超人的な視力を生かして堕落王フェムトの企みを阻止したレオは、晴れてライブラの一員となった。
2巻のあらすじを振り返ってみましょう。
合成麻薬のルートを追え
異界産の合成麻薬「エンジェルスケイル」がヘルサレムズ・ロットの外に流出したルートを探るライブラだが、全く情報がつかめない。
ついにクラウスはライブラの一員「K・K」を連れ、絶大な影響力を持つ異界の顔役「ドン・アルルエル」の元を訪れる。
チェスに似た異界のボードゲーム「プロスフェアー」を愛するドン・アルルエルは、情報の対価として99時間のゲームをクラウスに課した。
クラウスは、常人なら数回発狂してもおかしくないゲームを鋼のような精神力で乗り切った。
クラウスが得た情報を元に流通ルートは潰され、騒動は収束した。
マフィアのトーニオ
マフィアのトーニオは、組の実権を取り戻す見返りとして吸血鬼とも呼ばれる血界の眷属「BB」に売り渡されようとしていた。
しかしボスが取引しようとしていたBBは、トーニオが夜遊びした女性だった。
トーニオを気に入ったBBはボス達を皆殺しにし、トーニオを転化させて「目の上のたんこぶ」であるライブラを殺しに向かう。
血界の眷属BB
レオが「アジトに向かう途中で赤いオーラを羽のように広げた人を見た」と言うと、ライブラの面々に緊張が走り、事情聴取が始まった。
レオが見たのはBBであり、ライブラは彼らと戦う「牙狩り」を中心とした組織だった。
レオがBBを見分けられると気づいたクラウス達は、対BBの専門家「エイブラムズ」を招集する。
エイブラムズが持ち込んだ紙片に書かれているという「13人の長老」の真の名前を読み取ろうとしたレオの眼は、軽い暴走状態に陥った。
しかし、それを好機と見たエイブラムズはレオ達をヘルサレムズ・ロット中心に空いた異界に続く大穴「永遠の虚」に連れていき、調査を試みる。
レオのおかげで異界の深部にはBBがたくさんいると分かったが、彼の片目にはひびが入ってしまった。
BBを密封
クラウスとザップがレオに付き添っている隙に、K・KとスティーブンはBBと戦っていた。
転化したトーニオを連れたBBは長老級の実力をもっており、彼らに立ち向かった重武装の警官隊は皆「グール」にされてしまう。
歴戦の牙狩りである2人でも、長老級のBBには敵わず追いつめられていく。
しかし、駆けつけたクラウスに真名を呼ばれたBBは、彼の「血闘術」により「密封」された。
【2巻のまとめ】
命がけのボードゲームを鋼の精神力で乗り切ったクラウスのおかげで、世界を揺るがす麻薬の流出ルートは潰された。
一方レオは、ライブラが「牙狩り」たちを中心に構成されていることを知り、彼らとBBの戦いを目の当たりにする。
【2巻の見どころ】
この巻の見どころは、ライブラが異界産の危険な麻薬「エンジェルスケイル」の流出を追う中、クラウスが99時間もの過酷なボードゲームに挑む場面です。
常人なら発狂するような状況を、彼の鋼の精神力が支える姿は圧巻です。
また、レオが「血界の眷属BB」を目撃し、ライブラの真の目的を知る場面も重要です。
彼の義眼がBBを見分ける能力を持つと判明し、異界の大穴「永遠の虚」へと足を踏み入れる展開はスリリングです。
さらに、BBと戦うK・Kとスティーブンが苦戦する中、クラウスが駆けつけ「血闘術」で圧倒するクライマックスは迫力満点です。

次巻へ続きます。
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