ライブラにはザップの弟弟子で半魚人の「ツェッド」が加わった。
6巻のあらすじを振り返ってみましょう。
食神の祟り
「近日中に異界ヤクザが大暴れする」という情報を入手したライブラは調査を進めていた。
一方レオはツェッドとザップを昼食に誘うが、ザップはツェッドへの嫌がらせのため、食欲が失せるような独特な店ばかりを紹介する。
だが食を蔑ろにした罰が当たったのか、ザップが嫌がらせをやめてもトラブルが続き、3人はなかなか食事にありつけない。
馴染みの店でようやくまともな食事ができそうになるが、店に突っ込んできた異界ヤクザとライブラの戦いに駆り出されてしまう。
結局、彼らが食事にありつけたのは21時間後だった。
人狼吊し
チェインたち「人狼」は、自らの存在を希釈化させてどんな場所にも侵入することを得意とする隠密部隊。
そんなある日、チェインたちは「人狼局」から招集され、某国がウイルスを弾頭に積んだミサイルの発射計画を企てているため、その基地への侵入と阻止に動くこととなる。
しかしその某国には、かつて「人狼局」に所属していた人狼の女「ベルベッド」が加担していた。
ベルベッドが「過敏王ゼオドラ」と取引し、人狼の存在を感知する術を手に入れたことを突き止めたライブラは、人狼達を助けるため人狼局に駆けつける。
そうとは知らずミサイル基地に潜入し、次々とベルベットに捕まってしまう人狼達。
唯一、存在を限界まで希釈することでその手を逃れたチェインを追うため、ベルベッドは限界まで知覚の感度を上げる。
しかし高すぎる感度が仇となり、チェインがわざと実体化させた拳銃の発砲音で爆発四散するのだった。
符牒
ミサイル発射は阻止されたが、存在を薄めすぎたチェインの痕跡は世界から加速度的に失われていく。
人狼達は緊急時用に「最もこの世界に戻りたくなる理由」を符牒として局長に託しており、チェインの符牒は局長からスティーブンに託された。
スティーブンが符牒の指示通りにチェインの家を訪れると、そこには必死に汚部屋を片づけるチェインの姿があった。
チェインをこの世界に戻すことには成功したが、好きな人に汚い自室を見られたチェインは大いに傷ついたのだった。
緑の瞳の怪物
ライブラはヤクザの抗争で撮影された「緑の瞳の怪物」について調査を進めていた。
その正体はクラウスが参加する園芸サークルで慕われる庭師「キリシマ」だった。
キリシマの裏の顔は、人間を15分間不死身の怪物に変身させる苗の栽培を担うヤクザの構成員。
ヤクザの抗争が激化するなか、その正体に勘づいたクラウスは情報提供を求めるとともに、キリシマが保護する少女「メイヴィ」を心配し、友人として力になれないかと打診する。
しかしキリシマは植物の力でクラウスを昏倒させ、対立するヤクザの事務所へカチコミに向かった。
クラウスが目を覚ますと、キリシマの組と対立するヤクザがメイヴィを傷つけて攫おうとしていた。
怒り心頭のクラウスはヤクザを返り討ちにし、キリシマよりも先にアジトに乗り込んで組ごと叩き潰したのだった。
【6巻のまとめ】
「人狼吊るし」を企むベルベットを止めるため、チェインは己の存在を限界まで薄めて立ち向かう。
一方、ヤクザの抗争に巻き込まれ傷つけられた少女を見たクラウスは、怒りのまま組のアジトに乗り込み、叩き潰した。
【6巻の見どころ】
この巻の見どころは、「人狼吊し」でのチェインの極限の潜伏術と、その静寂を破る一発の銃声です。
敵の感知能力を逆手に取り、自らの存在を限界まで希釈しながら放つ反撃は、人狼の誇りと覚悟が詰まった緊迫の一瞬。
また、「緑の瞳の怪物」では、クラウスが友として信じた男の裏切りと、守るべき少女への暴力に怒りを燃やし、単身でヤクザのアジトに乗り込む迫力の展開が胸を打ちます。

次巻へ続きます。
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