平凡な毎日が突然終わりを告げた。
16歳の高校生、高畑瞬はいつもと同じような退屈に気を倦ませていたが。突如として教師の頭がはじけ、姿を現しただるまとともに「だるまさんがころんだ」が始まる。
失格した生徒たちが次々と死に、何とかクラスで唯一生き残った瞬。
しかしこれはまだ始まりに過ぎなかった。
全世界の高校生が非情な選別ゲームに巻き込まれて次々と命を落としていく。
まねきねこ、こけし、しょんべんこぞう、うらしまたろうの試練を乗り越え、瞬のブロックでは他に同級生の秋元いちか、危険人物の天谷武、デブの秋本クリストファー健人(クリス)、パワフルな真田ユキオの計5人が生き残った。
瞬はゲームの途中で出会った平井翔子といつしか惹かれあうようになっていたが、翔子はくじ引きによる運試しで命を落としてしまう。
悲しみに暮れる一方、ゲームの様子は全世界に向けて配信されており、生き残った生徒たちは「神の子」として崇められるようになっていた。
そして一連のゲームを発案した神、神小路かみまろが姿を見せる。
かみまろは生き残ったすべての生徒を対象に運動会を開催。
招集に応じなかった生徒は死に、招集に応じた瞬たちは1~6の学年別チームに分けられた。
最初の種目「どきょうそう」では智略や戦略・判断力が問われるなか、瞬は自らの命を軽々と投げ出してみせ、周囲を驚嘆させる。
一方、外の世界では「かみまろ」の名前に聞き覚えのあった一人の男がかみまろの正体と事件の真相を追うべく、奥平教授と接触。
かみまろは元同人作家で、その同人誌の内容に沿ってゲームが行われているという推理にたどり着く。
最終巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
どきょうそうを生き残った瞬たち
その後もレースは進み、ユキオとクリス、そして同じ1年チームの純子も生き残った。
ゲームが進行していくなか、瞬は別学年のチームの生存者に翔子とそっくりの女の子がいることに気付く。
彼女の名は平井 響子、翔子の双子の妹だった。
〈翔子の双子の妹、響子 [神さまの言うとおり 5巻(完)](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
翔子との思い出がよみがえり、響子に特別な思いを寄せる瞬。
そしてどきょうそうが終わり、昼食の休憩となる。
休憩の間、瞬はかみまろを殺す決意を固めるのだった。
〈かみまろを殺す決意 [神さまの言うとおり 5巻(完)](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
かみまろの正体は奥平の甥
かみまろの正体を追う男と奥平。
かみまろはもともと、奥平の甥であることが判明した。
〈かみまろは奥平の甥だった [神さまの言うとおり 5巻(完)](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
同人誌の内容から今後の展開を読む一方、かみまろの家を特定。
かみまろが如何にして人間から神になったのかを探りに出る。
運動会編:ぜつぼうたおし
次の種目は「ぜつぼうたおし」。
通常の棒倒しで負けたチームが全員死ぬのに加え、相手の棒を倒した時に棒が爆発する仕様。
〈ぜつぼうたおしのルール [神さまの言うとおり 5巻(完)](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
すなわち勝利に貢献した味方も必ず1人は死ななければならない。
さらに瞬のいる1年チームは圧倒的に人数が少なく不利な状況。
最初の試合は2年vs3年。
どちらも犠牲を決めることができないまま棒を倒しきれず、引き分けとなって全滅した。
次の試合は1年vs4年。
秘策を思いついた瞬は天谷を巻き込んで試合に臨む。
〈瞬の作戦とは [神さまの言うとおり 5巻(完)](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
瞬の作戦のもと1年チームは守りに徹して攻めてくる相手チームの人数を削っていき、戦力が逆転したところでカウンター。
相手の棒を守る響子から棒を奪った瞬はタイムアップをじっと待つ。
そして自分のチームの棒を持った天谷と協力し、棒が爆発する瞬間にタイミングを合わせてかみまろに向けて棒を投げた。
〈一矢報いるか [神さまの言うとおり 5巻(完)](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
しかしすべてはかみまろの思いのまま。
かみまろは棒をいとも容易く小さな棒キャンディに変え、すべてを詰めた決死の一撃は届かなかった。
かみまろの家に迫る
かみまろの自宅を調べる奥平たちは、何者かが意図的にかみまろに神の力を与えたことを確信する。
これまでのゲームで使われていただるまやまねきねこも、地球上には存在しない物質で作られていた。
そして家の一番奥の部屋には奇妙な格好をした少女の姿が。
〈鍵を握る謎の少女 [神さまの言うとおり 5巻(完)](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
少女は奥平たちを巻き込むように家を爆発させるのだった。
罰を受ける瞬と天谷
かみまろに「反則」を言い渡された瞬と天谷は爆発による罰を受け、重傷を負う。
〈2人の一撃は届かず [神さまの言うとおり 5巻(完)](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
そのまま競技場の外に投げ出され、上空から落下する2人。
それでもまだ、瞬は死んではいない。
かみまろに反逆を試み、失敗した結果落ちていく。
〈放り出された2人 [神さまの言うとおり 5巻(完)](c)講談社/金城宗幸・藤村緋二〉
いまこのとき、瞬は何を想うのか、そして今後の運命は。
次のシリーズで明かされることとなる。
【5巻(完)のまとめ】
かみまろの正体は奥平の甥、しかし神の力を得たかは謎に包まれたまま。
他方、競技場ではどきょうそうを終え、次の種目は「ぜつぼうたおし」。
瞬と天谷が一計を案じかみまろの暗殺を試みるが失敗。
罰を受けた2人は競技場の外へ放り出され、上空から落下するのだった。
次シリーズへ続きます。
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