自堕落な日々を過ごしていた主人公“伊藤開司”(通称カイジ)が、債務者を食い物にして悪事の限りを尽くす帝愛グループの打倒と借金返済、人生の一発逆転を目指して、様々なギャンブルに挑んでいく青年漫画。
言わずと知れた大人気漫画の第4作です。
※最新作「賭博堕天録カイジ 24億脱出編」、スピンオフ作品「1日外出録ハンチョウ」「中間管理録トネガワ」「上京生活録イチジョウ」も絶賛連載中!
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登場人物紹介
伊藤 開司(いとう かいじ)
本作の主人公。バイト先の知人である古畑の借金の保証人となったため、その肩代わり返済のために遠藤にギャンブル船エスポワールへ招待されたことを機に、危険なギャンブルの世界に足を踏み入れていく。
遠藤 勇次(えんどう ゆうじ)
表向きは帝愛グループの傘下にある「遠藤金融」社長だが、その実態は法外な高利貸し(カラス金)を請け負う悪徳ヤクザ。カイジを裏世界に招き入れた張本人。
兵藤 和尊(ひょうどう かずたか)
「帝愛グループ」の総帥である老人。部下からは「会長」と呼ばれている。全編を通じたカイジの宿敵であり、彼を倒すのがカイジの最終目標でもある。
莫大な資産を持ち、なおも飽きることなく世界中の金をかき集め、帝愛による「王国」を築こうとする金の亡者。
坂崎 美心(さかざき みここ)
坂崎の愛娘。20歳。「賭博破戒録」でカイジの協力者となった父親に顔がそっくり。
カイジに好意を抱いている。
兵藤 和也(ひょうどう かずや)
兵藤和尊の次男。年齢は推定18歳。帝愛グループの関係者からは通称「坊ちゃん」と呼ばれていることが多い。
茶髪にサングラスというホスト風の容貌で外国人の血を引く。性格は父親似のサディストと思われる面もあるが、本人は一部否定をしている。
光山(みつやま)
自転車操業の経営者である中年男性。年齢は40歳過ぎ。チャンとマリオの雇い主。多重債務者だったがB型肝炎を患っていたため、臓器を売ることが出来ないと判断され、危うく地下送りになりそうだったところを、和也に身柄を1000万で買われ、チャンとマリオと共に「救出」ゲームに挑むことになった。
チャン・ボーウェン(張博文)
光山の下で働く中国人。光山の借金返済に協力して「救出」ゲームに挑む。
貧しい農村の出身。中国政府の一人っ子政策で無戸籍状態(黒孩子)となっており、戸籍を購入する事と家族を養うために裏ルートで来日、出稼ぎを目指している。3人の中でも機転が利き、戦術を築いて活路を作ることができる。
マリオ・ガルシア
光山の下で働くフィリピン人。3人の中では一番若い。年齢は20歳前後。光山の借金返済に協力して「救出」ゲームに挑む。
ゴミの海「スモーキーバレー」の中で生計を立てる、貧民層最下のスカベンジャー出身。
社長
本名不明。帝愛グループ傘下で高利貸しを行っている強面の男性。
腎臓の売買ルートを持っており、借金が返せない債務者からは腎臓を摘出して換金するという凶悪な回収を行っている。1000万円を貸し付けていた光山が肝炎だったため腎臓だけでは貸し付けた金を回収できず困っていたところ、和也が同額で身柄を買いたいと言ったのを承諾した。
アントニオ
マリオの兄。「正しい人間はいつか報われる」という、楽観的・良心的な人生観を持っていた。ホセじいさんを殺そうとしたペドロを止めようしたところを誤ってペドロを殺してしまう。
ペドロ
生まれた時からのスカベンジャーの暮らしですっかり気力を失った青年。ホセじいさんの金を狙って殺すと同時に、それを見咎めたアントニオと揉み合いになり、結果的に彼により殺される形となる。
ホセじいさん
スカベンジャーの老人。
若い頃、バブル景気の日本に出稼ぎした経験があり、その時の話を自慢すると同時にマリオとアントニオに日本語を教えていた。
<劇中小説「愛よりも剣」>
組長
兵藤和也の執筆した小説「愛よりも剣」に登場する人物。暴力団の組長。
不細工な風体。亜理沙に入れあげ5000万で囲おうとするが達也と駆け落ちされ、2人を拷問ギャンブルにかける。
亜理沙(ありさ)
小説「愛よりも剣」に登場する架空の人物。クラブのホステス。
非常に自己中心的な性格。一方、自身の利害に関して目ざといなど保身に長け、最終的に達也を裏切る道を選ぶという非情な面もある。しかし、そのことが仇となって達也に報復の選択をされ、道連れで共に死ぬという最期を遂げた。
達也(たつや)
小説「愛よりも剣」に登場する架空の人物。クラブのボーイ。
亜理沙とは対照的に良心的な性格。組長のギャンブル中、最初は自分と共に亜理沙も生き残らせようと励ましていたが、最終的には彼女に裏切られ死ぬことになり、それに対して報復を選択し、亜理沙を道連れにした。