二ツ坂高校1年の東島旭は中学まで美術部だったものの、「薙刀は高校部活界のアメリカンドリーム」という謳い文句に感激し、薙刀部に入部した。
インターハイ予選ではダークホースである國陵に敗れてしまい、3年生が引退してエースの宮路真春、部長の野上えり、2年の大倉文乃、1年で剣道経験者の八十村将子、初心者だが長身の紺野さくらと共に新たな体制でスタートを切る。
初心者で運動音痴の旭は地道な基礎練習や身体トレーニングを続けながら努力と根性でくらいつき、無事に防具もゲット。
これから本格的な薙刀の第一歩が始まるのであった。
2巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
女は度胸
防具が揃うと、2人1組による掛かり稽古が中心となり、それぞれの性格が出始める。
臆病な紺野は長身を生かして遠い間から薙刀を無我夢中で振り回し、八十村はひたすら攻撃に特化するも剣道のクセがなかなか抜けない、そして旭は全くいいところがなく、先輩の打突を防御するので精一杯。
焦りを感じる旭だが、真春は身長が低いことは相手にとってスネを狙いにくいという強みになり得ることを伝え、さらに度胸さえあれば勝てる策を授ける。
それは相手が面を狙ってきたら後ろに引きながら八相という持ち方に薙刀を持ち換え、相手のスネを狙うという戦法。
それから旭は「女は度胸」という言葉を胸に練習を開始。
そんな旭のことを意中の相手である真春の弟も密かに見守るのであった。
國陵との練習試合でリベンジへ
ひたすら稽古に励み、疲れた体を癒すために食べて寝ることを繰り返す毎日。
あっという間に夏が始まったある日、旭は自分の体重が3kg増えていることに気付いてショックを受ける。
しかしこれは身体ができて筋肉がついてきた証拠。
そしてタイミングよく小林先生が練習試合のアポイントを取ってきた。
相手はインターハイ予選で敗れた國陵高校。
3年生が抜けたものの、二ツ坂はリベンジに燃える。
練習試合の団体戦に出られるのは人数の都合上、1年生からは2人だけ。
八十村と紺野が順当にメンバー入りし、旭は威嚇係として声出しを任されることとなる。
そして試合当日、國陵のエースである寧々は旭には目もくれず早くも真春をロックオン。
さらに二ツ坂は先鋒を任されていた大倉が急な腹痛により欠場することが決まり、旭も試合に出場することになるのだった。
練習試合 二ツ坂vs國陵
試合前の練習で寧々と対峙した旭は瞬く間に一本を取られ、自分との間にとてつもない差があることを痛感する。
そして両校ともオーダーが決まり、練習試合開始。
先鋒の紺野は恐怖から闇雲に薙刀を振り回すが、これが功を奏して相手を寄せ付けず、隙を突いて二本先取。
まぐれながらも二ツ坂が先勝を挙げた。
次鋒の八十村は剣道の癖がなかなか抜けず、一本勝ちの判定が取れないうちに間合いを読み誤ってあっさりと二本取られてしまった。
イーブンで迎えた中堅の野上は、気合十分に見せかけつつ副将に旭という敗色濃厚なカードを控えていることからあえて引き分けを狙う。
ところが格上相手に力及ばず、終了間際にスネ一本を取られて敗れてしまった。
副将の旭は國陵の部長・寒河江と対決。
あっという間に一本を取られ、後がなくなったところで旭はみっともなく足掻き続ける。
ガチガチの旭だったが、寒河江に打たれて鼻血を出した際に自然と力が抜け、ようやく抜き打ちの練習の成果が出た。
寒河江の面打ちを躱してスネ一本を取り、再びイーブンに。
三本目はあっけなく寒河江に小手で一本を取られ二ツ坂の負けが確定するが、寧々が弱小である二ツ坂との不甲斐ない戦いぶりに不満の様子。
怒りと共に寧々と真春の大将戦が始まるのであった。
真春が寧々に勝利、敗れた寧々は悔しさを噛みしめる
東京の奴なんかに絶対負けないと気合十分の寧々が果敢に攻め、互角の攻防を繰り広げる。
しかし寧々が面を打った際、身体が反応する形で咄嗟に打った真春の面が運よく先に当たって真春が一本を先取する。
焦りから最後まで攻め続ける寧々だったが、試合はそのまま真春が凌ぎ切り、勝利を挙げた。
試合後、負けた自分の不甲斐なさも含めて「こんなところにいたから私まで弱くなった。インターハイに行きたくない」と味方に当たり散らす寧々を見て無性に腹が立った旭は寧々を平手打ち。
旭はキレた寧々に思いっきりビンタし返されてしまうが、悔しさでいっぱいの寧々はその後トイレに閉じこもって1人で号泣するのだった。
これから勝負の夏へ
試合を経て、反省と課題が見えた二ツ坂。
思ったよりも厳しい試合結果ではあったが、それでも5人中3人が初めての試合であり、旭も練習の成果が出た。
負けた悔しさを噛みしめる旭は「次は勝ちたい」と宣言。
これから勝負と飛躍の夏が始まるのであった。
【2巻のまとめ】
薙刀の練習が始まり、旭は「女は度胸」という真春のアドバイスをもとに抜き技を特訓。
慣れないながらも1年生3人とも國陵との練習試合にも出場することとなる。
チームは負けてしまったものの、反省と課題が見えた二ツ坂。
これから勝負と飛躍の夏が始まるのであった。
次巻へ続きます。
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