互いに装着して勝負を行うと、勝者がを敗者を奴隷にすることのできる装置、「SCM(Slave Control Method)」。
奴隷になった者は脳を刺激され、主人の命令には絶対服従。
そんな悪魔の装置を手に入れた人間たちによる群像劇が描かれる作品。
恨みによる復讐を果たすため、自らの欲望を叶えるため、そして大事な人を解放するため…。
様々なバックグラウンドを持つ登場人物たちが勝負の世界に足を踏み入れ、目まぐるしく変わっていく主人-奴隷の勢力図。
果たして最後に笑うのは―。
さっそく、1巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
目次
悪魔の装置「SCM」
失恋した友人の相談に乗る荒川エイアは、その友人をフッた彼氏である大田ユウガとその友人である立川シンノスケと話し合うことに。
頭脳明晰で行動力もあるエイアのことを気に入ったユウガは、その夜のうちにエイアのことを誘い出し、自身の野望に協力してほしいと誘う。
ユウガが出したのは、口のなかに装着して使うと相手を奴隷にできる悪魔の道具、『SCM(スレイブ・コントロール・メソッド)』。
〈悪魔の装置SCM [奴隷区 僕と23人の奴隷 1巻](c)双葉社/オオイシヒロト・岡田伸一〉
SCMをつけた者同士が合意の上で勝負し、負けた者は「責任感」を増幅され勝者に絶対服従する奴隷となるというものである。
ただし、奴隷への命令にはいくつかの制限がある。
奴隷が解放される方法は2つ。
1.主人が奴隷の解放を宣言する
2.24時間以上SCMを外す(ただしペナルティとして脳に深刻な障害が残る)
ユウガは自分の持つ300万円を保険としてエイアに託し、SCMを使った勝負の世界に身を置くことを宣言。
「自分を試したい」というユウガの真っすぐな熱意に当てられ、エイアもユウガの仲間として協力することにした。
〈エイアも協力することに [奴隷区 僕と23人の奴隷 1巻](c)双葉社/オオイシヒロト・岡田伸一〉
SCMを装着した者同士が接近すると鳴るアラームを頼りに、ユウガは最初の勝負相手を探しに出る。
杉並ルシエ vs 目黒マサカズ
SCMを手に入れたOLの杉並ルシエは自分をレ●プした変態オヤジの目黒マサカズへの復讐を画策する。
〈目黒を狙うルシエ [奴隷区 僕と23人の奴隷 1巻](c)双葉社/オオイシヒロト・岡田伸一〉
偶然出会ったシンノスケからSCMを買い取り、目黒を誘い出して勝負。
「パチンコで30分後に自分で出した玉が多い方が勝ち」という勝負内容で、ルシエは事前に自分が出して用意していた玉を出し、目黒に勝利。
ルシエは目黒を奴隷にした。
しかし絶対服従の奴隷といえど、制限はある。
1.奴隷自身が死ぬような命令は強制できない
2.感情は操れない
3.人間の規格を越える行為はできない
4.生理現象の制限は奴隷の忍耐次第
〈奴隷の制限 [奴隷区 僕と23人の奴隷 1巻](c)双葉社/オオイシヒロト・岡田伸一〉
他にも自分をレ●プした男への復讐を企むルシエはその犯人を襲い、恨みを晴らすために襲いだすのだった。
新宿セイヤ vs 豊島アヤカ
歌舞伎町のNo.1ホストである新宿セイヤに入れ込む客で風俗嬢の豊島アヤカは、何も知らないフリをしながらセイヤの申し出を受けてSCM勝負を行う。
じゃんけん勝負でアヤカはセイヤを騙して勝利し、大好きなセイヤを奴隷にする。
〈セイヤを奴隷にしたアヤカ [奴隷区 僕と23人の奴隷 1巻](c)双葉社/オオイシヒロト・岡田伸一〉
しかし主人に嘘をつけなくなった奴隷のセイヤから出た言葉は、アヤカを金づるとしか見ておらず、さらにアヤカから巻き上げた金で彼女とジャマイカ旅行に行くなどしていたこと。
SCMのことを書いた「春のジャマイカ」というブログに書いてあった「3ヵ月で奴隷は主人に心まで捧げるようになる」という言葉を信じ、アヤカはセイヤを手放さないことを決意するのだった。
荒川エイア・大田ユウガ vs 新宿セイヤ・豊島アヤカ
セイヤに無理やり彼女と別れさせ、ホストクラブでセイヤの記念日を祝うアヤカ。
SCMをつけた2人の前にユウガとエイアが現れ、勝負を仕掛ける。
勝負は「イッセーノ(指立てゲーム)」。
〈エイア・ユウガvsセイヤ・アヤカ [奴隷区 僕と23人の奴隷 1巻](c)双葉社/オオイシヒロト・岡田伸一〉
アヤカを守るためセイヤは自分が主人であると嘘をつき、さらにアヤカと口裏を合わせてゲームを有利に進めようとする。
セイヤ、ユウガ、アヤカが勝ち抜けエイアが負けるが、エイアはSCMをつけていなかったため勝負には参加していない扱いに。
〈エイアたちの作戦勝ち [奴隷区 僕と23人の奴隷 1巻](c)双葉社/オオイシヒロト・岡田伸一〉
SCMの仕組みを試すユウガたちが一枚上手であり、最後に勝ち抜けたアヤカが敗北扱いとなり、さらにその奴隷だったセイヤと一緒にユウガの奴隷となった。
リュウオウの奴隷になっていた葛飾ジュリア
愛する葛飾ジュリアと別れさせられアヤカの奴隷になっていたセイヤは、無事アヤカの束縛から解放された。
ユウガから奴隷解放されることはなかったが、それ以降ひどい扱いを受けることもなくユウガたちと定期的に情報交換しながら1か月が経つ。
街中で久々にジュリアと再会を果たしたセイヤはジュリアとやり直したいと迫るが、ジュリアはSCMの力で既にリュウオウという男に身も心も捧げる奴隷になっていた。
〈リュウオウの奴隷となったジュリア [奴隷区 僕と23人の奴隷 1巻](c)双葉社/オオイシヒロト・岡田伸一〉
さらに「先に勝負を始めてもすぐにSCMを装着すれば勝負は有効」というSCMの裏ルールを利用して無意識のうちにSCM勝負を仕掛けてセイヤに勝利。
セイヤはこうしてリュウオウの奴隷に転落するのだった。
【1巻のまとめ】
口につけて勝負をすると、勝者が敗者を絶対服従の奴隷にすることができる悪魔の装置「SCM」。
荒川エイアは、SCMで「自分を試したい」という大田ユウガに協力することとなり勝負の世界に足を踏み入れる。
各地でSCM勝負が始まり、OLの杉並ルシエが変態オヤジの目黒マサカズを奴隷に、そしてエイア・ユウガはホストの新宿セイヤ・風俗嬢の豊島アヤカを奴隷にする。
しかしセイヤは元カノである葛飾ジュリアに敗北。
ジュリアはSCMの力でリュウオウという人物に身も心も捧げる奴隷になってしまっていた。
敗北したセイヤもジュリアと同じく、リュウオウの奴隷に移り変わるのだった。
次巻へ続きます。
この漫画をもう一度読みたい方はこちら