県立逢魔高校で学校の怪談として語られる、50年前の強姦・バラバラ殺人の犠牲者である血まみれの少女の幽霊「赤い人」。
怪談によれば、学校で「赤い人」に遭遇してしまった生徒は身体を8つのパーツに分割されて校舎に隠され、皆に自分のカラダを探すように頼むことになるという。
カラダ探しを「頼まれた側」の生徒は頼みを拒否することはできず、8つに分割された「頼んだ側」の生徒のカラダを全て集めるまでは死ぬこともできない。
赤い人に遭遇して「頼んだ側」役となってしまった生徒によって糾合され、カラダを探すよう懇願された、「頼まれた側」役の6人の男女生徒は、同じ一日をループしつつ、夜の学校校舎に閉じ込められ、「赤い人」に見つかって追いつかれたら殺される鬼ごっこを繰り広げることになる。
「赤い人」は超人的な身体能力で「頼まれた側」の生徒たちを惨殺してゆき、生徒たちは全員が殺されたところで前日の朝に戻って生き返り、同じように殺される毎日を繰り返す。
また、一度「赤い人」の姿を目視してしまった人は、その日は後ろを振り返ってはならず、それを破った瞬間に、背後に「赤い人」が忽然と現れて、周囲にいた仲間を巻き込んで惨殺されてしまう。ループから抜け出すためには、「赤い人」からうまく逃げ回りつつ、8つのカラダを全て集め、学校の生徒玄関に置かれた棺桶に収めなければならない。
時間のループに取り込まれ、毎晩のように真夜中の校舎で血まみれの少女の霊に追われて殺され、時間を前日の朝まで戻されて蘇生するという毎日を繰り返しながら、バラバラに分割された人体のパーツを探索して集めていくというデスゲームに巻き込まれてしまった高校生たちの恐怖と奮闘を描く。
さっそく、1巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
「赤い人」の怪談
とある高校には「赤い人」という呪いの怪談があった。
50年前、とある少女が暴行を受けてバラバラになって殺害され、その犠牲者が「赤い人」として放課後の校舎に現れるという。
・「赤い人」は一人になった生徒の前に現れ、「赤い人」を見た者は校門を出るまで決して振り返ってはいけない。振り返った者は体を八つ裂きにされて校舎に隠される。
・「赤い人」に殺された生徒は翌日皆の前に現れ、カラダが見つかるまでずっとカラダ探しに強制参加させられる
・「カラダ探し」の最中にも「赤い人」は現れる
・「カラダ探し」は死んでも死ねない
というのが怪談の内容。
ある日、森崎明日香、伊勢高広、柊留美子、浦西翔太、杉本健司、鳴戸理恵の6人は生気のない同級生の三上遥から「私のカラダ探して」と声をかけられ、この呪いに巻き込まれることとなるのだった。
最初の「カラダ探し」
その夜、気が付けば人気のない校舎に集められた6人。
校門からは出ることができず、携帯も圏外。
それぞれの携帯には見覚えのないメールが届いており、そこにはカラダ探しのルールが書いてあった。
・「赤い人」は歌を唄う
・「赤い人」に追いつかれたら背中にしがみつかれる。そして歌を唄い終わったら殺される
という怪談に無かった2つのルールも明らかとなり、校舎の玄関が開く。
半信半疑のまま校舎に足を踏み入れる6人。
校舎の中は寒く、すぐに校内放送で「赤い人」が生徒玄関に現れたことが告げられる。
玄関は固く閉ざされ、すぐそこにはぬいぐるみを抱いた血まみれの少女が立っていた。
「赤いのちょうだい」と言いながら次々と「赤い人」に襲われ、6人はなす術もなく惨殺されてしまうのだった。
目覚めたら全く同じ昨日だった
「赤い人」に殺された感覚と記憶はそのままに時間が巻き戻り、最初にカラダ探しが始まった11月9日をやり直すこととなった6人。
殺された際の傷は痛々しいアザとなって残っているが、6人以外は全ての出来事が昨日と同じ。
