骨子は荒邦と両思いであることがわかり、正親との恋のバトルが始まる一方、3年4組は全員で強くなるために師匠である荒邦の父・丈夫に稽古をつけてもらうことに。
そんな折、正親の元に「裏切者」から新たなメッセージが届く。
その「裏切り者」の正体は、3年4組の「ギャンブラー」首藤孔蘭なのだった。
4巻のあらすじを振り返ってみましょう。
目次
孔蘭の思惑
荒邦たちが裏切り者から正親に来たメールを見ながら、その正体に気を揉んでいた頃…。
裏切り者、孔蘭は尾噛組長と呑頭会長と食事を共にし、新たな「裏切り者」を作り出す策があると切り出した。
実は孔蘭は骨子の双子の妹であり、正人は孔蘭の存在を知らず、身分を偽って正人に復讐するために尽宮組に潜り込んでいたのである。
そして荒邦に恋している骨子の気持ちを利用して、相談するふりをして操り、骨子を手駒にしようと考えているのだった。
鬼の猛特訓の始まり
翌日、丈夫からの猛特訓のため3年4組は覚悟を決めて、遺書を書いて集まった。
丈夫は、「3年4組は澄彦がいれば何とかなるではダメ、全員が自分がいれば何とかなると言い切れるようにならないとダメ」と皆に鞭を打った。
3年4組は皆、骨子を守るため強くなろうと必死に食らいついていった。
期末テストがヤバイ?
孔蘭が骨子と2人きりになっていることに気付いた荒邦が聞き耳を立てるが、近くに荒邦がいることに気づいた孔蘭は、咄嗟に「全員期末テストがヤバい」と話題を変える。
骨子が皆の期末テストの先生を、実は勉強もできる荒邦も特別講師をすることに。
勉強場所がないとの孔蘭の指摘により、一行は荒邦の家でみんなで勉強することになるのだった。
思わぬ同棲生活の始まり
荒邦も骨子も荒邦の家でお互いを意識して緊張し、そこへ正親も現れて骨子と鉢合わせし、気まずい空気に。
3年4組の皆は好き勝手して勉強会どころではなくなっていく。
実は荒邦の家を勉強場所にしたのも孔蘭の作戦のうちであり、正親と荒邦が一緒に住んでいることを骨子に見せつけて傷心したところで自分の操り人形にしようと目論んでいたのである。
しかし荒邦は骨子に対し、「テスト期間が終わるまで家にいて正親との関係を見張っていろ、俺と一緒に住め」と同棲を要求。
荒邦の無茶振りの告白に骨子は頬を赤らめながらも了承し、孔蘭の目論見は外れた。
こうして期末テストまでの1週間、期間限定の同棲生活が始まった。
期末テストの罠
荒邦は骨子が一つ屋根の下にいると思うと、勉強どころではなく眠れなかった。
3年4組も丈夫にシゴかれていたため、骨子にその姿を見られないように必死に隠さなければならない。
当初の計画が大きく狂った孔蘭は、荒邦に期末テストで赤点を取らせて夏休みの補習を受けさせ、骨子の警備から引きはがそうと考えるのだった。
正親の覚悟
荒邦のことが好きなもう1人、正親は骨子が同じ屋根の下にいることが面白くない。
相談を受けた丈夫は、「正親も骨子も荒邦とお似合い」としたうえで、「自分の魅力を山ほど用意しておくこと」をアドバイスとして送った。
正親は、自分自身を見つめ直し、荒邦をオトすための自分になることを決意。
荒邦に「次ここに帰ってくんのはお前と結婚する時だ!」と宣言し、荒邦の家を出ていくのだった。
裏切者を炙り出せ
6月下旬、期末テストが始まった。
孔蘭の作戦は、荒邦に3科目以上の赤点を取らせること。
テスト前日に職員室に潜り込み、荒邦に配られるであろうテストの問題用紙だけを偽物と入れ替えた。
そして翌週、テストの結果が出て掲示板に補習対象者が張り出される。
笑いが堪えられない孔蘭は荒邦の名を見に行こうとすると、何とそこには荒邦ではなく自分の名前が書かれていた。
怒りに震える孔蘭の後ろから荒邦が声をかける。
荒邦は裏切者がこの期末テストを利用することを先読みし、孔蘭よりも前からテストの問題用紙を偽物とすり替えていたのである。
テストと直前の朝に本物の問題用紙を戻しつつ、裏切者が仕掛けた偽物を回収し、自分の用紙が細工されていることを確認。
そうと知らない孔蘭は、まんまと荒邦の作った問題用紙を元に予習し、当日も疑わずにその答えを書き込んでいたため、赤点として補修対象者に浮上したのである。
こうして裏切者が孔蘭だったことが3年4組に露呈するのだった。
決戦は終業式
カラオケボックスに集まった澄彦、棘屋らも孔蘭の裏切りを知るところとなり、棘屋は孔蘭に怒り心頭。
荒邦は孔蘭を正人に引き渡す前に3年4組に謝罪させるべき、と提案するが、孔蘭はあくまで心を改める気はない様子。
そこに尾噛組の組員たちが襲撃し、孔蘭は拳銃で撃たれ若頭に「用済み」として処理されそうになる。
荒邦がすかさず孔蘭を助け、尾噛組員と戦闘に。
トカゲのシッポ切りにあい「もう帰る場所なんかない」と弱音を吐く孔蘭に対し、荒邦は「3年4組の家族としてケジメをつけてやり直せ」と返す。
そんな荒邦のケータイにテレビ電話の着信が。
電話の相手は骨子を狙う2大組織のトップ、尾噛零一と呑頭尤言。
