鬼龍との決闘を経て廃人となってしまった父・静虎が2年間のリハビリを経て奇跡的な回復を遂げた。
地下格闘技「ダーク・ファイト」に身を置きながら治療費を稼いだキー坊は、親友であるリキ丸の計らいで大物フィクサーの柳場道元が主宰する「ハイパー・バトル」へ出場。
決勝では鬼龍の実子ジェットとの死闘を制し、ハイパー・バトルの前回優勝者バトル・キング(尊鷹)への挑戦権を獲得する。
大会では「キー坊と静虎に血のつながりがない」という衝撃の事実が明かされ、さらに大会直後の抗争の中でジェットが命を落としてしまう後味の悪い結果に終わり、帰国したキー坊。
休むのも束の間、大物フィクサーの御子神が主宰する「モンスター・ウォーズ」に参戦することとなったキー坊。
ヤクザ空手家の富岡伴内とプロレスラーの鯱山を倒すが、その一方で御子神の身体の自由を奪った怪物ファントム・ジョーと鬼龍が対峙していた。
ファントム・ジョーは灘神影流と同じ祖をもつ幽玄真影流・朦朧拳を披露し鬼龍に重傷を負わせて去っていく。
このファントム・ジョーの正体は”拳聖”日下部丈一郎の最後の弟子・金城剣史。
同じく丈一郎に師事していた尊鷹が金城との決闘を制し、一命をとりとめた鬼龍もキー坊と共に幽玄真影流との因縁に近づいていく。
キー坊の父親の正体は丈一郎の息子、日下部覚吾であるとの推論に至った一同。
アフリカの内戦で難民のために戦っていた覚吾は、荒んだ想いを抱えて行き着いたプラハでキー坊の母・熹恵と出会ったのが運命の始まりだった。
31巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
覚吾と熹恵の急接近
プラハで佇む覚吾を鬼龍と見間違えた熹恵が話しかけたのが2人の運命の出会いだった。
その街のマフィアが熹恵を拉致し闇の人身売買オークションにかけようとしたところを覚吾が救出し、2人は急接近。
〈結ばれた2人 [TOUGH 31巻](c)集英社/猿渡哲也〉
熹恵の身を守る為に一緒に生活するようになり、そしてキー坊を身籠ったのだった。
灘神影流の当主として
自分の出生の秘密を知りながらも、灘神影流の当主として尊鷹・鬼龍・静虎の3兄弟と共に戦う決意を固めたキー坊。
〈キー坊の覚悟 [TOUGH 31巻](c)集英社/猿渡哲也〉
そして幽玄真影流との戦いの火ぶたが切って落とされるかのように幽玄真影流の道場も建物としての寿命を迎えて崩れ去る。
手始めに、キー坊を当主としてまだ認めていない尊鷹がキー坊の前に立ちはだかることとなり、キー坊の腕試しが始まるのだった。
〈尊鷹相手の腕試し [TOUGH 31巻](c)集英社/猿渡哲也〉
キー坊vs尊鷹 当主としての腕試し
尊鷹に自分を認めさせるため全力を出すキー坊。
尊鷹の塊蒐拳は弾丸すべりで、塊貫拳には波濤返しで対抗し、次第に尊鷹の本気を引き出していく。
〈何とか食らいつくキー坊 [TOUGH 31巻](c)集英社/猿渡哲也〉
さすがに本気になった尊鷹には敵わないが、それでも何度倒れても立ち上がるキー坊。
絶体絶命のピンチで灘神影流・気眼・空眼を体得し、尊鷹の攻撃を見切っていく。
〈ゾーンに入る [TOUGH 31巻](c)集英社/猿渡哲也〉
とはいえ尊鷹も同じく気眼・空眼を解禁し、互いに高度な読み合いの末最後の攻防へ。
キー坊の強さを認めた尊鷹が放った渾身のハイキックがキー坊を襲う。
〈尊鷹の渾身のハイキック [TOUGH 31巻](c)集英社/猿渡哲也〉
果たして2人の決闘の行方は―。
【31巻のまとめ】
自分の出生の秘密を知りながらも灘神影流の当主として宮沢3兄弟と共に戦う決意を固める。
手始めに当主としての器量を試すため、尊鷹がキー坊と立ちあうことに。
キー坊は劣勢ながらも戦いの中で成長を見せ、その強さを認めた尊鷹が渾身のハイキックを放つ。
果たして2人の勝負の行方は―。
次巻へ続きます。
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参考灘神影流を背負うキー坊の闘いと成長『TOUGH』全39巻【ネタバレ注意】
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