小さい頃から憧れてきたスター集団の文京モップスに入団した凡田。
並外れたコントロールを武器に1軍に合流し、いよいよ本拠地の東京ドームでのデビュー戦が来た。
しかしスター球団でプレーすることの重圧に負けた凡田はいい結果が残せず、一時は2軍へと落とされてしまう。
それでも2軍で重圧から解放されて本来の調子を取り戻し、1軍に合流。
シーズンは佳境に差し掛かり、1ゲーム差で首位ワイルドワンズを追うモップスは、好調をキープする凡田頼みの状況が続いていく。
妻ユキの双子の妊娠が発覚し気合が入る凡田だったが、今年こそは絶対に優勝したい鈴木監督によってリリーフの大黒柱として酷使され、シーズン終盤についに凡田の左肘が限界を迎えてしまった。
手術とリハビリで選手生命を伸ばすか、騙し騙し投げ続けて静かに引退するかの判断を迫られ、凡田はトミー・ジョン手術を決断。
復帰は1年半後であり、次のシーズンを棒に振ってでも復帰に向けて前を向き、新監督に就任した辺見も凡田の復帰を信じていた。
しかし杉浦ピッチングコーチが断固反対したものの、戦力の編成上、凡田には育成契約が提示されることに。
昨シーズンの優勝の功労者にも関わらず、年収もどう頑張っても4000万と大幅ダウン、年俸が下がった分は復帰の再契約時に上乗せする予定という非情な仕打ちとなり、さすがに凡田は動揺を隠せないのであった。
5巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
それぞれのオフシーズン
監督とコーチ直々の説得により、再来年の復活に向けて育成契約を飲むことにした凡田。
飼うことにした犬には一球と名付け、まずは回復に専念する。
契約更改では凡田の穴を埋めた則川が4倍増と飛躍、野球選手と浮き名を流してきた女性と結婚した。
一方、トライアウトでは杉里にオファーを出す球団は現れず、杉里は台湾のチームのテストを受けに旅立っていく。
トレードでパリーグの所沢ジャガーズに移籍した鳥海は、家族のために並みいる強い投手たちと闘う決意を固めるのだった。
ナッツ(高校生)編
凡田が肩の故障明けで迎えた関東大会の最中、持田が足を骨折してしまう。
凡田は回復しつつあったものの決勝戦での先発を辞退。
故障後は回復を優先して2イニング限定で投げることを決めており、ペースを狂わされたくなかった凡田は第3投手の岸川に発破をかけて踏ん張らせる。
岸川はなんとか6回を3失点で投げ抜いたが、7回にとうとうノーアウト満塁のピンチを迎えてしまった。
予定より早くマウンドに上がった凡田が見事なリリーフを見せるが、ここに力を使ってしまったために3イニング目となる9回に打たれてサヨナラ負けを喫し、さらに肩の痛みも再発してしまったのだった。
長男が誕生!子育てモードの凡田
ようやく凡田のギプスが取れ、リハビリが始まった。
仲間たちが新シーズンを闘うなか、凡田はユキの出産に立ち会い、元気な男の子が誕生。
長男には金太郎と名付け、新しい家族のためにも頑張る決意を新たにする。
育成組の練習でも完全別メニューしながら、順調に回復する凡田。
そのシーズンは北王子監督率いるワイルドワンズがリーグ優勝を果たし、日本シリーズも制して2年連続の日本一に輝いた。
翌シーズンから復活する凡田、しかし今はまだ育児に夢中であり、来年の年俸も決まっていることからまるで緊張感が見受けられないのであった。
【5巻のまとめ】
凡田は育成契約を飲み、凡田の穴を埋めた則川が年俸4倍増と飛躍してそのまま身を固めた。
次のシーズン、凡田は誕生した長男のためにもリハビリに専念する。
シーズンはワイルドワンズが2年連続の優勝と日本一に輝くなか、復帰間近の凡田だが、まだ育児に夢中で緊張感がまるで見受けられないのであった。
次巻へ続きます。
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