青年漫画

絶滅するのは人類か巨大生物か『食糧人類』7巻(完)【ネタバレ注意】

投稿日:2019年4月8日 更新日:

絶滅するのは人類か巨大生物か
~前巻までのあらすじ~

高校生の伊江とカズが拉致された先は「ゆりかご」という謎の施設。

そこでは冷凍された人間や、薬液で自我をなくされ超肥満体形にされた人間、そして薬で発情し続けさせられる”生殖種”の人間たちがいた。

伊江とカズは施設で山引とナツネという2人の青年と出会い、脱出を試みる。

巨大生物に見つかりそうになったところを小倉に助けられた伊江たち。

小倉は元ルポライターで施設に潜入しており、脱出できずに情報収集しながらひっそりと生き延びていた。

小倉から「玉座の間」の存在を聞くと、巨大生物に激しい敵意を抱くナツネが詰め寄る。

ナツネは施設から逃げた母から産まれた子で、驚異的な再生力と成長力を持つ完全な増殖種だった。

運悪く遭遇した巨大生物によってナツネは喰われるが、腹の中を割いて復活し、返り討ちにしてみせる。

ナツネが巨大生物を殺したことにより、罰として施設職員の中から17人が生贄に捧げられた。

ナツネたちの追手として人造人間たち「夕凪の会」が放たれるが、ナツネと山引が伊江たちを救出。

結局は人造人間たちの反乱によって桐生が死に、伊江たちは生き残った。

所長の和泉も巨大生物たちに反旗を翻し、停電を起こして巨大生物たちを地下に閉じ込める。

過去に山崎さおりを逃がしてしまったことで大粛清の原因を作ってしまった和泉。

その際に父を亡くし、長年練り続けてきた計画を実行に移したのである。

無事作戦は成功かと思われた矢先、副所長の花島が和泉をナイフで刺すのだった。

クイーンに操られた花島によって地下室の封鎖は失敗し、巨大生物たちが世界中に飛散する。

飢えによってもはや理性をなくし、地球が食い尽くされるのは時間の問題となった。

しかし山引がとある作戦を思いつき、生きたままナツネの肉を食べだす。

山引の背中からナツネが生まれ、さらに山引の背中を媒体としてナツネが増殖していく。

山引とナツネは人類の滅亡を防げるのか。

 

7巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。

山引から産まれる無数のナツネ

ナツネの背中から大量のナツネの赤ん坊が生まれる。

〈大量に産まれたナツネ [食糧人類 7巻](c)講談社/イナベカズ〉

その子供たちは一瞬で成長し、ナツネになっていく。

山引はなおもナツネを齧り続け、背中だけでなく全身から子供を産むようになった。

自分の顔までも子供の分身にとられ、最後は上半身がなくなり自分の身体を保てなくなってしまう。

〈消失した山引 [食糧人類 7巻](c)講談社/イナベカズ〉

クイーン vs ナツネたち

クイーンのいる部屋に行く大量のナツネ。触手で切断されながらも、数の暴力でナツネたちがクイーンに立ち向かう。

〈ナツネの死体の山が築かれる [食糧人類 7巻](c)講談社/イナベカズ〉

殺されたナツネの身体から、また新しいナツネが生まれ、完全な増殖種の力に歓喜の声をあげるクイーン

〈クイーンの歓喜の悲鳴 [食糧人類 7巻](c)講談社/イナベカズ〉

その声がどこまでも反響し、世界各国にまで散っていたリ巨大生物たちが一斉に集まり始める

施設の外では共食いが始まる

ゆりかごを覆い隠すほどの無数の巨大生物が集結。

〈終結した巨大生物の群れ [食糧人類 7巻](c)講談社/イナベカズ〉

伊江・カズ・小倉の三人は部屋で息を殺して必死に隠れている。

地下室にたどり着けない巨大生物たちにより施設のあちこちで壮絶な共喰いが始まった

〈施設の外では共食い [食糧人類 7巻](c)講談社/イナベカズ〉

じきに外の巨大生物たちは全滅するだろう。

地下室ではナツネが巨大生物たちに食べられているが、このまま閉じ込めようと小倉が提案する。

そうすれば人類は生き延びるが、ナツネは未来永劫、地下室で食べられ続けることになる。

〈ナツネの運命 [食糧人類 7巻](c)講談社/イナベカズ〉

再び施設を閉鎖、事態は収束

伊江は友を見捨てることに葛藤しながらも、ナツネがカメラ越しに「閉めろ」とつぶやき自己犠牲の精神を見せたことで、閉じこめることを決断した。

 

