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前巻はこちら伊賀側に現れた思わぬ援軍、甲賀は豹馬が、伊賀は小四郎が討たれる『バジリスク~甲賀忍法帖~』4巻【ネタバレ注意】
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最終巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
目次
生きていた本物の天膳
天膳に成りすました左衛門はまんまと朧と朱絹の泊る宿に潜入する。
左衛門は「陽炎を見つけた。小四郎の仇である陽炎を討つために朱絹に来てほしい」と告げ、朱絹を連れ出すことに成功する。
朱絹を誘い出して罠にハメるのが左衛門の作戦。
しかしその後に生きていた本物の天膳が宿に現れ、阿福の護衛たちは混乱しながらもさっきの天膳は甲賀の忍者が化けたニセモノであることに気づく。
本物の天膳が生きているとは知らないまま、左衛門は朱絹を連れて陽炎の居る橋に近づいていくのであった。
左衛門と陽炎が朱絹を討つ
陽炎を見つけるや否や斬りかかる朱絹。
その背後から左衛門が羽交い絞めにし、陽炎が朱絹を討つことに成功する。
朱絹が口を滑らせたことで朧がいま破幻の瞳を使えない状態にあることを知った左衛門は、陽炎と共に朧を討つ作戦を練る。
天膳に化けた左衛門が陽炎を捕らえたフリをして一緒に阿福の一向に潜り込み、討ち果たす作戦。
ひとまず陽炎と離れた矢先、阿福の護衛たちが近づいてくるのだった。
天膳が左衛門を討ち、陽炎を騙す
阿福の護衛たちを言いくるめようとする左衛門。
しかしその護衛達の中には本物の天膳が紛れ込んでいた。
「天膳はいかなる傷を受けても死なぬ不死の忍者だそうだ。ぜひ一度拝見したい」と言いながら本物の天膳が左衛門に不意打ちを仕掛け、変装がバレた左衛門は為すすべなく討たれてしまう。
天膳はそのまま左衛門の作戦を利用し、左衛門が討たれたことを知らない陽炎を誘い込んで朧のいる宿へと迎え入れるのであった。
陽炎が囚われの身に
「陽炎は天膳に手籠めにされて伊賀に寝返った」という嘘のシナリオを本当のものにするため、天膳は部屋で陽炎を犯そうとする。
様子がおかしいことから相手が左衛門ではなく本物の天膳であることを見抜いた陽炎は、自分の猛毒の吐息で仕留めるためにあえて天膳に応じて肉体関係を持った。
陽炎の忍術を知らない天膳は、猛毒の吐息によって倒れ込み、命を落とす。
陽炎は異変に気付いて駆け付けた阿福の護衛たちに捕まり、朧の前に差し出された。
しかし朧は陽炎を殺すのではなく、むしろ人質にしながら駿府を目指すことで弦之介を誘い出すことにする。
朧はまだ、弦之介と再会することを願っているのであった。
弦之介が陽炎の救出へ
囚われの身となった陽炎は、護衛達を色仕掛けで幻惑しながら忍法の罠にはめ、脱出を企む。
しかしその背後には死んだはずの天膳が。
陽炎は脱出に失敗、天膳は陽炎を人質に取ったことを立て看板で通り道の宿場町に触れ回り、弦之介を誘い出す。
藤枝の宿の裏山にある山寺に陽炎を監禁して拷問にかけながら弦之介が現れるのを待つ天膳。
朧は拷問をやめさせようとするも天膳を止めることはできず、そこに目の見えない弦之介が姿を現すのであった。
弦之介と朧が再会、陽炎の死
目の見えない状態ながらも襲い掛かってくる天膳を返り討ちにし、弦之介が天膳の首を斬り落とす。
ようやく再会を果たした弦之介と朧。
2人とも目が見えない状態であるなか、朧は弦之介への殺意がなくその手で死にたいと願い出るも、弦之介も朧を斬る覚悟は固まらない様子。
その様子を見ていた重傷の陽炎は、弦之介に裏切られたという絶望感から弦之介に毒息を浴びせて心中しようとする。
ところがちょうどこのとき朧の秘薬の効果が切れ、破幻の瞳によって陽炎の忍法である毒息は無効化。
そのまま弦之介にトドメを刺すことなく陽炎は息絶えることとなった。
朧はまだ息のある弦之介を屋敷の縁の下に隠し、事態の収拾を図る。
しかし倒れたはずの天膳がその様子を目撃しているのであった。
天膳の最期、勝負は弦之介と朧の一騎打ちに
阿福と護衛達が駆け付け、ひとまず天膳の首と身体をくっつけて再生させようとする。
しかし天膳の危険さを身をもって感じていた朧は、破幻の瞳で天膳を見つめ、不死の忍法を阻害。
首がくっつかなかったことにより天膳は血を噴き出しながら息絶え、天膳の身体に巣食っていた最後の死力を振り絞って「甲賀弦之介は朧の後ろの階段の下にいる」と暴露した後に死んだ。
弦之介を守りたい朧は苦し紛れに「伊賀の名誉のためには気を失った相手ではなく正々堂々と討ち果たしたい」と宣言し、阿福は服部半蔵の眼前で弦之介と朧の決闘の場を設けることを決めるのであった。
悲壮な結末
そして決闘の日。
駿府城の西にある安倍川のほとりで服部半蔵らが立ちあうなか、弦之介と朧が対峙する。
まだ目の見えない弦之介に、朧は「大好きです」と告げて自害、そこで秘薬の効果が切れた弦之介は目の前で愛する朧の死を目の当たりにした。
朧の死によって竹千代を将軍にする夢が潰えた阿福は取り乱し、護衛達に弦之介を殺させようとするが、弦之介の瞳術によって全員が返り討ちに遭った。
死屍累々となった川辺。
弦之介は朧の遺体を抱き寄せながら、ターゲットを記した巻物にある文字を書き加えていく。
自らの名前を血で消し、巻物の末尾に「さいごにこれをかきたるは伊賀の忍者 朧なり」と加え、勝利を伊賀に譲りながら、弦之介は朧を抱いて海に入り自害。
こうして甲賀と伊賀の凄絶な殺し合いは全滅というかたちで幕を閉じ、形式上は伊賀の勝ちとして竹千代が三代目将軍の家光となるのであった。
【5巻(完)のまとめ】
甲賀は左衛門・陽炎が、伊賀は朱絹・天膳が命を落とし、殺し合いの最後は弦之介と朧の一騎打ちとなる。
それでも戦うことを選ばなかった朧は弦之介の目の前で自害し、その死を目の当たりにした弦之介は巻物に勝負は伊賀の勝ちであることを書き記して自らも自害。
運命に翻弄された甲賀と伊賀の忍者たちは全員が死亡し、伊賀側が勝ちを譲られた形で竹千代が三代目将軍の家光となるのであった。
次シリーズへ続きます。
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