自らの借金返済のために浅村の駒として裏の仕事をすることになった加藤。
浅村の魅力に惹かれ、自身もヤクザマンションから見事に金を持って脱出に成功したことで、浅村から一目置かれるようになっていく。
加藤は浅村を超える野心を燃やす愛場を紹介されともに仕事をこなすが、愛場のドラッグ密売がトラブルを生み、香田組の鯖田に命を狙われるハメに。
浅村と香田組長のおかげで難を逃れるが、愛場は浅村に逆らえなくなり、また鯖田も納得がいっていない様子。
メイドオタクの野本からの取り立てにも成功した加藤は、旧友である小田と再会を果たしたことからカード詐欺に手を貸すようになる。
さらに夜はギャンブルに興じて金を稼ぎ、ついに借金を完済して自由を取り戻した。
しかしカード詐欺が失敗したことで事態は一転。
カード詐欺の元締めである鯖田に狙われ、5日以内に小田と2人で1000万用意できなければ殺されてしまうことに。
加藤は浅村に頼ろうとするも見捨てられ、手詰まりを感じた小田は鯖田を殺すことを決意する…。
4巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
加藤が必死に助けを求めているのに、浅村は応援するだけで手を差し伸べてはくれない。
一方、鯖田を呼び出してナイフで刺し殺すことを決意した小田。
飛び出そうとしたまさにそのとき、小田に彼女から電話がかかってきた。
彼女は小田に金を貸すことを決めたといい、金の算段が整った小田は殺すのを中止。
生き延びたことを泣いて喜ぶのだった。
しかし、小田に恨みをもっていた男が再び小田を襲い、小田はそのままメッタ刺しで殺されてしまう。
〈小田に恨みを持つ男が再び襲う [東京闇虫 4巻](c)白泉社/本田優貴〉
加藤も手詰まりに
そのころ、加藤は有り金すべてを脱糞杯に賭けていた。
しかし「アナルビッグバン」の愛ちゃんがまさかの敗戦。
打つ手がなくなった加藤は藁にもすがらう思いで愛場を頼るが、愛場は浅村に捨てられた加藤を嘲笑し、餞別として11万円投げ捨てるのみ。
加藤は小田からの留守電で「400万と残り100万も彼女から借りられた」と聞いて最後まであがくことを決めるが、警察からの電話で小田の死を知る。
しかし加藤はカード詐欺の過去もあり、詳しく警察に話すことができない。
誰からも助けを得られず、友人もしに絶望に暮れる加藤は、ひたすら泣いた。
〈小田の死を悲しむ加藤 [東京闇虫 4巻](c)白泉社/本田優貴〉
蒼井さくらとの出会い
加藤は出来ることはすべてやろうと、もとのネカフェで再び仕事を探す。
チャットボーイの仕事で、美人な女から割りきりの誘いを受けた加藤は早速会ってみることにした。
〈金のために出会った蒼井さくら [東京闇虫 4巻](c)白泉社/本田優貴〉
蒼井さくらと名乗る女は3万でSEXを持ちかけ、２人はホテルへ直行。
しかし服を脱ぐとさくらは男。
逃げ出したい加藤だったが、金のために我慢して相手をした。
自分の情けなさに泣き出す加藤を、さくらは優しく包み込む。
そのままさくらは付き合って自分を愛することを条件に、500万円を加藤に貸し出す取引を持ちかける。
〈さくらとの愛人契約で500万円をゲット [東京闇虫 4巻](c)白泉社/本田優貴〉
加藤はすぐさま応じ、契約が成立した。
当然、加藤は金を借りて返済を果たしたら逃げる気である。
返済に失敗し事はあらぬ方向へ
そして返済の日。
加藤はキッチリ500万を鯖田に渡すが、小田が用意した金が足りない。小田が彼女から借りた金を口座から引き出す前に死んだしまったためである。
〈小田が死んだため返済額が足りない [東京闇虫 4巻](c)白泉社/本田優貴〉
鯖田からの条件は「２人で一千万」。
残り足りない90万ちょっとを、加藤は再びさくらに土下座して話をつけざるを得ない。
さくらの機嫌をとるためにデートしている最中、様子を心配した愛場から加藤に電話がかかってきた。
愛場は残りの金を貸すことを言いかけ、解決を喜ぶ加藤だったが、約束をする前にさくらが電話を取り上げて壊してしまう。
せっかくの話を邪魔されて怒る加藤に対し、デートの邪魔をされたうえに加藤の態度に怒るさくら。
さくらは加藤の愛が偽りだったことを知り、加藤を調教するために強硬策に出るのだった。
さくらは加藤に薬を盛って知り合いの関川寧々という女の協力のもと、加藤をどこかへ連行する。
〈さくらにハメられて攫われる加藤 [東京闇虫 4巻](c)白泉社/本田優貴〉
しかしこのさくらも実は浅村と関わりがあった。
浅村は浅村で加藤のことがまた気になりだしたようで、さくらを通じて動向を探り始める。
その加藤が連れていかれた先は、山奥の宗教施設。
〈着いた先は山奥の宗教施設 [東京闇虫 4巻](c)白泉社/本田優貴〉
加藤はどうなってしまうのか。
【4巻のまとめ】
鯖田から突きつけられた「1000万」の条件をクリアするために奔走する小田と加藤だったが、結局小田は死んでしまった。
残された加藤は蒼井さくらと出会い、金を借りることには成功したものの鯖田に完済はできず。
さらにさくらの怒りを買ってしまい、加藤はそのまま山奥の宗教施設へと強制連行されてしまう。
その動向を浅村もキャッチしていて…？
次巻へ続きます。
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