平凡な毎日が突然終わりを告げた。
明石靖人は親友の青山との喧嘩が原因で学校をサボるが、このときに突如として全国の高校で生死を賭けた理不尽な選別ゲームが始まる。
出席した生徒たちは「神の子」として神小路かみまろが選別する一方、明石をはじめこの日学校に行かなかった不良たちは「ごみ箱」を称された学校に集められ、理事長を自称するセイン・カミという少年が「カミーズJr」として選別を始める。
「神の子」の選別では高畑瞬、秋元いちか、天谷武、秋本クリストファー健人(クリス)、真田ユキオの5人が最初にクリアする一方、「カミーズJr」の選別も進む。
明石は丑三清志郎をはじめとする仲間を得ながら「豆まき」「すなとり」をクリアし、「学校の七x七不思議」では想いを寄せあった持田 涙と死別しながらもこれをクリア。
最後の試練であるセインとの小細工なしのじゃんけん勝負に臨む。
勝てば合格、負ければ死という極限の緊張のなか、福満重里、蓬莱やえ、星川芽衣、巴光圀、柴村影丸の5人が合格。
涙と同じく明石と惹かれ合っているナツメグが先にじゃんけんに挑むが、ナツメグの希望で明石はその合否を見届けなかった。
残るは明石と丑三。
「(明石が見ていないうちに)ナツメグは死んだ」と聞いて憤る明石は、何かを決意してセインの前に立つのだった。
8巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
合格者が出揃う
明石のじゃんけんの番。
明石は怒りと共に拳を強く握り、グーを出しながらセインを思いっきり殴った。
じゃんけんにも勝ち、明石は見事合格。
〈セインを殴ったうえで勝利 [神さまの言うとおり弐 8巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
そして最後は丑三もじゃんけんに勝った。
生死の間際で最高の快楽を味わった丑三は、これからも明石と共に試練に立ち向かうことを決める。
試練を乗り越えた明石と丑三は合格者の待つ「クラスハウス」へ案内される。
そこにはナツメグの姿もあり、カミーズJrのメンバーは明石、丑三、芽衣、やえ、柴村、光圀、福満、ナツメグの8人となった。
〈ナツメグも合格していた [神さまの言うとおり弐 8巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
レッスン1:帰宅
生存を喜ぶ一同、しかしセインはここからデビューに向けたレッスンを指示する。
レッスン1は「帰宅」。
それぞれが家に帰り、「一番大切なもの」を持って48時間以内に戻ってくる、という内容だ。
〈最初のレッスン [神さまの言うとおり弐 8巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
極秘事項のため、「いま置かれている状況を他人に告げれば死」という制約付き。
「カミーズJrの最終目標は神小路かみまろを殺すこと」と告げられ、一同は帰宅する。
地元に転送された明石は学校に立ち寄り、青山との約束を記したサッカーボールを一番大切なものとした。
〈明石が選んだもの [神さまの言うとおり弐 8巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
精神を病んだ青山
地元の子供たちから青山が「神の子」として生き残ったことを知り、刑事である父の協力を得て青山と再会を果たす。
しかし青山はこれまでの試練による強いショックが原因で記憶を失い、精神を病んでしまっていた。
〈精神を病んだ青山 [神さまの言うとおり弐 8巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
明石は別人のようになってしまった青山の姿に落胆する。
それぞれの「一番大切なもの」
他方、そんな明石を呼び出したナツメグ。
ナツメグは明石が腕につけていた涙の形見であるシュシュを一番大切なものに決め、明石に好意を告白する。
〈ナツメグが告白 [神さまの言うとおり弐 8巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
明石は青山や涙のことで考えがまとまらず、「ナツメグとは付き合えない」とこぼすが、ナツメグに諦めた様子はない。
また明石もナツメグのおかげで元気が出、「全部解決するまで死なない」と決意を新たにする。
〈立ち直った明石[神さまの言うとおり弐 8巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
その他、丑三はスケボーを、光圀はマイクを、芽衣はスケッチブックを、福満は祖母の位牌を、やえは高校時代の陸上のウェアを、柴村は川辺の石をそれぞれ「自分の一番大切なもの」として持ち寄るのだった。
レッスン2:鬼退治
レッスン2は「鬼退治」。
桃太郎チーム(丑三、ナツメグ、光圀、柴村)と金太郎チーム(明石、芽衣、やえ、福満)に分かれ、それぞれが敵を倒すのが目標。
〈チーム編成 [神さまの言うとおり弐 8巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
レッスンは1日2時間、クリアするまで毎日続き、クリアのカギは「戯(あじゃら)」。
詳細は明かされないまま、一同のレッスンが始まる。
丑三らは鬼が島に到着して早々、桃太郎たち一行に襲われる。
どうやら丑三らが退治されるべき「鬼」として認識されているようである。
〈桃太郎たちが襲ってくる [神さまの言うとおり弐 8巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
一方の明石たちも金太郎に襲われる。
逃げまどうなか芽衣がはぐれ、捜索に出る明石たち。
そこを見逃さなかった金太郎が明石に斧で襲い掛かるのだった。
〈金太郎が明石を襲う [神さまの言うとおり弐 8巻](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
【8巻のまとめ】
ナツメグ・明石・丑三の3人ともじゃんけん対決に勝ち、見事に合格。
合計8人が「カミーズJr」としてレッスンを受けることとなる。
最初のレッスンは「それぞれの一番大切なものを持ってくること」。
明石は青山と約束を交わしたサッカーボールを選ぶが、再会を果たした青山は度重なる試練の悲劇で精神を病み、記憶を失ってしまっていた。
他方、ナツメグは明石に告白したうえで亡き涙のシュシュを、丑三はスケボーを、光圀はマイクを、芽衣はスケッチブックを、福満は祖母の位牌を、やえは高校時代の陸上のウェアを、柴村は川辺の石をそれぞれ「自分の一番大切なもの」として持ち寄る。
次のレッスンは「鬼退治」。
「戯(あじゃら)」という謎のヒントを与えられ、丑三たち桃太郎チームと明石たち金太郎チームに分かれて敵を倒しに出る。
しかし早速桃太郎や金太郎から襲撃を受け、一行はピンチを迎えるのだった。
次巻へ続きます。
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