空手の大会に颯爽と現れ、あっさりと優勝した範馬刃牙。
その正体は東京ドームの地下に存在する禁じ手なしの裏闘技場のチャンピオンだった。
地下の闘技場では現役横綱やプロレスラーをはじめ、様々な闘技者が禁じ手なしの異種格闘技戦を繰り広げる。
幼少の頃から刃牙は「地上最強の生物」と謳われる父、範馬勇次郎に勝つことを目標にし、大富豪である母、朱沢江珠の管理を離れて家出。
山籠もりの修行で脳内麻薬の制御と死に際の集中力を体得し、過酷な修行の末、夜叉猿や日本一強いヤクザ、花山薫との死闘にも打ち勝つ。
さらに刃牙は勇次郎に匹敵すると称されるガイアをも倒し、ついに勇次郎との決戦を迎えた。
母、江珠の愛を勝ち取るために刃牙は奮起するが、結果は惨敗。
最愛の母も刃牙を守るために戦いに割って入り、勇次郎の腕に抱かれながら息を引き取った。
勇次郎と刃牙の決闘は幕を引き、刃牙は母の仇を討つために武者修行へ出る。
そしてたどり着いた先が後楽園の地下闘技場。
刃牙はご老公に直談判して正ファイターの座を勝ち取り、その後瞬く間にチャンピオンにまで上り詰めることとなるのだった。
その後楽園に再び強者が集い、地上最強を決める最大トーナメントの開催が決定する。
三回戦では刃牙、烈海王、ジャック・ハンマーが勝利を飾る。
続く試合では渋川と独歩の対決が実現。
渋川が得意の合気でカウンターを取り続けるが、独歩も極めた正拳突きがクリーンヒット。
達人対決の行方は。
36巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
三回戦第四試合 渋川剛気 vs 愚地独歩 続き
独歩の正拳突きが渋川に初めてクリーンヒット。
しかし渋川も意地で立ち上がり、独歩に本気を見せつける。
強烈な足払いで独歩を浮かせてから頭を地面に叩きつけ、ダウンを奪う。
〈渋川の強烈な足払い [ｸﾞﾗｯﾌﾟﾗｰ刃牙 36巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
とはいえ、独歩の正拳突きによるダメージは深刻。
渋川はその場に座り込み、独歩が立ち上がるまでしばし回復を図る。
2人が再び立ち上がり、対峙する。
独歩がまた極めた正拳突きの構えで両者距離を詰め、先に独歩が拳を放つ。
すると渋川がそれに合気を合わせ、独歩の頭を再び地面に叩きつけて勝負あり。
〈独歩の渾身の突きに合気 [ｸﾞﾗｯﾌﾟﾗｰ刃牙 36巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
達人同士の勝負は渋川に軍配が上がった。
勇次郎が脱房
その頃、地下の頑強な独房では勇次郎が目を覚ましていた。
分厚い扉などものともせず、力ずくで扉を破壊して脱房する勇次郎。
〈脱房する勇次郎 [ｸﾞﾗｯﾌﾟﾗｰ刃牙 36巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
向かう先は当然、競技場である。
準決勝第一試合 刃牙 vs 烈海王
準決勝第一試合は刃牙vs烈海王。
廊下でウォーミングアップをする烈の前に勇次郎が姿を現す。
勇次郎は「範馬に流れる血を嘗めてかからぬことだ」と忠告して去っていった。
〈勇次郎から烈への忠告 [ｸﾞﾗｯﾌﾟﾗｰ刃牙 36巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
刃牙も姿をくらませていたが、試合時刻になってようやく競技場に現れる。
なぜか血まみれで登場した刃牙。
地下の駐車場でシャドーボクシングの要領で烈をイメージしながら闘い、勝利をあげてからの到着だったのである。
〈血まみれで勝利宣言する刃牙 [ｸﾞﾗｯﾌﾟﾗｰ刃牙 36巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
闘いの流れをすべて読み切った刃牙は悠然と歩み寄り、動けずにいる烈を相手に転蓮華を仕掛ける。
側転でかわす烈だが、この流れも読んでいた刃牙。
続けざまに放った右のアッパーが列の顎にクリーンヒットした。
〈刃牙のアッパーがクリーンヒット [ｸﾞﾗｯﾌﾟﾗｰ刃牙 36巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
【36巻のまとめ】
渋川と独歩の達人対決は渋川に軍配が上がった。
準決勝では刃牙と烈海王が対戦。
試合前のウォーミングアップで既に烈との対戦のシミュレーションを終えていた刃牙は、早くも勝利宣言。
烈の動きを読み切った刃牙の攻撃が烈にヒットした。
次巻へ続きます。
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