元暴走族の駆け出し弁護士・桜木建二(さくらぎ けんじ)は、経営破綻状態となった落ちこぼれ高校、私立龍山高等学校の運営問題を請け負うこととなった。
始めは清算を計画していた桜木だったが、破綻を回避し経営状態を良くするためには、進学実績を上げるのが手っ取り早いと考え、1年で1人、5年後に100人の東大合格者を出す計画を考案する。
かつて受験指導に大きな実績を上げた個性溢れる教師を集めながら、開設した特別進学クラスに人生を諦めかけていた水野直美と矢島勇介を迎え入れた桜木は、彼らに様々な受験テクニックや勉強法を教えていく。
果たしておバカ2人を1年で東大に合格させることは可能なのか―。
さっそく、1巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
目次
倒産寸前のおバカ高校の再生を狙う弁護士
おバカが集まる学校法人龍山学園は破産の危機に瀕しており、臨時の職員会議が開かれた。
理事長の龍野平之助、校長の小松川忠男と共に説明をすることになった弁護士の桜木建二は学校の倒産と全職員の解雇を宣告し、職員会議は紛糾。
組合が騒ぎだす一方、英語教師の井野真々子は廃校になる前に転職活動に力を入れることを決意、数学教師の高原浩之は冷静に耳を傾ける。
桜木と過去にお見合いパーティーで出会った際に冷たくあしらわれたことを根にもつ井野は桜木が元暴走族という異色の経歴であることを持ち出し、桜木への反抗ムードを作り上げた。
実は金に困っていた桜木はずっと自分がのしあがるための実績をどう作るかを考え、今回の学校法人の清算を狙っていたが、ふとそれよりも大きなアイデアを閃く。
桜木による壮大な学校再生プランがこのとき芽吹くのであった。
目標は5年後に東大合格者100人!?
桜木は頭空っぽで橋に佇んでいた龍山高校の女子生徒・水野直美にお小遣いを提示してサクラ役を仕込む。
そして学校法人の債権者への集会と称して関係者を集め、状況の打開策として民事再生法に基づく事業継続をぶちあげた。
徹底した受験指導による超進学校に生まれかわり、5年後東大合格者数100人だすことを目標にしたのである。
あまりにも突飛な発案に疑問の声が上がるが、桜木はまずは1年目に1人合格者を出すことを宣言し、サクラ役で仕込んだ水野を関係者たちに紹介。
何も聞いていなかった水野は当然困惑、しかし桜木は全員に東大のハードルは近年下降しており、しっかりとした戦略、根気とテクニックがあれば十分に合格は可能と説明し、まずは様子見ということで債権者たちを納得させる。
そして水野本人にも東大を出れば人生180度変わると吹き込む。
桜木は友人に頼んで一本の桜を学校の正面に植え、学校のシンボルとするこのドラゴン桜の前で水野に東大受験を促すのであった。
現教師はいったん全員解雇
続いて桜木が行ったのは教師陣への再建計画の説明。
桜木は全教員をいったん解雇し、適正試験をパスした者と再雇用契約を結ぶことを宣言する。
高原が率先して進学校化に反対し、生徒一人一人の個性を尊重する学校を目指すべきと主張するも、桜木は漠然としたスローガンを真っ向から否定。
そして東大を受験する特別進学クラスの担任を募るが、名乗り出る教員は皆無。
やむなく桜木が自ら担任することを決意し、突き進むのであった。
特進クラスに姿を現した学生は2人
一方の水野は桜木の言葉や東大受験について前向きに考えるものの、なかなか実感と決心がつかずにいた。
そんななか特別進学クラスの新設について学校から生徒たちに説明がなされ、担任となる桜木が全生徒を焚き付ける。
「社会のルールってやつはすべて頭のいいやつが作っている。そのルールは頭のいいやつに都合のいいように作られているんだ。お前らみたいに頭使わずに面倒くさがってると一生だまされて損して負ける。そうなりたくなければ勉強しろ。」
桜木の言葉に徐々に引き込まれていく生徒たち。
しかし番長格の矢島勇介が桜木に啖呵を切る。
それでも桜木は堂々と「ルールが気に食わなくててめえの思い通りにしたければ、自分でルール作る側にまわれ!手っ取り早い方法はまず東大に入ることだ」と熱弁。
改めて東大を志望する生徒を募り、特別進学クラスの教室で待つことに。
