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演奏を辞めてしまった天才ピアニストと自由で情熱的なヴァイオリニストの出会い『四月は君の噓』1巻【ネタバレ注意】

かつて指導者であった母から厳しい指導を受け、正確無比な演奏で数々のピアノコンクールで優勝し、「ヒューマンメトロノーム」とも揶揄された神童・有馬公生は、母の死をきっかけに、ピアノの音が聞こえなくなり、コンクールからも遠ざかってしまう。

それから3年後の4月。14歳になった公生は幼なじみの澤部椿を通じ、満開の桜の下で同い年のヴァイオリニスト・宮園かをりと知り合う。ヴァイオリンコンクールでかをりの圧倒的かつ個性的な演奏を聞き、母の死以来、モノトーンに見えていた公生の世界がカラフルに色付き始める。

しかし実は、かをりには周囲に隠し続けていた秘密があったー。

さっそく、1巻のあらすじを振り返ってみましょう。

有馬公生と宮園かをりの出会い

有馬公生は市立墨谷中学校の3年生。ある日の教室で、幼馴染の活発な女の子・椿に声をかけられ、クラスメイトの女の子にサッカー部のイケメン同級生の渡のことを紹介してほしいと頼まれた。

どうやらその紹介の場に公生も一緒に来てほしいとのこと。

紹介する女の子はヴァイオリン奏者だから、ピアノをやっている公生なら共通の話題があるからだと言う。

だが公生はもうピアノを弾いていない。幼少期、病気の母の夢のためピアノで数多くのコンクールで優勝していた。しかしその母が亡くなってからピアノを辞めてしまったからだ。

待ち合わせの当日、公生は約束の5分前に到着するがまだ誰も来ていない。すると遠くからピアニカの音が聞こえてくる。

音楽に導かれた先には、子供たちに囲まれて演奏する1人の少女がいた。

彼女の名前は宮園かをり。椿が渡に紹介する女の子だった。

かをりのヴァイオリンに魅了される公生

公生、椿、渡、かをりが集合すると、向かう先はヴァイオリンのコンクール会場だった。かをりはそのコンクールで演奏する予定であり、椿たちは観覧席から応援するのだという。

ピアノを辞めた公生は会場に入るのをためらうも、勢いに流されて一緒に演奏を聴くことに。

退屈な空気のコンクール会場、そしてクラシックのピアノの世界でちょっとした有名人だった公生はすぐ周囲から噂される。

しかし、かをりの演奏が会場に響くと空気は一変する。コンクールでは譜面通りキレイに演奏するものだが、かをりのヴァイオリンの音色はどこまでも自由だった。なにより美しい。

演奏が終了すると、会場中がかをりの話で持ち切りになっていた。かをりの元には演奏に感動した子供が花束を渡している。そしてかをりは想い人である渡の元に駆け寄っていった。

その姿を見てまるで映画のワンシーンのようだと感じる公生。

ただ同時に思うのは、自分はヒロインにとっての主人公ではなく、「友人A」というモブ役でしかないということだった。

公生がピアノを演奏するも途中で止めてしまう

翌日も公生の頭の中では、前日のかをりの演奏が頭に焼き付いて離れなかった。

かをりの演奏のことを考えて歩いていると、渡の帰りを待ち伏せしているかをりが立っていた。

渡が部活で遅くなることを伝えると、かをりは代わりに公生をカフェへ誘う。

一緒に入ったカフェの中にはピアノが置かれており、子供が楽しそうに鍵盤を叩いていた。

かをりが子供に話しかけ、子供をけしかけて公生にピアノを弾くよう無理やり手を引っ張る。

仕方なくピアノを弾く公生。

その演奏は店の中にいるお客さんを幸せの空気で包むような音色だった。

しかし演奏の途中に突然、公生の顔がこわばると、そのまま申し訳なさそうに演奏を止めてしまうのだった。

かをりが公生を伴奏者に任命

カフェを出てから、公生はかをりに自分のことを知っているのか質問すると、以前から公生のことを知っていたことをすんなり白状した。

公生は同世代の演奏家なら誰もが知っている天才ピアニストだったからだ。

かをりが公生にどうしてピアノを辞めてしまったのか聞くと、公生はピアノの音が聴こえないと告白する。

始めは聴こえるけど、演奏に集中すればするほどピアノの音が聴こえなくなってしまうのだという。

「きっとこれは罰なんだ」公生の表情に影が差す。するとかをりは「甘ったれんな!!」と公生の顔を蹴り飛ばした。

「悲しくてもボロボロでもどん底にいても弾かなきゃダメなの」「そうやって私達は生きてゆく人種なの」

そのまっすぐな姿を見て、公生はかをりへ懐いていた感情に気づく。それは憧れ。公生にとってかをりは光り輝いて見えていた。

するとかをりは突然、公生を自分の伴奏者にすることを宣言。

驚く公生をよそに、かをりは次のコンクールの伴奏を公生にお願いすることを決めてしまう。

かをりの熱烈な誘いに対し公生はピアノを弾くことに対するトラウマと恐怖心を打ち明けるが、かをりは1人の演奏家としてその気持ちを汲み取りながら、全力で演奏する自分を支えてほしいと泣きながら頭を下げる。

その真っすぐな気持ちを受け止めた公生は、どうなるかわからないもののかをりの伴奏を引き受けることを決意するのであった。

【1巻のまとめ】

演奏を辞めてしまった天才ピアニストの有馬公生と自由に演奏を楽しむヴァイオリニストの宮園かをりが友人の紹介の付き添いという形で出会いを果たす

しかし公生は母親の死がきっかけでピアノを辞め、ピアノの音色が聴こえなくなる症状に悩まされていた。

そんな公生の悩みをよそに、かをりは次のコンクールの伴奏に公生を指名する。ピアノとヴァイオリン。音楽を通じて2人の物語は進んでいく。

次巻へ続きます。

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参考トラウマを抱える天才ピアニストの少年と薄幸の天才ヴァイオリニストの少女の共鳴と成長、涙なしには読めない青春ストーリー『四月は君の噓』全11巻【ネタバレ注意】

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