だ。

トリアージをするとすれば間違いなく黒タグをつけられる状態の悟郎を、八雲はすさまじいスピードで処置していく。

優先順位のない、たった一人の重症患者に必要なのは、何よりも医師としての技量。

八雲は信念だけでなく、それを実現すべく相応しい技術も磨いてきた。

だが悟郎は出血が多く、搬送に耐えられる状態ではない。

焦りを見せる八雲に、花田が自衛隊の手術者を手配した。

一時落ち着きを取り戻した紅美のチームと待機中の橋本チーム。

2人の医師は心から八雲の奮闘を願った。

八雲の技術

八雲は手術車での現場手術を決断する。

八雲が考えているのは根治術ではなく、出血を止めて命をもたせる手術だ。

自衛隊の医官は、こんな場所で高難度な開胸手術が行われるとは思っていなかった。

だが、八雲の気迫に圧倒されサポートに回る。

焦りと不安が八雲の手を震わせるが、いざ手術が始まると嘘のように冷静な姿を見せた。

正確で手際の良い八雲の手術に、医官は八雲の専門が呼吸器か胸部外科なのかと問う。

DMATの経験があるとはいえ、専門が内科である事を知り言葉を失った。

術中も悟郎の容体は刻一刻と悪化していったが、八雲は驚くべきスピードと技術で出血を止める。

夜勤明けにもかかわらず、全力を尽くした八雲が膝をつく。

その姿に八雲の志を見た医官は、その志を繋いで見せると約束し、悟郎を搬送していった。

医官は大震災で多くの命を救った内科医の存在を耳にしていた。

それは、間違いなく八雲の事であると確信する。

加奈子の急変

命を繋がれた悟郎は神之島病院でさらに手術を受け、安定した状態まで回復していた。

だが、未だに予断を許さない重症であるため、ヘリで搬送されることになる。

同行する橋本は八雲に責任をもって預かる事を約束し、ヘリに乗っていった。

そのころ、加奈子も救護所に到着する。

大きなケガもなく、一安心した加奈子はテントで一休みする。

だが、テントに中にある被災者リストの悟郎の名を見つけてしまった。

動揺と恐怖から意識が遠のく。

卒倒してしまった加奈子の腹部を強い痛みが襲い始めた。

加奈子の過去

加奈子は中学3年の時に島を出る。

アイドルグループのオーディションに合格したのだ。

だがほどなくグループは解散し、初めての挫折を味わった。

進学した大学で、加奈子はサイン会に来ていた野球少年の名前を目にする。

それは、大学野球でエースとなっていた篠谷悟郎のものだった。

全国制覇に手が届くところまで来ていた笹谷達と共に、加奈子はマネージャーとして夢を追うことで挫折から立ち直っていった。

結局は悟郎も夢破れ、別な道を歩みだしたが、今はそれ以上の大切なものを宿している。

その命は今まさに産まれ出ようと、加奈子の体に陣痛をもたらし始めていた。

意外な助け

あわてて駆けつける八雲達は激しく動揺する。

務めて加奈子には明るく落ち着いた態度を見せたが、陣痛の間隔が狭まってきていた。

しかし、ここには設備も道具も用意されていない。

ましてや、八雲達は分娩の経験が全くないのだ。

島内の産婦人科も被災しており、搬送もできない。

さすがの八雲にもなす術がなかった。

その時、八雲達の下を予想もしない人物が訪れる。

神之島病院のジャケットを羽織るその医師はなんと村上だった。

新たな命

村上が婿入りした病院は神之島の病院だったのだ。

今は院長として活躍する村上は、島民として八雲達に感謝する。

かくして有栖川DMATに再び村上が加わることとなった。

自身もこの災害でケガを負い、指示だけの助力となるが、その経験は実に豊富だ。

八雲にとって、これほど心強く幸運な事はない。

すぐに村上の指示の元、分娩の準備が始められた。

その時、伊勢崎チームが最後の行方不明者の生存・軽傷を確認したと連絡が入る。

これで最後の山場は、災害現場で命を見送り心を痛めてきた八雲に取って褒美ともいえる、命の誕生を見届けることに決まった。

陣痛に苦しむ加奈子の側で、八雲は救えた命、救えなかった命に思いを馳せる。

人の命を繋ぐ営みは、八雲が考えるよりもずっと大きな世界だった。

悲惨な災害の中で生まれようとする命に、駆けつけた報道陣も心から無事を祈る。

その様はTVを通じて日本中に報じられていた。

神之島の救護所だけでない。

その祈りは日本中に広がってく。

そして、ついに産まれた子供の産声が響き渡った。

列島に歓喜の叫びが鳴り渡る。

同時に、悟郎の意識回復も伝えられた。

こうして72時間にも及ぶ災害派遣は、ようやく幕を閉じることとなった。

娘の名前

災害から1か月半がたち、笹谷夫妻は有栖川病院で記者会見を開いていた。

無事に回復した悟郎は、感謝の気持ちを伝えたかった。

日本中からもらった励まし。

何より、悟郎と加奈子の命を救い、娘の命を取り上げてくれた有栖川DMATに。

娘には「有栖」と名付けられていた。

伊勢崎の想い

神之島の災害以来、八雲や紅美はヒーローの様に扱われている。

連日週刊誌や新聞は、有栖川の活躍を美談として報じ続けていた。

伊勢崎は日本が恵まれていると考える。

