小さい頃から憧れてきたスター集団の文京モップスに入団した凡田。
並外れたコントロールを武器に1軍に合流し、いよいよ本拠地の東京ドームでのデビュー戦が来た。
しかしスター球団でプレーすることの重圧に負けた凡田はいい結果が残せず、一時は2軍へと落とされてしまう。
それでも2軍で重圧から解放されて本来の調子を取り戻し、1軍に合流。
シーズンは佳境に差し掛かり、1ゲーム差で首位ワイルドワンズを追うモップスは、好調をキープする凡田頼みの状況が続いていく。
妻ユキの双子の妊娠が発覚し気合が入る凡田だったが、今年こそは絶対に優勝したい鈴木監督によってリリーフの大黒柱として酷使され、シーズン終盤についに凡田の左肘が限界を迎えてしまった。
手術とリハビリで選手生命を伸ばすか、騙し騙し投げ続けて静かに引退するかの判断を迫られ、凡田はトミー・ジョン手術を決断。
しかし新たに就任した辺見監督は、戦力編成の都合から回復に専念する凡田に育成契約を打診し、凡田は昨シーズンの優勝の功労者にも関わらず、年収もどう頑張っても4000万と大幅ダウン、年俸が下がった分は復帰の再契約時に上乗せする予定という非情な仕打ちを受けることに。
仕方なく育成契約を飲んだ凡田は次のシーズンはリハビリに専念。
シーズンはワイルドワンズが2年連続の優勝と日本一に輝くなか、復帰間近の凡田だが、まだ育児に夢中で緊張感がまるで見受けられないのであった。
6巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
リハビリを終え復帰した凡田
無事に支配下登録へ復活し、年俸は約束どおり1億2000万になった凡田。
1月にはドクターのお墨付きで自主トレを開始する。
昨シーズンでセットアッパーとして活躍し年俸8000万まで飛躍した則川は、妻の出産もあり、セットアッパーの座を巡って凡田にライバル意識を燃やしていた。
リハビリ中に身体も引き締まり、回復も順調な凡田はキャンプで早くも130km台を連発。
その様子を見た辺見監督と杉浦コーチは今シーズンは凡田にできるだけ負担をかけないためのプランを考えることに。
杉浦コーチは半月に1回だけ、5イニング限定の先発投手へと転向させることを提案する一方、辺見監督は8回限定のセットアッパーで年間45試合だけの登板を検討。
先発か中継ぎか、凡田の使い方はオープン戦での結果を見て決めることになるのだった。
完全復活とはいかず不安な投球内容
キャンプでは力を入れれば140kmを投げるまで復活した凡田は、 1軍の紅白戦で投げることが決まる。
どんなに打たれても気にしないという前提で凡田はマウンドに送り出されるが、球速があまり出ていないがために低めのギリギリを狙った球がことごとくボールとなり、3者連続フォアボールで満塁に。
ここで大ベテランの高橋を打席に迎え、珍しく勝負に気合いが入る凡田。
決して調子は悪くなかったが、絶好調の高橋に技ありのホームランを許してしまい、ワンアウトも取れずに満塁ホームランで4失点という最悪の結果となった。
凡田はさらに投球後に腕の痛みを訴え、診察の結果として試合まで使っていなかった筋肉の痛みと診断されるが、完全復活までは場数を踏むしかないことも明らかとなる。
その後も2軍の試合を中心に投げ続ける凡田だが、レベルの低い相手にもそれなりに打たれ、不安が残るのであった。
先発ローテーション入りでシーズン開幕へ
そんななか迎えたスパイダースとのオープン戦。
スパイダースの並越監督は策士であり、強打者である大野、丸金、曽我部のクリーンアップにあえて三振するように指示を出す。
結果として3人から空振り三振を奪った凡田は周りに完全復活の印象を与えることとなるが、シーズン開幕を見据えて凡田を1軍に置かせるための罠だった。
そうとは知らない辺見監督は先発ローテーションの候補にケガが相次いでいる事情も考慮し、杉浦コーチの提案どおり凡田を先発として起用することを決意。
8回のセットアッパーには昨シーズンと同じく、プロ野球選手として華々しく活躍するために気合いが入る則川が指名された。
そしてシーズンが開幕。
凡田の最初の先発は東京ドームでのスパイダースとの3戦目となり、元エースの椎名と投げ合うことになるのだった。
【6巻のまとめ】
リハビリを終え復帰した凡田は約束通りの年収に戻るも、キャンプでは球速が戻らず不安が残る内容。
完全復活までには場数を踏むしかない状況のまま近づくシーズン開幕。
8回のセットアッパーのポジションは則川が指名され、凡田は第3戦の東京ドームでのスパイダース戦で先発することになるのであった。
次巻へ続きます。
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