キュリアスに興味をもった堕落王フェムトまでもが参戦し、ヘルサレムズ・ロッドの街は大混乱の戦場と化す。
4巻のあらすじを振り返ってみましょう。
アグニの角質
服用中に一定の確率で使用者が発火する麻薬「アグニの角質」の出所を掴むため、ザップと共にクラブへ潜入していたツェッドは、娘を探す男「セルゲイ」と知り合いになった。
彼は大崩落の直後に流行した「体の一部がクラゲのようになる感染症」にかかり、モンスターと呼ばれて強い偏見と差別に苦しんでいた。
クラブでセルゲイの娘「エレン」を見つけたツェッドは家に帰るよう諭すが、エレンは聞く耳を持たないばかりか財布を盗んでアグニの角質を購入し、服用してしまう。
ツェッドの怒り
麻薬を服用して気絶しツェッドに自宅まで運ばれたエレンは、麻薬の副作用で発火してしまった。
セルゲイは娘の火を消そうとして大やけどを負ってしまうが、クラゲ状の体に水分がたくさん含まれていたことで2人とも一命を取り留めた。
ルシアナの元へ搬送される2人を見届けたツェッドは、麻薬の売人と接触する機会を得たザップに呼び戻される。
麻薬の目的が金ではなく、麻薬に頼るような「負け組」を排除するためだと聞いたツェッドは冷静でいられなくなり退室する。
部屋へ戻る途中、売人の仲間にセルゲイ親子や自分を侮辱されたツェッドは怒り狂って血法を発動し、店ごと吹き飛ばした。
しかし、売人たちが半殺しになったおかげで麻薬の供給は途絶え、発火騒動を経たセルゲイ親子は和解した。
キング オブ クズ
ザップは呪術が使える女性「トレイシー」から恨みを買い、呪術陣から足を離したら死ぬ呪いをかけられた。
これを好機と見たヘルサレムズ・ロッド中の「ザップを恨む者達」が恨みを晴らそうと集まるが、ザップも応戦し大騒動となる。
クラウスは彼らの話を聞き解決を試みるが、ザップの悪逆非道ぶりを訴える長蛇の列に胃を痛めて退場した。
ボロボロになったザップを見たトレイシーは、ザップが持っていたネックレスと引き換えに解呪を持ちかけるがザップは「お前へのプレゼントはお前のことを考えながら選びたい」と断った。
心を動かされたトレイシーは呪いを解いて去っていき、ザップはツェッドとレオに助けられた。
ヴェネーノ2世
別次元の物質を刃とするヴェネーノの愛刀「無銘」が消失した。
ヴェネーノが雇っていた部下たちは財産を狙い、ヴェネーノが所有するビルへ攻め込んだ。
ヴェネーノの娘「ヴェネランダ」を守るため「ゴードン」は裏切者に立ち向かうが捕まってしまう。
ヴェネランダも捕まえた裏切者たちは、ヴェネーノが死んだことを告げ、彼女を守る盾はないのだと勝ち誇る。
しかしその時どこからかヴェネーノの音声が再生され、ヴェネランダの右目から「無銘」が出現した。
裏切者を切り伏せたヴェネランダはゴードンと共に脱出し、両断されたビルは空間編成術によって跡形もなく消え去った。
【4巻のまとめ】
麻薬の流通ルートを探るツェッドは強く理不尽な差別を目の当たりにし、怒りのままに売人もろとも壊滅させた。
ヴェネーノの娘ヴェネランダは次元怪盗として覚醒し、部下のゴードンを連れて旅立った。
【4巻の見どころ】
この巻の見どころは、ツェッドの怒りと哀しみが交錯する「アグニの角質」編です。
差別と偏見に苦しむ親子の絆を守るため、ツェッドが麻薬売人を血法で吹き飛ばす激昂のシーンは、彼の優しさと正義感が際立ちます。
また、ザップが呪いをかけられ、恨みを買った人々に責められる中でも独自の美学を見せる姿は意外性に満ちています。

次巻へ続きます。
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