おバカが集まる龍山高校が倒産の危機。債権整理にやってきた桜木は急に気を変えて学校を再建することに。
その時桜木は1年以内に東大生を1人出して、学校を超進学校として有名にする方法を選んだ。
桜木自らが特別進学クラスの担任となったものの、集まった生徒は水野と矢島の2人。
伝説の教師・柳の力のもと10日間のスパルタ合宿で計算力を鍛える。
一方、桜木は現行の教師に対してテストメインで行う授業スタイルの革命についてくる者だけを再雇用すると宣言し、1・2年にも特別進学クラスを創設するなど学校改革に本格的に乗り出した。
そして英語教師の川口、国語教師の芥山、理科の助っ人・阿院が合流し、社会は桜木自らが担当しながら実力をつけ始める。
夏休みは自主的な学習をメインとし、東大模試を経て受験の夏も終わりを迎える。
新学期に入り矢島に現役東大生の家庭教師が付くことになるなか、センター試験対策に突入。
各科目の攻略法を伝授され実力をつけていく水野と矢島だが、大口債権者の意向で抜き打ちの実力テストを受けることに。
予想以上に悪い点を取った水野がスランプに陥ってしまうが、手帳にこれまでの勉強の全記録を書き写させたことで積み重ねた勉強量を実感し、スランプから脱出。
ところが今度は矢島がケアレスミスをしたことで柳に喝を入れられ、カッとなって「東大受験をやめる」と言い出してしまった。
それを家庭教師の本田が機転を利かせて説得し、再び頭を冷やした矢島。
そして柳がケアレスミスの防止策を伝授するのであった。
16巻のあらすじを振り返ってみましょう。
ケアレスミスを防ぐテクニック
矢島が復帰し、改めてケアレスミスの対策を学ぶことに。
秘訣その1は勉強の基本姿勢を守ること。
姿勢が崩れると思考力や集中力が乱れミスをしやすくなる。
秘訣その2は答案を書くときには行間を広くとること。
そして解答に余白を作る、字の区別を明確につけることなども見直ししやすくする効果がある。
秘訣その3は計算の工夫をすること。
柳は計算を圧倒的なスピードで処理するための具体的なテクニックを提示しながらも、スピードだけにとらわれずミスを最大限に防ぐ意識を強調するのだった。
この時期の東大模試の判定は気にしなくていい
続けて「この時期の模試の判定はカラクリがあるため気にしなくてよい」と断言する柳と桜木。
そもそもA判定とは上位合格を狙える人が取るもので、本番の合格ラインはB判定からCの上位くらいまで。
そして受験直前の追い上げでD判定から一気に合格ラインに突入するものもいる。
さらに言えば、模試の判定はなるべく非難を受けないよう、判定は比較的辛めになっており、問題も本番より難しい。
水野と矢島はまだ現役生であり、これから一気に急上昇するところ。
桜木の言葉を信じる水野だが、結果がなかなか出ない焦りを感じているのだった。
結果が出ずに焦る水野
焦る水野は東大の過去問にも積極的にチャレンジしようとするが、桜木は「今この時点で特別やる必要はない。始める時期は我々が決める」と告げる。
不安にかられて大沢に相談する水野。
すると大沢は水野がいつも解いているプリントの中に既に過去問が散りばめられていることを見抜き、知らず知らずのうちに水野は東大の過去問に触れていたことに気付いた。
センターレベルの易しい問題の中に過去問を入れることで、一緒に解くうちに自然と力をつけていたのである。
大沢に元気をもらい、水野は次の模試に向け気合いが入るのであった。
再びの東大模試へ
東大模試の前日、鬼気迫る勢いで勉強する水野と矢島だが、桜木は2人に運動させて身体の緊張をほぐす。
勉強の合間にこまめに運動することも受験の鉄則であり、からだの姿勢ひとつで心理状態までも変わってしまうもの。
そして試験中に焦ってしまったときは、思いきって自分が焦っていることを認めること。
自分を肯定すると自分を客観視できるようになり、不思議と落ち着きを取り戻すことができる。
最後に、広い試験会場に自分しかいないと考え、試験監督の注意は自分に向けられたものとして聞くこと。
これらの心得を持って、東大模試に挑むのであった。
新たな勉強仲間・エリカとの出会い
模試の会場で矢島は本田ともう一人の教え子であるエリカと出会う。
エリカは東大受験の本番を見据えて京都からはるばる受けにきたという。
そして模試が終わり、学校に戻った水野。
「全然ダメ。時間が足りなかった。」
と漏らす水野に、桜木は「お前は自分はやればできると思い始めている」と指摘し、その背中を押す。
自分なんか という言葉から やればできる と思えるようになったのはまさに劇的な成長だった。
他方、矢島はエリカの東京観光案内を任され、エリカと色々情報交換することに。
エリカは高校には通っておらず、大検(高校卒業認定試験)を受けるという。
水野も矢島も模試の判定はDの上かCの下。
大沢やエリカという仲間との相乗効果で、ここから合格へ突き進むのであった。
【16巻のまとめ】
ケアレスミスの防止策や東大過去問のカラクリ、試験当日のリラックス法などを伝授され東大模試に臨んだ水野と矢島だったが、予想通り結果は厳しいものとなった。
それでも2人は「自分はやればできる」と思い始めていたことだけでも劇的な成長、まだ合格の望みは十分にある。
同じ家庭教師に教わりながら東大を目指す京都のエリカも勉強仲間に加わり、相乗効果で合格へ突き進むのであった。
次巻へ続きます。
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