空手の大会に颯爽と現れ、あっさりと優勝した範馬刃牙。
その正体は東京ドームの地下に存在する禁じ手なしの裏闘技場のチャンピオンだった。
地下の闘技場では現役横綱やプロレスラーをはじめ、様々な闘技者が禁じ手なしの異種格闘技戦を繰り広げる。
幼少の頃から刃牙は「地上最強の生物」と謳われる父、範馬勇次郎に勝つことを目標にし、大富豪である母、朱沢江珠の管理を離れて家出。
山籠もりの修行で脳内麻薬の制御と死に際の集中力を体得し、過酷な修行の末、夜叉猿や日本一強いヤクザ、花山薫との死闘にも打ち勝つ。
さらに刃牙は勇次郎に匹敵すると称されるガイアをも倒し、ついに勇次郎との決戦を迎えた。
母、江珠の愛を勝ち取るために刃牙は奮起するが、結果は惨敗。
最愛の母も刃牙を守るために戦いに割って入り、勇次郎の腕に抱かれながら息を引き取った。
勇次郎と刃牙の決闘は幕を引き、刃牙は母の仇を討つために武者修行へ出る。
そしてたどり着いた先が後楽園の地下闘技場。
刃牙はご老公に直談判して正ファイターの座を勝ち取り、その後瞬く間にチャンピオンにまで上り詰めることとなるのだった。
その後楽園に再び強者が集い、地上最強を決める最大トーナメントの開催が決定する。
刃牙、烈海王、ジャック・ハンマー、渋川剛気が勝ち上がり、大会は準決勝へ。
試合前のウォーミングアップで既に烈との対戦のシミュレーションを終えていた刃牙は、早くも勝利宣言。
烈の動きを読み切った刃牙の攻撃が烈にヒットした。
37巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
準決勝第一試合 刃牙 vs 烈海王 続き
刃牙の攻撃が次々と烈にヒットし、ダウンを奪う。
刃牙はさらに脳内麻薬をコントロールして烈と正面から渡り合う。
しかし烈の寸勁が刃牙にクリーンヒットし、刃牙の身体が宙を舞う。
〈烈が寸勁で反撃 [ｸﾞﾗｯﾌﾟﾗｰ刃牙 37巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
本気を出した烈は靴を脱ぎ捨て、足技を解禁。
足の指で刃牙の髪を掴み、膝蹴り。
さらに刃牙の反撃を打ち落とし、トーキックで刃牙の首を突く。
〈烈の足技が刃牙を襲う [ｸﾞﾗｯﾌﾟﾗｰ刃牙 37巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
ダウンした刃牙に対して烈はあえて両腕を封じ、足技だけで追い詰めていく。
しかし刃牙にとってはこれも想定通り。
刃牙はすべて事前にイメージしていた通りであることを宣言し、大観衆の見守る前でシャドーファイトを披露する。
〈刃牙のシャドーファイト [ｸﾞﾗｯﾌﾟﾗｰ刃牙 37巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
高いレベルでイメージし、ダメージも再現しながらのトレーニングにより、刃牙のキャリアは若くして何千試合にも匹敵していた。
そして烈の動きも完全に再現した結果、勝利をあげてからこの試合に臨んでいたのである。
仕切り直し、2人が再び正面から激突する。
解説も追いつかないほど素早い攻防の末、烈が刃牙を追い詰めていく。
烈の指が刃牙のヘソの秘孔を突いたとき、刃牙に流れる範馬の血が呼び起こされた。
〈範馬の血が呼び起こされる [ｸﾞﾗｯﾌﾟﾗｰ刃牙 37巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
ここから刃牙の反撃開始となるか。
【37巻のまとめ】
烈と正面から渡り合う刃牙。
しかし烈も靴を脱ぎ捨てて足技を解禁し、刃牙を追い詰めていく。
そして烈が刃牙の秘孔を突いたとき、刃牙に眠る範馬の血が呼び起こされるのだった。
次巻へ続きます。
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