主人公・鳥栖哲雄は平凡なサラリーマンだが、推理小説オタクであり、娘・零花が彼氏・麻取延人から暴力を受けたと知り、 延人を尾行したところで延人が半グレ組織の一員であり鳥栖家の実家の財産を狙っていること、そして尾行に気付いた延人が零花を殺そうとしていることを知り、零花を守るために延人を殺害。
妻の歌仙と共謀として死体の処理に奔走するが、 撲殺した麻取延人は犯罪組織（半グレ）のメンバーで、かつ、組織上層部の凄腕の詐欺師 麻取義辰の息子であったことから、実働部隊のリーダーである窪の指揮のもと、徹底した行方探しを開始。
哲雄と歌仙は反グレ組織の実行部隊の恭一をハメて罪をなすりつけることに成功した。
恭一は哲雄が延人殺害の真犯人であることを確信し組織から逃走するしつつ義辰に全てを暴露し、哲雄は自分の家族を守り抜くために義辰とも対峙する。
結局、愛する息子という生きがいを失った義辰が哲雄の前で自ら命を絶ち、その遺体を山中に埋めて全てを隠ぺいした哲雄。
しかし幸せを取り戻したのも束の間、計算外の台風により土砂崩れが発生し、その遺体が警察に見つかってしまった。
正義のために手段を厭わない安元刑事は、顔馴染みの哲雄がわざわざ現場近くまで様子を見に来ているのを見つけ、哲雄の動向を徹底的に調べ上げることに。
一方、零花にはモテ期が到来し、 イケメンで自称大学生の石井 信、コンビニバイトの新人で純朴な高校生の小沢 謙信、零花が通い始めたキックボクシングジムで知り合った金井憲広、自称占い師の紫楽来杉山の4人が近づく。
だがその中には実家が営む「和服の鳥栖」の財産を狙う志野と窪のスパイも紛れ込んでいた。
そうとは知らぬまま、哲雄は零花をライブ会場から別の場所に送るために、初対面の信と金井も乗せて車を走らせるのだった。
7巻のあらすじを振り返ってみましょう。
男たちの裏の顔
ライブが終わり、そのまま金井と約束していた総合格闘技の試合観戦へ向かうところ、信も一緒に行きたいと言い出した。
哲雄も父親として同行することにし、観戦後は一緒に夕食。
自分が捕まった時のことを考え、零花を守ってくれそうな男を彼氏にしてほしいと願う哲雄。
しかし零花に近づく男たちには皆、裏の顔があった。
信は半グレ組織の竹田と繋がる組織の一員、金井はなぜか哲雄が延人を殺した真犯人であることを知っており、また謙信も哲雄が推理小説の投稿者であることを特定し、大ファンとして零花を通じて接触しようとしていたのだった。
恭一と繋がっていた金井
零花を助けるのが目的である金井は、哲雄を殺人犯として敵視しつつも、匿名で哲雄に電話をかけ、半グレ組織に延人の後釜がいて零花に危険が迫っていることを伝え、協力のために自分の家に呼び出す。
電話の相手が先日車に乗せた信と金井のどちらかだと知った哲雄は、警戒しながらもその呼びかけに応じることに。
しかし金井は哲雄が来る前に半グレ組織に狙われ、飲み物に薬を盛られて自宅に押し入りされてしまった。
哲雄が家に到着したときには既にもぬけの殻。
哲雄はその状況から電話の相手が先に半グレ組織に襲われたことを察するのだった。
金井が反グレ組織に始末される
金井を拉致したのは竹田や信たち。
あくまで殺すつもりは無く、零花に近づかないように脅して心を折るのが目的だった。
しかし金井は逃走中の恭一からの頼みで零花を助けようとしており、自分を脅している相手の一人に信がいることを悟ると、信が半グレであることをいかにして哲雄らに知らせるかを考えながらチャンスをうかがう。
そして拷問を受け続けて金井の心が折れそうになった頃、金井のもとに着信が入った。
その電話を取った竹田と、電話を掛けた恭一。
2人はその声でお互いを認識するのだった。
哲雄が金井の死に気付く
