食物連鎖の一環で人間も天人に食べられるのが使命であり、天人の完璧な統治のおかげで人類は真の平和を手に入れた。
天人による洗脳によって人類の誰しもがそれを当たり前の常識として考える世界で、高校生の天沢は世界の異常さに気づいた。
そしてクラスメイトで孤立している帆秋と万智音もそれに気づき、天沢に接触。
幼馴染の柚も天人への生贄として名誉の死を与えられることが決まってしまい、天沢は柚を助けて洗脳を解くことを決意する。
帆秋と万智音もこの天人に支配された世界を壊そうとしているなか、天人が高校の視察に来るのであった。
2巻のあらすじを振り返ってみましょう。
目次
天人が学校に到着
学校に天人らが到着し、直視しないよう目隠しした状態で跪きながら迎える生徒達。
天人は気まぐれで生徒らを食い漁りながら歩を進めていく。
天人たちを運搬してきた人間たちはこうした「下民」とは違う存在であり、天人たちの正体を知る者。
そのうちの1人、辻という男に恨みを持つ万智音は校舎に身を隠しながら金属の針を掌に埋め込み、狙撃の態勢に。
奥まで埋め込まれた針を高速で射出できるほど肉体改造された万智音だったが、狙撃の寸前に殺気を辻に気取られ中止する。
他方、食味スコアの高い生徒たちを集めた講堂に向かう途中、出荷予定の柚の匂いに気づいた天人たちが柚の方を目指して近づいていく。
目隠しされたまま待機する柚に危機が迫るのだった。
3人の天人を仕留めるも事件に発展
天人たちが食い荒らした死体の処理を粛々と進める教師や生徒たち。
そこで万智音によって縛られていた天沢も意識を取り戻して助け出され、天人たちが講堂に向かったという情報から柚が危ない状況であることを理解する。
落ちていた枝切りばさみを拾って柚のもとへ急ぐ天沢。
ちょうど天人たちが柚の目隠しを外し、柚が恐怖で泣きながら悲鳴を上げているところに駆け付け、枝切りばさみを天人の頭に突き刺して天沢が柚を救出する。
この世界をぶっ壊すために秘密裏に信頼に足る仲間を増やすことを目指していた万智音にとって、天沢がここで天人を傷つける暴挙に出たのは想定外の事態。
天沢が捕まれば自分の身も危ないと悟った万智音は針の狙撃の照準を天沢に合わせる。
しかし過去に自分も出荷予定の少女を助けようと必死になっていたときのことを思い出し、その姿を天沢に重ねて天沢を助ける決意を固めた。
狙撃で天人たちを次々と殺し、3匹の天人が命を落とす事態に。
この異変に気づいた辻たちはすぐさま情報を秘匿するとともに、犯人探しに動き出すのであった。
万智音の前に立ちはだかるのは元教官の辻
天人の死を誰かに目撃されていた場合は教員を含め全校生徒を殺処分、さらに辻たち自身も責任を問われ処刑を免れない事態。
辻たちが犯行に使用された針が官給品であったことから宮廷庁の関係者の仕業であることに気づいたとき、万智音が先手を取って奇襲をかける。
辻の部下を人質に取りながらこの天人たちの死を事故として扱うよう要求する万智音。
しかし辻は自身の手を触れずに部下の身体を遠隔操作で動かし、人質となった部下は舌を噛み切って自害させた。
さらに2人の部下を強制的に操って万智音にぶつける辻。
辻は万智音のことをよく知る人物であり、万智音に戦い方を叩き込んだ教官。
自分の教えた基本を忠実に守った戦い方をする万智音を褒める一方、その上を行く戦い方で万智音を追い詰めるのであった。
万智音は宮廷庁の元管理者だった
かつて宮廷庁の「乙種管理者」に史上最年少で昇格を果たした万智音。
辻は当時の管理者の教官だった。
当時から天人たちに洗脳された社会の違和感に気づいていた万智音は辻を信頼し、「この社会のシステムは間違ってる、自分の手で変えたい」と打ち明けたが、辻はその会話を録音して密告。
このために万智音は尋問にかけられて宮廷庁から追放されることになった。
そして今もまた辻に苦渋を舐めさせられることとなった万智音。
と、そこに柚を先に逃がして天人に突き刺した凶器である枝切りばさみを回収した天沢が駆け付け、万智音の窮地を救うのだった。
