宮本青果店の店長の息子である宮本明は、謎の女青山冷との出会いで数年前に婚約者と共に行方不明になった兄が冷の故郷である彼岸島で生きていることを知る。
その島は吸血鬼たちに侵された島であり、冷も母と妹を吸血鬼たちに人質にとられている。
明の兄と冷を助けるため、明は幼馴染のケン・ユキ・西山・加藤・ポンたちや知人たちを集めて彼岸島へ乗り込んだ。
しかし島について早々に吸血鬼たちの奇襲を受け、牢獄に囚われてしまった明たち。
そこでは人間が拘束椅子で生き血を吸われ続ける拷問にあっており、仲間たちから生贄を選ぶ選択を迫られることに。
加藤と西山が足手まといのポンを差し出そうとしたところで漢気を見せたケンが名乗りを上げ、明たちは必ず助け出すことを誓いながら脱獄。
兄の篤と再会を果たし、その圧倒的な戦力でケンを救出することにも成功した。
しかし血が不足したことで狂暴化した邪鬼と、その邪鬼をもサイコジャックで手懐けるボス・雅が立ちはだかる。
雅にサイコジャックされてしまった篤が明たちに襲い掛かり、明の目の前で刺されてしまうユキ。
その姿を見てキレた明が、刀で実の兄の肩を貫くのだった。
5巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
誰一人欠けることなく逃走
肩を貫かれた篤は、激痛で正気を取り戻す。
偶然にも雅のサイコジャックから逃れる唯一の手段が強烈な痛みを感じることだった。
雅を直接狙った篤の攻撃は雅の鉄扇に防がれてしまうが、篤は邪鬼の目を刀で刺した。
激痛で雅の洗脳が解けた邪鬼が暴れ出し、その隙に逃走する明たち。
そしてユキも無事だった。
篤は朦朧とする意識の中で刀を持ち替え、刃で自分の手を切ったことでユキを刺したかのように偽装していたのである。
一同は死者を出すことなく屋敷を脱出し、篤の先導で崖にかかる吊り橋を目指すのだった。
ボロボロの吊り橋にたどり着く
ボロボロの吊り橋にたどり着いた明たち。
これを渡った後に吊り橋を落とせば、吸血鬼たちの追手を撒けるという算段である。
一方の雅も邪鬼を3匹も引き連れ、本気で明たちを追ってくる。
篤が最後まで残って追っ手たちと戦うなか、明たちは慎重にかつ急ぎながら吊り橋を渡っていくのだった。
雅たちに追いつかれ、篤が一人戦いに残る
そして雅たちが篤に追いついてきた。
ダメージを負いながらも明たちが吊り橋を渡り切り、残すは篤だけ。
急いで吊り橋を渡ろうとする篤だが、邪鬼の1匹が先に吊り橋に飛び乗って明たちの方へ。
已む無く篤はその場で邪鬼もろとも吊り橋の縄を自ら落とす。
「舟を隠してある北の灯台を目指せ」というメッセージを残し、篤はただ一人対岸で吸血鬼たちの相手をすることとなるのだった。
篤が全ての元凶だった
固い皮膚を持つ邪鬼に刀を折られても諦めずに立ち向かう篤。
篤が自分を犠牲にしてでも雅を殺すのに拘るのには理由があった。
2年前に婚約者の涼子と共に彼岸島を訪れた篤、その際に閉じ込められていた雅を篤が解放してしまったのが、全ての始まりだったという。
まだ人間の島だった当時、涼子の両親に結婚の挨拶をした篤たちは、村の習わしとして村の神社に赤飯を納めてお参りすることに。
そこは吸血鬼を封印し祀っているという言い伝えがあり、篤は好奇心から祠の奥へと足を踏み入れる。
そして奥の部屋から助けを求める男の声を聞き、監禁されていた雅と出会ったのだった。
2年前に起きた悲劇と因縁
衰弱していた雅を病院へと搬送する篤たち。
事件はその夜に起きた。
病院から呼び出された涼子の戻りが遅いため迎えに行った篤だが、病院に人の気配がない。
そして病室では血まみれの惨状、吸血鬼と化した雅が涼子を襲っている現場を目撃する。
雅は自分の血を倒れた医師や看護師たちに分け与えて吸血鬼の手下に変え、篤は抵抗を試みるも目の前で涼子を凌辱されてしまう。
涼子は目の前で殺され、篤はその日以来雅を殺すことを固く誓ったのだった。
篤の刀が雅を捉える
全てを賭けて目の前にいる雅を殺すことに執着する篤。
森に入って吸血鬼たちの手下の数を減らしながら、手下たちの持つ武器を奪って戦う。
明たちも対岸から石を投げるなどして援護。
そしてついに、篤の刀が雅の頭部を捉えるのだった。
【5巻のまとめ】
篤の機転でユキは無事、そして雅の洗脳を解いて脱出することに成功した明たち。
ボロボロの吊り橋を利用して追っ手を撒こうとするが、追いついてきた雅たちの邪魔が入り篤だけが取り残されてしまう。
2年前に雅を解放したことで全ての悪夢が始まった経緯をもつ篤は、目の前にいる雅を殺すことに並々ならぬ執着を見せる。
明たちが対岸から石を投げるなどして援護するなか、ついに篤の刀が雅に届くのだった。
次巻へ続きます。
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