金井の部屋の前に念のため赤外線カメラを仕掛け、念のため歌仙がしばらく零花と一緒に住むことに。
そして翌日、そのカメラの映像を確認すると、そこには謎の男たちが大荷物を部屋の中に置いて帰っていく様子が映っていた。
家の住人が帰った様子はなく、男たちはその部屋の鍵が空いているのを初めから知っていたような様子。
ピンと来た哲雄はすぐさまその家へ向かうと、浴室には溺死に見せかけられた金井の死体があったのだった。
恭一の覚悟
恭一に向かって電話越しに信が半グレ組織の一員であることを叫ぶ金井。
それが金井の最後の言葉となった。
金井は恭一の中学時代からの友人であり、頭は悪かったが真っすぐで正義感の強い、いい奴だった。
自分のせいで金井が殺されたことを想うと涙が溢れる恭一。
金井に報いるため、恭一は自分にできる戦い方をすることを決意するのだった。
再び哲雄と恭一が協力関係に
半グレ組織と戦うため、哲雄に電話をかける恭一。
死んだはずの恭一からの電話に動揺を隠せない哲雄だが、哲雄は零花を守るため、恭一は半グレ組織を潰すため利害は一致した。
恭一からの連絡で信が半グレ組織の一員であることを告げ、延人と同じように殺すように指示。
恭一は鳥栖家の実家である「和服の鳥栖」の創業者・鳥栖郷一郎が自らの遺産の相続人として零花を指名したことで、半グレ組織が本気で零花を狙っているという情報を与え、哲雄は金井の死が遺体が事故死ではないことを立証する証拠としてカメラの映像を提供する。
そして1か月以内に組織自体を潰すため、恭一は自らの計画を哲雄に明かす。
零花を守るためには本当に信を殺すしかないのか。
どう動くのがベストか考え続ける哲雄だが、まずは信の居場所を特定しないことにはどうにもならないのであった。
恭一の自首で対応に追われる半グレ組織
恭一は手始めに警察に自首し、自分の知っている半グレ組織の内部情報を供述することに。
警察に潜ませているスパイから情報を得た半グレ組織は、すぐさま組織を一旦解散し、メンバー全員が潜伏生活に入る。
一方、恭一は警視庁に移送され、安元刑事が尋問を担当。
情報の出所を詮索しないという条件で恭一はカメラの映像も提供し、恭一の証言や証拠などによってカメラに映っていた実働部隊の男3人に速やかに逮捕状が出た。
それを知った窪は、後始末をつけるため部隊のリーダーである竹田に対し、自らの手で3人を殺すように指示。
3人を自らが運転する車で逃がすフリをして催眠ガスで眠らせた竹田。
しかし自分の手で仲間を殺すことに、動揺を隠せないのであった。
【7巻のまとめ】
零花に近づく男たちには皆、裏の顔があった。
信は半グレ組織の竹田と繋がる組織の一員、金井は逃走中の恭一と繋がっており、また謙信も哲雄が推理小説の投稿者であることを特定し、大ファンとして零花を通じて接触しようとしていた。
このうち金井は実家の遺産相続が決まった零花を狙う半グレ組織に始末され、恭一と繋がっていたことも竹田にバレてしまう。
金井の仇を討つため組織を潰す覚悟を固めた恭一は、哲雄に組織がまだ零花を狙っていることを伝え、哲雄と再び協力関係に。
計画を立てた恭一は警察に自首して安元刑事に組織の内部事情を暴露することにし、金井の殺害に加担した構成員3人が警察に追われるハメに。
対応に追われる組織では、窪がリーダーの竹田に責任を取らせるために3人を先に始末するよう命じるのであった。
次巻へ続きます。
この漫画をもう一度読みたい方はこちら
全巻まとめに戻る
-
-
参考全ては家族を守るため…！嘘と罪を重ねながら戦い続ける父を描くサスペンス『マイホームヒーロー』全26巻【ネタバレ注意】
続きを見る
＼こちらも併せてチェック！／
＼無料体験期間もあります！／
（※2024/08/21現在の情報です。最新の配信状況等は各公式HPをご覧ください）
