機械から配られる2枚のカードから互いに1枚を選び、その数字の大小だけで勝負するワン・ポーカー。
互いに相手の手札の数字がUP(大)かdown(小)かは機械の表示でわかるが、そこからの読み合いが核となるゲームである。
ミニマムベットの1ライフは2億円相当。
椅子に拘束されてゲームが始まり、序盤こそ調子がよかったものの負けが込んで全てのライフを失ってしまったカイジ。
負けたら強制落下というリスクを負いながらも文字通り命を金に換える赤ライフに手を出し、チャンとマリオも命をカイジに預けたことでカイジの強制落下は和也のリモコンで解除された。
3人の命を賭けた勝負、渾身のブラフで勝利をもぎ取ったことで流れが変わり、強いカードに恵まれたカイジが順調に勝利を重ねる。
ついにライフで逆転したカイジ、しかしまだ油断はできない。
冷静さを取り戻した和也の幻想が解け、チャンとマリオを遠ざけてカイジと2人きりの真剣勝負となる。
そして先にカードを提出するが、なぜか左手で思わず出す仕草を見せた和也。
和也が出したのはAだったが、その違和感に気づいたカイジは危機を察知し、被害を最小限に抑えつつイカサマの可能性を確信する。
テーブルに隠されたスイッチに気づいたカイジが確かめると、隠しテーブルにはAが3枚入っていた。
カイジが隠しスイッチを押したことは和也も気付き、ここからはイカサマ有りの勝負へと変わった。
互いにイカサマによってAを手に入れた状況での勝負、2人のレイズ合戦が過熱していき、ついにカイジは自分のみならずチャンとマリオの赤ライフにも手を伸ばす。
今度は和也が赤ライフを賭けなくては勝負を受けられなくなるが、既にカイジを助けるためにリモコンの隠しコマンドを使ってしまっていた和也は、赤ライフを賭けて自分が負けたときに命の保障がないことに気づき、戦慄を覚えるのだった。
15巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
和也に究極の選択を突きつける
未来を掴みとるために命を賭けざるを得ないカイジたちと違い、和也はここで降りても父に叱責を受けるだけで金に困ることはないはず。
和也に命を賭ける理由がないことを見抜いたカイジは、意を決してチャンとマリオの赤ライフも一気にレイズ。
これで和也はここで降りるか、自分も命を賭けるかの選択を迫られるのだった。
カイジの制止に耳を貸さず、和也も赤ライフを賭ける
長い苦悶の末、和也も命を賭ける覚悟を固める。
カイジが隠しテーブルを開けたことから出したカードを推理したうえでの判断である。
しかしカイジは和也を必死に諭すように説得を試みる。
「この勝負は自分の勝ち、赤ライフを賭ければ和也は死ぬことになる」というのである。
カイジは和也の様子から「和也が選んだカードが完全に読めたと告げ、和也に死んでほしくない」と涙ながらに思い止まるよう諭す。
和也はこれまで人の愛に触れることがなかっただけで、根は悪い奴ではない。
しかし和也にとってみれば、カイジにカードを言い当てられてはいるものの、カイジが出したカードがその告白どおりである確証はない。
このカイジの告白が土壇場でのハッタリだと断言した和也は、プライドにかけて赤ライフをテーブルに乗せるのだった。
運命の大勝負
共に限界までライフを張り、いよいよ勝負のとき。
カイジは避けたかった事態に頭を抱え、一方の和也は勝利を確信している。
しかしカードがオープンになると、カイジの3に対し和也は2という結果に。
何が起きたのかさっぱり理解できず混乱する和也。
問答無用で和也への刑の執行が始まる。
慌てて外に待機している部下に電話しようとする和也だが、手が滑ってケータイが落下していってしまった。
もはや刑を止める手段は残されていないのであった。
【15巻のまとめ】
ついに全員が赤ライフを賭けるまでレイズされ、運命の勝負。
結果はカイジが3、和也が2となり、全てを読み切ったカイジが勝利を収める。
和也は何が起きたかさっぱり理解できないまま、強制落下の刑執行が始まる。
慌てて外で待機している部下に助けを求めようとするも、手が滑ってケータイが落下。
もはや止める手段は残されていないのであった。
次巻へ続きます。
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