尾噛は「1学期の終業式の夜に猟犬商会と葬儀屋は共同戦線を組んで赤羽骨子を襲撃する」と予告する。
孔蘭はみんな殺される、と死にそうになりながら呟いたが、荒邦は孔蘭を立ち直らせて戦う覚悟。
こうして決戦は終業式の夜となった。
3年4組の元リーダー
「猟犬商会」尾噛が率いる殺し屋集団と「救世葬苑」、通称「葬儀屋」呑頭が率いる殺し屋集団組織…。
この2集団が終業式の夜、骨子に襲いかかるというのだ。
澄彦は3年4組で骨子を守ることを宣言し、敵地への「潜入捜査」を告げる。
澄彦をリーダーとする「救世葬苑」の調査班と、嘉柄をリーダーとした「猟犬商会」の調査班。
澄彦は嘉柄に「リーダー」と強く付け加え、嫌味とも取れる発言をした。
3年4組のリーダーは元々、澄彦ではなく嘉柄だったのだ。
「猟犬商会」ボスとの激闘
嘉柄リーダー率いる「猟犬商会」チーム、荒邦と棘屋、弥美姫が陽動部隊として尾噛組の“闇クラブ“に潜入し、その後嘉柄と吉信が合流、糸踏は車に待機してバックアップするという作戦だ。
コインランドリーの洗濯機の中にある秘密の入り口から闇クラブに入ると、そこは豪勢な賭博競技場だった。
猟犬商会の代表が仕切るこのクラブのオーナールームには、3年4組の武器になるような情報があるはず。
陽動部隊が騒ぎを起こしてボスを誘き出し、その隙に嘉柄と吉信がデータを盗み出す作戦だったが、悪趣味な賭博試合をやめさせるために荒邦が乱入し、弥美姫と棘屋も加わって競技場は大乱闘と化した。
会場が盛り上がったところで「猟犬商会」の代表で毒使いの独濃雁楽が現れる。
その隙に嘉柄たちはデータを探し回るが、どこにも見当たらない。
荒邦たちは雁楽と戦い始めたが、雁楽の毒針のついた触手によって弥美姫が刺され、毒に侵されてしまう。
雁楽は嘉柄の作戦がお見通しだったようで、データは雁楽の手元にあった。
有毒ガスが流され、意識が朦朧とする嘉柄たち…。
ピンチになったその時、チームのリーダーとして吹っ切れた嘉柄も雁楽に立ち向かう。
連係プレーで雁楽の隙を作り、荒邦が雁楽に手痛い一撃を浴びせるのであった。
無事任務完了
雁楽からメモリーカードを奪えると思った荒邦たちだったが、雁楽はメモリーカードと共に逃走。
棘屋、弥美姫、糸踏を残し、荒邦と嘉柄は車で雁楽を追跡する。
尾噛組にのアジトまで逃げ込まれたらデータの奪取は不可能になってしまう。
嘉柄はリーダーだった頃、糸踏を自分のミスで怪我させてしまったことで自信をなくして、自分の最高の運転ができずにいたが、仲間からの鼓舞で覚悟を固め、最高の運転テクニックで雁楽の車に追いついた。
そして荒邦が雁楽を捕らえ、メモリーカードを奪うことに成功するのだった。
「葬儀屋」の親を持つ弥美姫
車を大破させてしまった荒邦たちは、錚々児のバスで帰路についていた。
だが「葬儀屋」の壺根誠と真名上朋恵の襲撃を受け、データの入ったパソコンが粉々にされてしまった。
メモリーカードはまだ無事だが、弥美姫が真名上の娘であることが発覚し、真名上に逆らうことができない。
弥美姫が必死に母への恐怖に抗おうとすると、真名上は刀を抜いて弥美姫を切りつけてきた。
荒邦が寸でのところで弥美姫を助けるが、メモリーカードは真っ二つになってしまった。
弥美姫は真名上と壺根が組織のために成した子であり、親から子への愛が全くないことに荒邦は激怒。
そこへ澄彦を始め、3年4組の皆が援軍に駆け付け、葬儀屋は撤退していった。
そしてメモリーカードは破壊されてしまったが、肝心のデータは一度見たものは全て覚える糸踏が全て記憶していたのだった。
【4巻のまとめ】
孔蘭が裏切者だったことを突き止めた荒邦たち。
「猟犬商会」と「救世葬苑」は失敗した孔蘭を用済みと判断し、荒邦たちに対して終業式の夜に襲撃すると予告。
決戦に向けて3年4組は「猟犬商会」と「救世葬苑」の情報を集めようと、潜入捜査を始めた。
無事に相手組織の情報を盗み出すことに成功するが、弥美姫の親が「葬儀屋」の紫炎と真名上であることが発覚。
弥美姫は真名上と壺根が組織のために成した子であり、親から子への愛が全くないことに荒邦は激怒するのだった。
【4巻の見どころ】
孔蘭の裏切りがついに明らかになり、荒邦たちは彼女の策を打破するために奮闘します。
特に注目すべきは、孔蘭が仕掛けた期末テストの罠を荒邦が先読みし、見事に逆転するシーンです。
孔蘭が予想していた通りに進まない展開に、読者も驚かされることでしょう。
また、荒邦と骨子の関係が深まる「同棲生活」の場面では、二人の微妙な感情が絡み合い、緊張感が漂う中で絆が強まります。
一方で、期末テストの後に襲撃される決戦の夜、3年4組は死闘を繰り広げることになります。
特に、荒邦の仲間を守るための覚悟と、弥美姫が抱える過去の秘密が交錯する場面は感動的であり、彼らの成長と絆が強調されます。

次巻へ続きます。
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