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二ツ坂vs熊本東、格上を相手に全力で粘り、大将の旭に命運が託される『あさひなぐ』33巻【ネタバレ注意】

~前巻までのあらすじ~

二ツ坂高校1年の東島旭は中学まで美術部だったものの、「薙刀は高校部活界のアメリカンドリーム」という謳い文句に感激し、薙刀部に入部した。

インターハイ予選ではダークホースである國陵に敗れてしまい、3年生が引退してエースの宮路真春、部長の野上えり、2年の大倉文乃、1年で剣道経験者の八十村将子、初心者だが長身の紺野さくらと共に新たな体制でスタートを切る。

本格的な薙刀の練習が始まり、二ツ坂が薙刀教士・寿慶やその紹介で来た元インカレ優勝者の福留やす子を指導者に迎え、厳しい稽古を乗り越えていく旭たち。

他方、國陵は部内の空中分解の危機を乗り越えながらプレースタイルもガラっと変えた部長の寒河江、熊本からきた孤高のエース寧々、薙刀経験者の的林を主軸に選抜大会の団体戦全国3位を果たし、その他にも巨体の1年生薬師丸擁する聖泉や、個人戦最強の戸井田奈歩率いる絶対王者の熊本東、そしてその熊本東から団体戦で金星を挙げた出雲英豊など、ライバルが続々と登場。

そして旭たちは2年になり、藤ヶ丘高校の監督の娘でサラブレッドの愛知、ボーイッシュで勢いのある等々力、虚弱で存在感のない座敷わらしのような大工原の3人が新たに入部。

実力主義を掲げた愛知の発案で今度のインハイ予選の団体メンバーの座をかけて全員による部内戦が行われることとなり、自分の実力のなさが露呈して精神的に限界を迎えてしまった野上が途中棄権。

見かねた紺野が野上に寄り添い、少しでも負担を軽くするために部長の座を譲り受けることとなる。

インハイ予選団体戦では二ツ坂が國陵を下して優勝、個人戦でも真春が個人戦優勝を果たすが、藤ヶ丘との団体戦で相手と交錯して前十字靭帯断裂という選手生命に関わる大ケガを負ってしまった。

病院で診察を受けた真春は、これからの選手生命を考えるならインターハイを諦めてすぐに手術するか、保存療法で激痛への恐怖というリスクを負いながらもインターハイに出るのか難しい選択を迫られることとなる。

夏合宿でそれぞれがレベルアップしていくなか、自分の怪我の苦しみと向き合った真春もやす子の指導で右中段構えという新たな戦い方に行き着いた。

寧々が看板を背負う國陵、内部崩壊を起こしながらも最強の部員が残った熊本東、それぞれが準備を重ねインターハイが開幕。

初日の団体戦予選リーグ、二ツ坂は3校による総当たり戦で運にも助けられ、紙一重ながら予選突破を果たす。

個人戦では、真春が左膝の不安を抱えながらも新たなスタイルで勝利を重ねるが、激痛の恐怖から身体が思うように動かず、個人戦準決勝で出雲英豊のエース佐来に敗れてしまった真春。

敗戦を引きずるも小林先生の言葉に救われ、また仲間と共に戦う決意を固めた。

真春の再起を信じて団体戦を戦う旭たちはギリギリの戦いが続きながらも決勝トーナメントを勝ち上がり、ついに熊本東との決勝へ。

話し合いでオーダーを決めた二ツ坂は、戸井田が出て来る先鋒戦は紺野が自ら捨て石となり、大将戦では旭が因縁の島田と対戦することに。

先鋒戦は予想通り二本負けを喫するが、次鋒戦では八十村が熊本東の荻から先に一本を奪うのであった。

 

33巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。

次鋒戦:八十村が見事に二本勝ちを収める

八十村に一本を奪われ動揺を見せる荻だが、「負けたら死ぬ」という覚悟で本気モードに。

荻の猛攻を何とか凌ぎながら、このまま逃げ切りを図るのかそれとも攻めるのか、試合の終わらせ方を迷う八十村。

戦いながら吹っ切れた八十村は「カッコいい自分でありたい」と原点に返り、荻に打ち合いを挑んだ。

そして荻から二本目を奪い、熊本東に土をつける。

敗戦のショックを引きずりながらも、武道のマナーとして静かにコートを出る荻。

荻と長年一緒に稽古してきた木庭は、荻を労うこともなく黙ってコートに入るのであった。

中堅戦:大倉は力及ばず一本負け

中堅戦は大倉vs木庭。

荻の仇を討つために気合十分の木庭が序盤から攻め、主導権を握る。

大倉は先に木庭に一本を奪われ、反撃に出るも一歩及ばず。

最後まで全力を尽くした結果、負けたものの二本目は許さなかった。

副将戦:野上が引き分けで希望をつなぐ

副将戦は野上vs吉里。

実力で上回る吉里が汚いテクニックを織り交ぜながら野上を翻弄、野上は審判受けが悪く判定の辛さに助けられるが、完全にペースを握られてしまう。

吉里は相手を弄ぶようなプレーが目に余り、大人しか使ってはいけない柄スネの打突を一発で反則と宣告されてしまうが、その後に見事な小手一本で先制。

対する野上はこの試合で負けると二ツ坂の敗退が決まる崖っぷちの状況。

積極的に攻めなければならなくなったが、野上は間合いを潰して自ら時間を浪費し始める。

野上の打突はいずれも吉里の薙刀にしか当たらず、時間だけが過ぎていく展開。

しかし野上は逃げているわけでも試合を捨てたわけでもなく、別の狙いがあった。

力強く野上が吉里の薙刀を払い落とすと、薙刀を落とした吉里に2度目の反則が宣告され、一本に。

チームの勝利に向けて希望を繋げるため、野上はずっと狙っていたのである。

後はムキになった吉里の猛攻からひたすら逃げ回り、試合は引き分けに。

これで二ツ坂は1勝2敗1分け、本数は3対4と熊本東にリードされてはいるものの、大将の旭が二本勝ちすれば逆転勝利の可能性が残ったのだった。

勝負は旭と島田の大将戦へ

野上が希望をつなぎ、いよいよ旭が大将戦に臨む。

2-1や一本勝ちではたとえ勝ったとしても代表戦へもつれこみ戸井田が出てくるため、旭は二本勝ちしなければならない。

自信と覚悟を胸に、旭と島田の決戦が始まるのであった。

【33巻のまとめ】

次鋒の八十村が二本勝ちを収め、中堅の大倉は一本負け。

副将の野上は吉里を相手に勝ちある引き分けで大将の旭へと希望をつなぐ。

二ツ坂は1勝2敗1分け、本数は3対4と熊本東にリードされてはいるものの、大将の旭が二本勝ちすれば逆転勝利の可能性が残っている。

2-1や一本勝ちではたとえ勝ったとしても代表戦へもつれこみ戸井田が出てくるため、旭は二本勝ちしなければならない。

自信と覚悟を胸に、旭と島田の決戦が始まるのであった。

次巻へ続きます。

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