廃校となった広島県の高校で見つかった1冊のノート。
そこには当時行われていた恐怖の「王様ゲーム」の様子が鮮明に記録されていた。
ノートの持ち主であった本多奈津子は意中の相手である健太朗とともに王様ゲームに抗っていたが、そんな奈津子を嘲笑うかのようにゲームを楽しむ佐竹舞。
クラスメイト達は次々と死に、さらに王様から届いた「それぞれがクラスメイトを最低1人殺せ」という命令がきっかけで殺し合いが加速する。
早速、真鍋真冬という男子生徒が狩りを開始し、その矛先は奈津子に向かうのだった。
2巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
奈津子と友美を狙う真冬
友人の友美から「逃げろ」と電話を受けた奈津子。
奈津子は友美の発言を信じていいのかどうか判断が付かず戸惑う。
続けて真冬からも電話が。
真冬は既にクラスメイト2人を手にかけており、次に殺すターゲットを狙っていた。
そうとは知らず健太朗とともに合流すべく居場所を話してしまった奈津子。
友美に疑ってしまったことを謝ろうと電話をかけなおすと、ちょうどガラス戸の向かいに血まみれの友美が現れた。
〈血まみれの友美 [王様ゲーム 臨場 2巻](c)双葉社/金沢伸明・粟山廉士〉
どうやら真冬に襲われたようだ。
すぐさま友美を連れてその場から離れる奈津子だが、右腕を切断された友美は早く動くことができない。
そして夜道で真冬に追いつかれてしまう。
〈真冬に襲われる [王様ゲーム 臨場 2巻](c)双葉社/金沢伸明・粟山廉士〉
乱入する舞
嬉々として襲い掛かる真冬に対し、身を差し出してでも生き延びようとする奈津子。
真冬が色仕掛けに応じず奈津子を手にかけようとしたとき、背後から忍び寄った舞が真冬に抱き着くようにしてみぞおちを刺した。
舞は真冬の身体の急所を的確に刺し続けて殺害し、王様の命令に服従するのだった。
〈舞が乱入し真冬を殺害 [王様ゲーム 臨場 2巻](c)双葉社/金沢伸明・粟山廉士〉
舞の行動はクラス1の秀才、田中佐馬進がサポートしている。
佐馬進は情報をうまく操って友美や真冬の行動を読み、シナリオを練っていたのである。
健太朗と協力する奈津子
一方、どんどん冷たくなっていく友美は奈津子に「私を殺して」と告げる。
〈死を願う友美 [王様ゲーム 臨場 2巻](c)双葉社/金沢伸明・粟山廉士〉
奈津子の腕の中で友美は息絶え、そこに健太朗が合流。
みんなを信じたい健太朗は、「健太朗を死なせたくない」という奈津子の想いを正面から受け止め、2人は協力することとなった。
〈奈津子と健太朗が協力することに [王様ゲーム 臨場 2巻](c)双葉社/金沢伸明・粟山廉士〉
止まらない死の連鎖
1時間後、健太朗の発案で校門にクラスメイト達が集められる。
なんとか皆で協力し合いたい健太朗だったが、親友でもある剛が友人同士で殺し合う残酷さを体現するために健太朗をわざと煽り、ナイフを持たせて自らの胸を刺させた。
〈剛が健太朗に自らを刺させる [王様ゲーム 臨場 2巻](c)双葉社/金沢伸明・粟山廉士〉
王様ゲームで既に彼女を亡くした剛にとっては、健太朗への恩返しの意味も込められているのだった。
剛の死を受けてクラスメイト達の反応は様々。
「自らの命を誰かのために使いたい」と名乗り出た太一を、体育会系の寿史が襲う。
がり勉の亜矢子が慌てて寿史に水をかけて止め、健太朗も諫めようとするが、結局寿史は太一の首の骨を折って殺し、命令に服従した。
〈寿史が暴走 [王様ゲーム 臨場 2巻](c)双葉社/金沢伸明・粟山廉士〉
調子に乗った寿史を今度は亜矢子がナイフで刺し殺す。
一方で康太と千夏のカップルは屋上から飛び降りて心中。
〈カップルが心中 [王様ゲーム 臨場 2巻](c)双葉社/金沢伸明・粟山廉士〉
健太朗の想いとは裏腹に、死の連鎖は止められないのであった。
【2巻のまとめ】
真冬に狙われた奈津子だったが、舞に助けられ健太朗と合流。
健太朗はみんなで協力して生き残ろうとクラスメイトを集めるが、それでも仲間を殺すものや自ら死を選ぶ者が出て死の連鎖が止まらないのだった。
次巻へ続きます。
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参考奈津子が狂気に目覚めた発端の王様ゲーム『王様ゲーム 臨場』全4巻【ネタバレ注意】
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