帆秋が天人ごと学校を爆破
部下を操って天沢を狙う辻と、天沢を逃がすために身体を張る万智音。
劣勢に追い込まれるなか、ここで辻の目線があるものに奪われる。
視線の先にいたのは、行方不明になっていた天人の子を屋上から落とそうとする帆秋の姿。
激昂した辻がクナイを投げて帆秋の腕を吹き飛ばし、部下を操って天人の子が落下してくるのを受け止める。
腕を吹き飛ばされて悶絶する帆秋。
しかしまだ奥の手が残されていた。
天人の子に爆弾をしかけていた帆秋は、リモコンで起爆。
大きな爆発とと共に、付近が吹き飛ぶのであった。
事件の後始末
隙を突いて校舎に身を隠した天沢と万智音は無事。
天人の子は吹き飛んだが、辻も咄嗟の判断で部下を盾にして何とか難を逃れていた。
自分の身を守るために手土産が必要な辻は万智音の首を狙おうとするが、「もっといいみやげをみつけた」と言って引き上げることにする。
天沢と万智音には何のことかわからなかったが、ともあれ辻に見逃され、天人たちの死は不運な爆発事故として処理されたのであった。
態勢を立て直す万智音たち
生きて再会を果たした天沢・柚・万智音・帆秋の4人。
テレビでは今回の事故と共に「この高校を責めることのないように」という宮廷庁のコメントが報道されるが、高校の生徒を含む関係者への世間の憎悪は募っていく。
治療などを済ませ、次に向けて体勢を立て直し始める万智音と帆秋。
帆秋は吹き飛ばされたはずの腕が元通りになっており、さらに銃なども準備している様子。
洗脳教育下にあった天沢は爆弾や火薬、銃といった存在すら初めて知るものであったが、万智音はそれらが天人が統治する前の時代の武器や兵器であることを知っていた。
反乱を恐れた天人たちはそれらの武器や兵器を奪い、人間を多数の家畜と一握りの牧羊犬に分けた。
牧羊犬には長い時をかけて肉体改造を施し、全身に武器を仕込むことを可能に。
それが万智音を始めとする「管理者」の正体なのであった。
帆秋の正体は増殖種だった
辻が持ち帰った土産とは、吹き飛ばされた帆秋の腕から採取した指。
その指の切断面に回復しようとした形跡があることから、その指の落とし主が古い文献にある増殖種(高い再生能力を持つ種)である可能性が高いと判断された。
この指の落とし主を目撃して顔も見たことで、辻は天人たちを死なせた責任を取って処刑されることを回避し、増殖種を探し出すためのキーマンの座を手に入れるのだった。
禊は生徒たちの人権停止
天人たちの死を受けて世間や地域社会から厳しい糾弾を受ける高校。
宮廷庁が高校と共に説明会を開いて仲裁に入る。
「管理者」である宮廷庁生産管理課の桜と桐山は世間の感情を考慮し、「6月13日から24時間の間を禊ぎの日とし、当校生徒の人権を停止する」ことを提案。
禊ぎの日の間は対象の生徒が暴行を受けても、学校が放火されても、それが原因で死んでも責任は問われない。
この提案に興味を示した地域住民たちは留飲を下げ、責任を問われていた生徒会長の柊も快諾。
しかしこの提案は桜と桐山にとっては辻をおびき寄せるためのエサなのであった。
【2巻のまとめ】
天人が視察に訪れるなか、天沢は柚を無事に救出。
だが万智音や帆秋らと共に騒動に発展した。
宮廷庁の元管理者として戦闘用に肉体改造されていたが、元教官の辻が大きな敵として立ちはだかる。
辻は戦闘で万智音らを圧倒するものの、結果的に天人が3人も命を落とす大事件に発展してしまった。
だが辻は帆秋が増殖種として貴重な存在であることを突き止めたことで、天人たちを死なせた責任を回避しつつ、増殖種を探し出すためのキーマンとして動き出すこととなる。
一方、天人たちの死を受けて世間や地域社会から厳しい糾弾を受ける高校には「24時間の間、禊として生徒の人権を停止する」ことが決定。
そしてそれは辻と因縁のある宮廷庁生産管理課の桜と桐山による罠でもあるのであった。
次巻へ続きます。
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