遥にカラダ探しを頼まれなければ逃げられるかもしれない、と6人はバラバラになって遥から逃げるが、全員が逃げた先に遥が現れカラダ探しを依頼されてしまう。
やむなく6人は授業中にメモを回してカラダ探しの情報をまとめながら本気で取り組むことに。
翔太の案でカラダ探しが始まったら男女に分かれて東棟と西棟を探す作戦を練り、校内放送で「赤い人」が出現する場所がわかったら振り返らずにすぐにそこを離れることを決める。
そして2回目のカラダ探しが始まるのであった。
2回目の「カラダ探し」
作戦通り男女で分かれ、西棟を担当することとなった女子たち。
明日香は3階、理恵が2階、留美子が1階を担当することに。
と、校内放送で「赤い人」が東棟の2階に現れたことが告げられ、2本の渡り廊下で西棟にも来るかもしれない状況となる。
「赤い人」に追われた翔太や理恵の悲鳴が響き渡り、教室に身を隠した明日香の近くにも「赤い人」がやってきた。
死を覚悟する明日香、しかし次の瞬間には「赤い人」が遠く離れた工業棟1階に現れたことが告げられ、明日香は難を逃れる。
「赤い人」は瞬間移動するのか―?
惨殺された理恵の死体を見つけ怯えながらもどこかに隠されたカラダを探し始める明日香。
翔太は理恵が身代わりになってくれたおかげで助かっていたが、そんな翔太を明日香は信頼できないと感じるように。
他方、高広は校長室でカラダの一部を見つけたものの、それをどうしたらいいのかわからない。
明日香も必死に隠れながらカラダ探しを続けたものの、結局は「赤い人」に見つかって全滅してしまうのだった。
仲間を裏切った翔太への罰
また時間が巻き戻り、3回目の11月9日。
健司と理恵は、翔太に自分が生き残るために「赤い人」を押し付けられたことで怒りをぶつける。
翔太が悪びれる様子もなく「一番頭がいい自分が生き残る方がカラダを見つける可能性が高まる」と言い放ち険悪なムードが流れるなか、高広はカラダの一部を見つけたこと、そして生徒玄関前のホールにカラダの形をした棺桶があったことを教える。
そして今度は留美子が「カラダ探しを頼まれるより前に遥を殺せばいい」と発案し、仲間を裏切った罰として翔太が遥を殺す役を担うこととなる。
明日香は遥が既に普通の人間ではない気がしていたが、意を決した翔太が遥を呼び出すのであった。
【1巻のまとめ】
50年前、とある少女が暴行を受けて殺害され、遺体をバラバラにされるという凄惨な事件が起こった。
これを発端に、ある高校ではその犠牲者が死霊「赤い人」となり、生徒の肉体を八つに分割するという怪談「赤い人の呪い」が語り継がれるようになった。
これは身体を分割された生徒が、校舎内に隠された自分の「カラダ」を集めて欲しいとほかの生徒に頼むという内容で、すべての「カラダ」を集め終わるまでは時間が巻き戻り、何度もそれを繰り返すことになるというルールだった。
11月9日、森崎明日香、伊勢高広、柊留美子、浦西翔太、杉本健司、鳴戸理恵の6人前には不気味な雰囲気をまとった同級生の三神遥が出現し、「カラダを探して」と依頼してきたことで6人は「カラダ探し」に巻き込まれることとなった。
当初は半信半疑の6人だったが、その後すぐに校舎内で「赤い人」に遭遇し、全員が惨殺されてしまう。
死ねばまた9日の朝に巻き戻り恐怖のデスゲームが繰り返されるなか、頭脳派の翔太は自分が少しでも生き残る為に仲間を囮にし、反感を買ってしまう。
「カラダ探しを遥から頼まれなければ逃げられるのでは」と考えた留美子たちは、裏切った罰として翔太に遥を殺せと強要するのであった。
次巻へ続きます。
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