ゴールデンカップスに移籍した凡田だが、パ・リーグの打者の洗礼を浴びて苦戦を強いられることとなる。
生え抜きで似たような年齢・成績の投手である印西とライバルとなり、凡田が地元開幕投手の座を射止めるが、味方打線の援護で勝利したものの凡田自身はピリッとしない内容だった。
印西もまたシーズン最初の先発では黒星を喫し、共に不甲斐ない出来の2人に地元TV局の老山アナとその娘の恵が鋭く切り込んでいく。
ハングリー精神が足りないと指摘された凡田は程なくして2軍に落とされることとなるが、ギリギリで引退を免れた。
ものの翌シーズンから仕切り直し、地元の開幕戦で好投を見せて勝利を飾る。
そしてその試合では凡田の後をトクの愛弟子である布川、本木、薬丸の3人によるアマがき隊がブレイク。
布川と薬丸が一時調子を落とすも復活、本木も好調をキープし、アマがき隊の活躍でチームは首位争いに食い込む。
凡田・扇田・則川の3人が最多勝争いを演じるなか、凡田が13勝目をかけて試合へ。
味方打線の援護がないもどかしい展開の中、打撃絶好調の坪内に打席が回るのであった。
7巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
坪内の活躍で凡田が13勝目
6回裏、2アウトで打席に立った坪内。
対する神戸オックスは先発の今泉と捕手の森本とも4年前のドラフト同期でライバルという関係。
オックスで引退し今シーズンからコーチになった寺杉は、波に乗っている坪内を抑えるのは難しいと判断し、ベンチから直接サインを出すことに。
寺杉自らのサインで坪内の内角厳しいところを攻めていくが、今シーズンからフェイスガードを装着したことでフォームが矯正され打撃開眼した坪内はそれを物ともせず、見事な打撃でホームランを放った。
坪内の31号で取った1点をアマがき隊がきっちりと守り切り、凡田に13勝目がつく。
これを見ていたゴールデンカップスのエース扇田は自分も13勝目に向けて燃えるのであった。
扇田も13勝目
扇田の13勝目をかけた試合は再びパープルシャドウズの則川との投げ合いとなる。
前回に続いて両投手とも点を取らせない緊迫した展開となるなか、7回に坪内の打席を迎える。
今シーズンからスプリットを武器に勝ち星を重ねてきた則川は、坪内を警戒するあまりスプリットを多投。
しかし絶好調の坪内はスプリットを上手く見極め、投げる球がなくなった則川のインコースのスライダーを狙い打ち。
打球はレフトスタンドに入り、坪内の32号による1点が決勝点となって扇田も13勝目を挙げるのだった。
則川の右肘に異変が
坪内はドラフト5位で入団しながらブレイクし、扇田も独立リーグからの入団という苦労を背負いながら今やエースに成長。
凡田と共に雑草組が躍動し優勝を目指すが、パープルシャドウズも則川と河内が優勝に向けて気合を入れていた。
則川は最多勝、河内はホームラン王を狙える位置におり、チームも首位争いをしている状況。
しかし自ら志願して長いイニングを投げようとした則川は、シャープホークス戦で7回にホームランダービートップの尾野にホームランを浴び、さらにスプリットの多投で肘に違和感を抱えてしまう。
チームは勝利し則川も13勝目。
残る14試合で最多勝を狙うためにあと3回先発することとなるが、右肘が時折痛む。
それでも翌日には痛みがなくなったことから則川はコーチに相談することをやめてしまうのだった。
【7巻のまとめ】
ゴールデンカップスとパープルシャドウズが激しい首位争いを繰り広げるなか、個人タイトルでも凡田・扇田・則川の3人が最多勝、坪内・河内もホームラン王を狙う。
そんななか、則川はスプリットの多投で右肘に異変を抱えてしまい、コーチに相談しないままシーズン終盤へと突入するのであった。
次巻へ続きます。
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