合流早々、オシム式パス回しに苦戦するも視野の広さで善戦し、栗林から「攻守を兼ね備えたコンプリートSB」を目指すよう告げられる。
格の違いに圧倒されながらも、自らレギュラー陣に挑み衝動を信じたプレーで存在感を示す。
その結果、柏台商業戦で昇格組から唯一のベンチ入りを掴み取るのだった。
13巻のあらすじを振り返ってみましょう。
プレミアリーグ開幕とアシトの突然の出場決定
エスペリオンAチームの出場する高円宮杯プレミアリーグは、高校生レベルの最高峰の大会。
高校サッカー選手権とは異なり、ユースと高校が一緒になって1年間かけて日本一を決める大会である。
第7節の相手は柏大商業高校。
ベンチ入りを果たしたアシトは、試合のレベルの高さを目の当たりにして目を輝かせる。
特に相手からは強豪校の部内競争を勝ち抜いた選手たちから並々ならぬ殺気やプレッシャーが感じられるが、Aチームの先輩たちは慣れた様子で意に介さず、試合を支配。
だが左SBの中村が足の古傷を痛めるアクシデントに見舞われ、前半で交代せざるを得ない事態に。
同じポジションの控えのアシトは出場させるには明らかに時期尚早であり、コーチ陣はフォーメーションを変えて栗林を出場させるべきと進言する。
勝利よりも選手の育成を重視する福田監督は、アクシデントを埋められるベンチ層がいないことを課題とこぼしつつ、栗林を出すことに同意。
だがロッカールームに入ると、ふと試合に向けて集中力を研ぎ澄ませていたアシトの姿が目に入った。
その途端、福田監督は自分の直感に従ってアシトの出場を決める。
こうして突然、プレミアリーグのピッチに立つチャンスがアシトに舞い込むのだった。
阿久津から学べ
後半に入るとエスペリオンは一転してスピーディな展開で攻める。
ただ一人その速さについていけないアシトは余計なことはしないように指示され、守備の穴は阿久津がカバー。
そして司令塔の桐木のチャンスメイクから最後は義経が先制点をもたらした。
だが柏大商業高校もアシトが穴と気づくと集中的に狙ってくる。
阿久津がことごとくピンチを防いでいくが、プレーが切れた際に福田監督は阿久津を呼んだ。
阿久津がアシトにコーチングすれば簡単に防げる場面でも連携を取ろうとしない阿久津の態度を厳しく叱責したのである。
お灸をすえられた阿久津は、渋々ながらもそこからアシトに具体的に指示するように。
アシトは阿久津の指示通りに動くと相手の攻撃を自然と防ぐことができる不思議な感覚に覆われ、その指示の意図や理由を考えるように。
ようやくアシトが阿久津から学ぶ理想的な流れが生まれていく。
阿久津からの指示を通して、アシトは守備の「形」が大事であることに気づいた。
そうわかれば、その「形」を崩されそうになったときに自分がどこにいれば良いのかを自ら考えることもできる。
そして阿久津の指示なしでも自らピンチの芽を潰すアシト。
ちょうどそこで、今度は栗林がピッチに立つことになるのだった。
栗林との連携で見せた成長と勝利
たった一人、栗林が投入されただけで試合の流れが一方的な展開となる。
栗林は後ろから来たボールでも難なくトラップし、圧倒的な個人技でいともたやすくチャンスメイクし、早々に追加点。
そのプレーを間近で見たアシトも、初めて「栗林にはなれない」と、憧れではなく諦めに似た気持ちを覚えるほどだった。
それでも自分に何ができるのか、必死に考えることだけはやめないアシトは、栗林がどこか味方と完璧に息が合わず、やりたいことを我慢してプレーしていることを見抜く。
「自分が栗林だったらどこにいてほしいか」を考えてアシトが動くと、それに気づいた栗林と息の合った連携でカウンターからの速攻のチャンスが生まれた。
さらにもう一人、栗林のイメージを理解できる者として阿久津も速攻に加わり、栗林のパスを受けて強烈なミドルシュートをゴールに突き刺す。
栗林・阿久津・アシトの3人による連携で見事な追加点を奪い、そのまま試合は終了。
いつもは冷静な栗林も、珍しく阿久津とアシトを抱き寄せて笑顔で勝利を喜ぶのであった。
【13巻のまとめ】
プレミアリーグで急遽出場の機会を得たアシトは試合の激しさに翻弄されながらも奮闘する。
守備では阿久津から厳しい指導を受け、動きの「形」を学ぶことで次第に自ら状況を読めるようになっていく。
圧倒的な個人技を見せる栗林を前に限界を悟りつつも、自分なりの役割を模索し連携を意識。
栗林・阿久津との呼吸を合わせて速攻を成功させ、勝利に貢献する姿を見せた。
【13巻の見どころ】
この巻の見どころは、突然プレミアリーグの舞台に送り出されたアシトが必死に食らいついていく姿です。
相手に狙われ続けるなか、阿久津の厳しい指示を受けて守備の「形」を学び、自ら状況を読む力を身につけていく過程は胸を打ちます。
さらに、圧倒的な存在感を放つ栗林に憧れではなく限界を悟りながらも、自分の役割を模索し、ついには栗林・阿久津との鮮やかな連携で追加点を演出。

次巻へ続きます。
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