〈カメラ越しに訴えるナツネ [食糧人類 7巻](c)講談社/イナベカズ〉

意を決して開閉ボタンを押すと、ナツネの口がまた動く。

「じゃあ…またな…」という、伊江の教えた別れの挨拶だった。

外の巨大生物が全滅したのを見届け、施設を脱出した伊江たち

死体が山積みになった山道をただひたすら歩くしかなく、死体には蛆・ゴキブリ等が湧き、野生動物たちの餌食にもなっていた。

〈巨大生物の死体が山積み [食糧人類 7巻](c)講談社/イナベカズ〉

時には死体に溜まったガスが噴出し、ちょっとした地雷にもなっている。

ナツネを見捨てた罪悪感にさいなまれ、ナツネが助けを求める幻影に苦しみながら、伊江は帰路につくのだった。

エピローグ1:伊江の葛藤

3年後。伊江はすっかり中毒症状がぬけたカズと一緒に生活している。

世界中の40%の人が死ぬ大災害となったが、世の中は着実に復興し始めていた。

小倉はゆりかごでの一部始終を本にまとめて大ブレイクし、一躍時の人となった。

伊江とカズはともに家族が行方不明となり、学校をやめて働きながら支えあっている。

幸い、特殊清掃の仕事に爆発的な需要があり、働くのには困っていない。

伊江は清掃の仕事をしながら、まだナツネのことで負い目を感じており、ゆりかごの地下室の扉を開けることを心の中で考え出していた

〈ナツネへの負い目が離れない [食糧人類 7巻](c)講談社/イナベカズ〉

エピローグ2:再び施設に戻った伊江

カズが自宅に帰ると、そこには伊江から「ごめんなさい。探さないでください。当面の生活費を置いて行きます」と書かれた置手紙があった。

伊江はゆりかごの建物があった場所の地面を一心不乱に掘りはじめる

〈施設の跡地を一心不乱に掘る伊江 [食糧人類 7巻](c)講談社/イナベカズ〉

どこかの軍隊が巨大生物と一緒に地上の建物を吹き飛ばしたため、施設は跡形もなかった。

雨にも負けず一人で掘り続けるが、力尽きて意識が遠のく。

朦朧とする伊江の目の前には、ナツネらしき男が現れた

〈ナツネが現れた…? [食糧人類 7巻](c)講談社/イナベカズ〉

エピローグ3:夢か現実か、ナツネ・山引と再会

伊江は、ナツネと山引と3人で月夜の草原を笑いながら歩く夢を見ていた。

気がつくと肩を抱えられてナツネと一緒に歩いていた。

自分たちだけ逃げたことを泣きながら謝罪する伊江に、ナツネは巨大生物たちを根絶やしにしたと告白する

〈ナツネとの再会 [食糧人類 7巻](c)講談社/イナベカズ〉

そこに死んだはずの山引も現れ、巨大生物たちは共食いによって狂牛病と同様の病状を発症し、数世代にわたって蓄積された異常プリオンが爆発して絶滅したというのだ。

〈山引とも再会 [食糧人類 7巻](c)講談社/イナベカズ〉

山引はナツネと同化し、2人で永い時間、苦痛に耐えぬいていたのである。

2人の無事を喜び、一緒に暮らそうと提案する伊江。

しかし山引は広大な世界に興味が向いて定住を断り、ナツネも冗談ぽくはぐらかす。

ふと、伊江の目が覚め、目の前にはカズがいた。

いつの間にか、ゆりかごへ向かうふもとのバス停のベンチで寝ていたようだ。

全ては夢かと思う伊江だったが、ふとベンチを見てみると「またな 伊江」というメッセージが。

〈きっと夢ではなかった [食糧人類 7巻](c)講談社/イナベカズ〉

きっと夢ではなかったと思いながら、伊江はカズと一緒に帰りのバスに乗るのだった。

【7巻のまとめ】

山引がナツネを産みまくり、ナツネの自己犠牲により再び地下室を封鎖することに成功。

施設の外に出ていた巨大生物たちは共食いによって全滅し、事態は収束。

それ以来ずっとナツネを見捨てた負い目に悩んでいた伊江だったが、無事にナツネと山引と再会を果たす。

この再会はきっと夢ではなかった。

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