そして集会解散後、教室には水野に加えて冷やかしに来た矢島と取り巻きの2人が姿を現すのだった。
狙うは理科一類
桜木はまず東大の理科一類に狙いを絞ることを宣言する。
まず理科一類は他の科に比べて定員が倍であり、間口が広い。
そしてセンター試験と二次試験を総合的に勘案すると、センターは対策すれば足切りラインの7割の突破はすぐ可能であり、二次試験も6割弱取れれば計算上は合格の最低ラインに届く。
何より、文系の場合の二次試験では英語と国語は差がつきにくく、論文形式の社会は相当な勉強の蓄積が必要なのに対し、理科はみな苦手とする国語の配点が比較的高く、英語と国語でしっかりと点を取れれば数学と理科で部分点をかき集めることで合格は可能。
さらに理科2科目のうち1つは、難解ゆえに敬遠されがちだが実は覚えなくてはならない公式が少ない物理。
早速授業が始まり、桜木は「歯を磨くように勉強しろ」と勉強する習慣をつけるよう指示。
東大という特別な列車に乗るためのプラチナチケットを手に入れるため、桜木は用意周到に戦略を考えているのだった。
矢島も父を見返すために挑戦を宣言
矢島はあくまで冷やかしに来ただけであったが、そんなことは桜木もお見通し。
矢島の家庭は父が大手製薬会社の社長、2人の兄も優秀だが矢島だけが落ちこぼれていると知ると、矢島をその気にさせる策を考え始める。
一方の矢島も自分に期待しない父親を見返すために買い言葉で東大に入ることを宣言。
取り巻きの2人が離れるなか、矢島は再び特別進学クラスの教室に通いだすのだった。
古文と漢文は漫画から入れ
東大理科一類受験へのカウントダウンが始まり、桜木はまず国語の授業に入る。
狙いは国語80点満点中の半分を占める古文と漢文。
受験生にとっては難解で苦手とする課目だが、その苦手意識を払拭するために桜木が用意したのは、古典作品のマンガ版だった。
みなが敬遠するからこそ古文と漢文では基礎力が問われる問題が多く、ここをしっかりすることで差をつけることができる。
まずマンガで当時の時代背景やストーリーの展開を理解すれば、実際の文章を見ても話のあらすじをイメージすることができ、頻度の少ない文法問題への対策は後回しでいい。
矢島と水野はこのマンガを5分で読み、話のあらすじを10分でまとめるトレーニングから取り組むのだった。
数学の鬼・柳による超スパルタ勉強合宿へ
続いて数学の対策として、桜木は受験の世界を引退したレジェンド教師であり数学の鬼の異名をとる柳鉄之助を訪ねる。
かつて自身の塾で多くの東大合格者を輩出しながらも、超スパルタ式の指導が世間の流れにそぐわなくなり引退していたが、まだくすぶっていた柳の熱意を桜木が焚き付けた。
そして柳のやり方に一切口を挟まないことを条件に、柳が特別講師となることが決まる。
つめ込みこそ真の教育という信条を持つ柳はさっそく10日間の泊まり込みによる勉強合宿をすることを告げ、地獄の猛特訓が始まることに。
自由を奪い、生活のリズムも管理しながら1日16時間という勉強漬けのスケジュール。
それでも矢島は父を見返すため、そして水野はスナックを営む低俗な実家を離れて自立するため、桜木についていくことを決意。
午前中は思考力を必要とする数学、昼寝で集中力をリセットし、午後は数学・英語・国語、そして夕食後に記憶ものをやるという、脳と身体のメカニズムに沿った効率的なスケジュール。
話を聞くだけなら簡単そうに感じる矢島と水野だが、笑っていられるのは今のうちだけなのであった。
【1巻のまとめ】
おバカが集まる龍山高校が倒産の危機。債権整理にやってきた桜木は急に気を変えて学校を再建することに。その時桜木は1年以内に東大生を1人出して、学校を超進学校として有名にする方法を選んだ。
桜木自らが特別進学クラスの担任となったものの、集まった生徒は水野と矢島の2人。伝説の教師・柳の力も借りて、10日間のスパルタ合宿がスタートした。机にまともに向かったことが無い2人の道は前途多難だが、残された時間は1年間…。
次巻へ続きます。
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