貧しい国は災害に人を派遣できない。

たとえ助け出したとしても、その後のケアができない。

それならば生まれ来る命に予算を回すほうが効率なのだ。

だが、日本が恵まれているのは財政だけでない。

限られた予算の中で、大した報酬もないまま、信念によって激務をこなす志高い若者たちに恵まれているのだ。

紅美の後押し

紅美が八雲を屋上に呼び出した。

神之島の出場以来、父の後継として裏方に回る決意をした紅美。

すっかり有名になった八雲の宣伝力に満足げだ。

だが、紅美の本題はそれではない。

バッサリと髪を切った紅美を見ても、褒めもしない八雲を叱咤する。

八雲は吉岡の髪型が変わったことにも気づいていたのだ。

吉岡は八雲の言葉を待っている。

紅美が八雲の背中を押すと、珍しく八雲ははっきりと返事をした。

その後

その日八雲はフィリピンで発生した大震災に援助隊として参加することを決めていた。

伊勢崎は、両親を失くしたフィリピンへ向かおうとする八雲を気遣う。

しかし、東京DMATのトップドクターに成長した八雲は、積極的に参加を申し出ていた。

それならばと、伊勢崎も快く八雲を送りだした。

八雲は電話で荷物の準備を依頼する。

仕事が終わればそのまま空港へ直行するつもりなのだ。

羽田空港で打ち合わせをしている八雲。

そこへ随分とおなかの子供が大きくなってきた吉岡が、荷物の入ったトランクを届けに来た。

それじゃ行ってくるよ。

吉岡の頬を愛おしそうに触れた八雲。

国際緊急救助隊のジャケットを羽織り、搭乗口へと向かって行った。

【11巻(完)のまとめ】

悟郎の開胸手術が成功し、なんとか命をもたせることに成功する。

そのころ、加奈子は陣痛が始まっていた。

分娩経験のない八雲達に、神之島に来ていた村上が協力する。

これまで命を見送り続けてきた八雲に、命の誕生という褒美が与えられた。

出産の様子は報道され、日本中が加奈子の出産に歓喜する。

命を取り留めた篠谷夫妻は産まれた娘に有栖と名付けた。

すっかり東京DMATのトップドクターに成長した八雲。

その日もフィリピンの震災現場へ向かう八雲を、妊娠中の吉岡が見送っていた。

【11巻(完)の見どころ】

この巻の見どころは、命の瀬戸際に立つ悟郎と、それを救おうとする八雲の壮絶な戦いです。

悟郎はかつて大学野球のエースとして輝いていたものの、怪我によってプロへの道を絶たれました。

そんな彼が命の危機に瀕し、八雲が全力を尽くして手術を行うシーンは手に汗握ります。

さらに、悟郎の妻・加奈子が突然陣痛に襲われるという展開には息をのむばかり。

医療設備が整わない中、意外な人物・村上の助けによって新たな命が誕生します。

災害の悲劇の中で希望の光となるこの瞬間は、まさに感動のクライマックスです。

成長した八雲が次なる震災の地へと旅立つラストは、彼の信念と使命感を強く印象づけます。
管理人

この漫画をもう一度読みたい方はこちら

\作品数100万冊以上!初回ログインで70%OFF×6回クーポンゲット!paypayも使える!お得に漫画を読むならこちら/

【電子書籍/コミックの品揃え世界最大級】ebookjapan(イーブックジャパン)

全巻まとめに戻る

参考災害現場の最前線で人命救助に奔走するヒューマンドラマ『Dr.DMAT〜瓦礫の下のヒポクラテス〜』全11巻【ネタバレ注意】

続きを見る

オススメの電子書籍サイトランキング

No.1【ebookjapan】電子書籍、コミックの品揃え最大級!クーポンもポイントも超お得!

もう、漫画を電子書籍で読むならここ一択といっても過言ではありません

創業は2000年の老舗で、大企業のYahoo!と共同運営しておりYahoo!のIDと連携すると特典も。

paypayが使えてポイントが貯まるうえ、初回ログインで70%OFF×6回クーポンがもらえる太っ腹ぶり!

頻繁にセールも開催しているので、必見です。

No.2【U-NEXT】映画・ドラマも付いてくるエンタメ業界の帝王

動画配信が主要サービスとして推されており、邦画、洋画、アニメにアダルトなど、どのジャンルを取っても質量ともに高水準なうえに漫画や雑誌の取り扱いも豊富です。

漫画だけに絞っても毎月1,200ポイントが付与されるので、実質負担は月に\780!?

漫画だけではなく映画やアニメも併せてお得にチェックしたい方にオススメです。

No.3【Kindle】Amazonに無いものなど無いってほんと?

スマホだけでなく専用端末もあり、認知度や利用率は他ストアの追随を許さないほど。

漫画だけではなく、書籍・雑誌、実用書、エッセイ本、洋書などもバランスよく取りそろえた王道の読み放題サービス「Kindle unlimited」も要チェック!

Prime会員なら「Amazon Prime Video」で映画やアニメも見られますので、ぜひこの機会にPrime会員になることをオススメします!

-青年漫画

error: Content is protected !!

© 2026 もう一度読みたいオススメ漫画まとめ