将来を期待された秀才達の集う名門校・秀知院学園(しゅうちいんがくえん)。
その生徒会のメンバーである副会長・四宮かぐやと生徒会長・白銀御行はお互いに惹かれ合っているものの、高すぎるプライドが邪魔をして告白することが出来ない。
素直になれない二人は、いつしか自分から告白することを「負け」と捉え、「どう相手に告らせるか」ばかりを考えるようになり、熾烈な駆け引きが始まり、書記の藤原や会計の石上ら友人たちはそれに振り回されることとなる。
夏休みの花火大会や白銀の誕生日など、様々なイベントを経ても一向に進展しない2人の仲。
早くも1年が終わり生徒会が人気を終えるが、白銀の勝利を確信しつつも一生懸命頑張っているミコが笑われるのが許せなかった石上は白銀にお願いし、白銀もあえてミコが周囲から認められるように花を持たせながら会長に再選を果たした。
副会長はかぐやとなり、接点の出来たミコをメンバーに加えて新たな生徒会の1年が始まる。
中学時代には片想いの相手を助けようとした結果、デマを流されて孤立したトラウマを持つ石上だが、リア充の巣窟である応援団に入ったことで変わり始める。
一大イベントである副団長のつばめ先輩や、生徒会のメンバーらのサポートもあって過去と決別することに成功するのだった。
10巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
目次
かぐやの平静を崩したい
白銀はかぐやが好意を寄せてくれていることに気づきながらもそれがLIKEなのかLOVEなのかわからずにいた。
かぐやの気持ちを引き出すためにさりげない身体的接触を試みるが、ルーティーンを武器にしたかぐやは無反応。
積極的に踏み込んだ発言で攻める白銀だったが、かぐやは真顔のまま。
ただ内心では照れまくっているかぐや。
ルーティーンを崩さずに白銀に「(白銀のように)優しい人間とずっと一緒に居たい」と返す。
白銀にとってもかぐやにとってもハッピーな1日となるのだった。
白銀の合コンに早坂が潜入
放課後に男友達からカラオケに誘われた白銀。
白銀は気づいていないが、いち早くそれを合コンと見抜き、かぐやにチクる早坂。
早坂はかぐらの命令でその合コンに潜入して妨害するミッションを負った。
「白銀が他の女に何かされない様にするだけでいい。その場から連れ出せたらベスト」というミッション。
早坂はハーサカとして潜入し、かつて白銀にフラれたことをいいことに白銀の罪悪感を煽って帰らせる作戦に出る。
白銀を無事、連れ出すことに成功した早坂。
ここで早坂は前回のリベンジとして、再び白銀を落とせるか挑戦することを決意した。
早坂が白銀の歌声の餌食に
早坂から「今日はいける(白銀を落とせる)」と報告を受け、焦るかぐや。
部屋の入口のガラスをコートで目張りする早坂に対し、かぐやはその部屋に踏み込むために藤原を呼び寄せる。
中からはいかがわしい声が聞こえ、白銀がトイレに退出したところでかぐやが部屋に入る。
中ではぐったりした早坂が。
絶望的な白銀の歌声の被害者が1人増えたのだった。
ミコと石上の恥ずかしい音漏れ
生徒会室で2人きりになった石上とミコ。
石上のことを毛嫌いするミコはイヤホンまでして会話をシャットアウトする。
しかしミコのイヤホンは携帯からハズれており、BGMが丸聞こえ。
自然の音に続いてラクダの鳴き声、イケメンが励ましてくれる音声などが聞こえ、ツッコむにツッコめない石上。
これが他の人に聞こえていると知れたらだいぶ恥ずかしい。
そこに藤原や白銀・かぐやが帰ってきた。
石上はミコの自尊心を守るためになんとか話題を逸らそうとし、自分があえてヘッドホンのコードを刺さないまま萌えBGMをかけて泥を被る。
人の振り見て我が振り直せ、という石上の願いはむなしく、ミコも自爆。
石上とミコはとんだ恥をかくのだった。
生徒会でのチャーハン対決
生徒会でチャーハン対決をすることに。
白銀と石上がともにチャーハンの作り方に強い拘りがあるために勃発した戦いであり、かぐやも白銀に手料理を振る舞うチャンスと見て参戦。
審査員を買って出た藤原が得意げに解説をはじめるが、的外れな批評に恥を重ねていく。
