富樫・竹島・黒田の守備が金田を封じ、アシトは福田監督の助言を胸にダイアゴナル・ランと的確なコーチングでチームを導く。
大友の同点弾に続き、自ら逆転ゴールを決めて覚醒。
橘の追加点で勝負を決め、武蔵野ユースの意地を退けた。
試合後、アシトら4人のAチーム昇格が告げられるのだった。
12巻のあらすじを振り返ってみましょう。
目次
昇格を決めたアシト、花との雨宿り
念願のAチーム昇格を決め、伊達ヘッドコーチにも感謝するアシト。
伊達ヘッドコーチは、初めて昇格した選手はたいていAチームのレベルの高さに何もできずに降格を味わうこととなるが、それでも必死にくらいつくようにアドバイスを送る。
興奮冷めやらぬなか一人少し練習場でボールを蹴ることにしたアシトは、練習場への道中で自転車に乗った花と偶然会う。
昇格を報告すると、花は思わず喜ぶアシトを優しく抱きしめた。
花が自分の行動を誤魔化すようにその場を後にしようとするが、土砂降りの雨が降り始めて身動きが取れなくなり、2人は誰もいない練習場のベンチで雨宿りすることに。
2人ともさっきのハグを妙に意識してしまいぎこちなくなるなか、花は幼い頃には本気で応援していた福田監督に恋をしていたことを認める。
アシトは自分が福田監督に似ているがゆえに花が自分を応援してくれているものと知りつつも、「自分は自分として応援してほしい」と言葉をかけ、花の応援が自分の力になっていることを告げた。
自分が確かにアシトの支えになっていることを知った花は、アシトの額にキス。
ちょうど雨も上がり、花は練習場を後にするのだった。
栗林のユース復帰とAチーム合流
トップチームに帯同する栗林はアジアチャンピオンズリーグにも出場し上々のプレーを見せていたが、福田監督の強い要望によりユースに一度戻ることとなった。
福田監督には栗林がしきりに自分を印象付けることに専念し焦っているようにも見えたため、いったん落ち着かせるための措置だった。
自分のときのように怪我で選手生命を絶たれるようなことがあってはならないという福田監督の考えを聞いて栗林も納得。
そしてそんな栗林のいるAチームにアシトたちが合流することになるのだった。
初めて挑むオシム式パス回しの壁
Aチームに合流して最初の練習は、「オシム式パス回し」。
常に一手先のパスを考えながらスピーディなパス回しをすることが求められる練習であり、アシトたちBチームからの昇格組はAチームの控え組の輪の中でも大苦戦を強いられる。
それでもアシトは常に考え続け、練習してきた首振りと持ち前の視野を武器にして昇格組のなかでは唯一善戦。
頭では追いついているが技術だけが足りないという状況を認めた福田監督は、昇格組の中でアシトと同じく善戦していた黒田だけをAチームのレギュラー陣の輪に参加させる。
しかしさすがにレギュラー陣はスピードもパスの発想もレベルが段違い。
2人ともほとんど何もできずに終えることとなり、黒田が下を向く一方、アシトはAチームのレベルの高さに感激し笑みを浮かべるのであった。
栗林との邂逅とコンプリートSBへの道
練習後、先輩たちに誘われて皆で食事に行ったアシト。
そこに栗林も顔を見せ、アシトは初めて栗林と直接接点を持つこととなる。
栗林から「コンプリートしたサイドバックになれ」と言葉をかけられ、初めはその意味がわからないアシトだったが、栗林は感覚が天才すぎて言葉での説明が下手なだけであり、同じような感覚を持つアシトには不思議と意図が伝わっていく。
アシトの大事にするべき武器は視野であり、世界にもまだいない「攻撃と守備の両方をコンプリートしたサイドバック」になることを求められているのである。
その言葉を胸に刻み、Aチームでの練習に食いついていくのであった。
衝動を信じた挑戦と柏台商業戦への切符
当の栗林は、トップチームの監督であるガルージャの意向により練習時はトップチームに帯同しており、ユースのなかでは最低限試合に出場するのみ。
次節に向けて栗林を出せるかどうかも怪しいなか、アシトら新戦力の台頭に期待がかかるが、まだまだオシム式パス回しで通用するレベルには至らない。
だがレギュラー陣がほとんど考える間もなくプレーし続けていることにヒントを見出したアシトは、自ら志願してレギュラー陣の輪に参加したいと直談判。
「足を引っ張れば降格」という条件を呑んででも自ら加わると、自分の考えを試しながら時折素晴らしい反応を見せ始めた。
頭で考えるより先に身体を動かす―。
その考えのもと、自分の衝動を信じて反応速度を高めたアシトは、完璧にはほど遠いもののレギュラー陣と同じレベルに達することができた。
そんなアシトを見ていたレギュラー陣もようやくアシトの存在を意識し始める。
そして、次節の柏台商業高校戦でアシトが昇格組から唯一、ベンチ入りを果たすのであった。
【12巻のまとめ】
アシトは念願のAチーム昇格を果たし、花に支えられながら新たな舞台へ挑む覚悟を固める。
合流早々、オシム式パス回しに苦戦するも視野の広さで善戦し、栗林から「攻守を兼ね備えたコンプリートSB」を目指すよう告げられる。
格の違いに圧倒されながらも、自らレギュラー陣に挑み衝動を信じたプレーで存在感を示す。
その結果、柏台商業戦で昇格組から唯一のベンチ入りを掴み取るのだった。
【12巻の見どころ】
この巻の見どころは、念願のAチーム昇格を果たしたアシトが、花との雨宿りで互いの想いを確かめ合う場面です。
サッカーだけでなく、人として支え合う関係の大切さが描かれています。
さらに、初めて挑むオシム式パス回しでは、圧倒的なレベルの差に苦戦しながらも、首振りと視野を武器に善戦する姿が光ります。
技術不足を痛感しながらも、楽しさを見出すアシトの成長が胸を打ちます。
そして栗林から「コンプリートSB」を託され、自らレギュラー陣に挑む勇気を見せるアシト。

次巻へ続きます。
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