同じく審査員を担ったミコも私情の入りまくった点数付けとなり、結局白銀が優勝した。
浮気のボーダーライン
柏木が彼氏に浮気されたとかぐやとミコに打ち明ける。
聞けば、彼氏が別の女子と楽しそうに話していただけとのこと。
浮気のボーダーについて認識に乖離がありながらも、かぐやは柏木の肩を持ち、ミコだけが真っ当なツッコミを入れる展開に。
柏木は彼氏の携帯のパスワードを突破してメールチェック等をするが、何も証拠がつかめなかったので探偵を雇ったようである。
他の女子(マキ)と買い物に行った時点までは柏木・かぐやともに浮気の判定。
しかしその後に2人でカラオケに行ったことについては柏木とミコが浮気判定。
かぐやは早坂と白銀が2人でカラオケに行った事実が頭をよぎり、動揺しながら浮気を否定する。
浮気か、浮気ではないか。
真相を確かめるために柏木は意を決して直接彼氏を問いただすことに。
すると彼氏は柏木へのプレゼントを買うためにマキに手伝ってもらったことを白状した。
選んだプレゼントはハートのネックレス。
女子一同はそのセンスの無さに引き、白銀と石上はそのセンスを素で誉める。
彼氏に想いを寄せていたマキがわざとダサいものを買わせたのだが、柏木はそのプレゼントを素直に喜び、愛を深め合うのだった。
マキの恋愛相談
柏木と彼氏のラブラブっぷりに傷心するマキ。
そんなマキの恋愛相談に白銀と石上が乗ることになった。
話を聞くにつれて、彼氏に壁ダァンを仕込んだ奴がいることが判明。
身に覚えのある白銀はマキが彼氏を略奪する計画を手伝わされるハメになるのだった。
合コンのゲーム体験
先日の合コンについて話題を振られた白銀。
できれば避けたい話題だったが、かぐやもかぐやで合コンがどういうものなのか興味があった。
そこで藤原が手を挙げ、合コン系のゲームを体験することに。
十円玉を使って匿名のアンケートを行うゲーム。
藤原は「今、恋をしている人は表(YES)を出す」というお題に対し、3人がYESを示した。
次に石上が「ぶっちゃけ自分(石上)を嫌っている人はYESを出す」という重すぎるお題を出し、結果は1人だけYES。
ミコも同様に「自分(ミコ)を要らない人間と思う人はYES」と石上レベルのお題を出し、結果YESは0人。
このゲームにおいて、かぐやは十円玉効果に刻まれた年号を記憶し、誰がどう回答したかを特定する策に出ていた。
白銀の効果は平成元年。
そこでかぐやは「自分(かぐや)に恋愛感情を抱いている人はYES」とぶっこむ。
結果は1人だけYES。しかし元号は平成元年ではなく、代わりに別の元号が1枚増えていた。
白銀も無策ではなく、硬貨を入れ替えていたのである。
ゲームを終えた後に白銀はかぐやに、「(合コンで何もなかったことを)四宮だけには信じてほしい」と伝える。
かぐやはその「自分だけには」という言葉を受け止め、白銀への疑惑を晴らすのだった。
思い出の詰まった携帯を壊してしまったかぐや
校長が学園のパンフを作るために生徒会メンバーに写真のモデルを依頼。
しかしかぐやは家の方針で顔出しNG。
自分だけが映れないことをさみしがるかぐやを気遣って、みんなで屋上で記念写真を撮ることに。
と、強い風が吹いてかぐやは携帯を落としてしまう。
携帯の中に詰まったこれまでの生徒会での思い出の写真がなくなってしまった。
これを機にスマホに変えればツイッターやラインもできるようになるとポジティブに捉えたいかぐやだったが、思わず涙がこみ上げるのだった。
かぐやのスマホデビュー
かぐやの使っていた携帯は相当古いガラケーのため、修理ができない。
仕方なくデータのサルベージを諦め、スマホに変えやかぐや。
しかしその落ち込みようを生徒会メンバーたちが心配する。
それでもいつも通り接するメンバー達。
新しく作った生徒会のライングループにこれまでの思い出の写真が共有されていき、図らずもかぐやの大事にしたかったものが蘇った。
こうしてかぐやは笑顔を取り戻し、スマホデューを果たした。
【10巻のまとめ】
この巻では2人の関係に大きな進展はありませんでした。
次巻へ続きます。
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