24時間以内に命令に服従しないと王様から罰が下る死の王様ゲーム。
第2シリーズ「王様ゲーム 終極」の登場人物でもある本多奈津子が最初に巻き込まれた王様ゲームの事件を描く、ホラー・サスペンス漫画。
さっそく、1巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
廃墟と化した広島県の高校
広島県の某所。
過去に殺し合いが起きた廃校で肝試しをする若者たちは、当時のものと思わしき凄惨な血痕や壁に書かれた文字を発見する。
「王様は誰だ」
〈廃墟となった学校で何が [王様ゲーム 臨場 1巻](c)双葉社/金沢伸明・粟山廉士〉
さらに本多奈津子という女生徒のノートを見つけ、当時「王様ゲーム」という謎のゲームが行われていたことを知る。
王様ゲームに巻き込まれたクラス
それはまだたった1年前のことだった。
既に王様ゲームは始まっていた。
「命令7 石田猛 大切なものを失え。」
本多奈津子に思いを寄せていた猛は、この命令を受けて奈津子の命を奪おうと執拗に追い回す。
〈奈津子を襲う猛 [王様ゲーム 臨場 1巻](c)双葉社/金沢伸明・粟山廉士〉
必死に逃げる奈津子は健太朗に助けられ、猛は転倒した拍子に頭を植木鉢に強くぶつけて意識を失う。
皆が狂い始めていたが、健太朗は親友の猛の変わりようを見て心を痛めており、そんな性格の健太朗に奈津子も惹かれていた。
屋上で佐竹舞と遭遇した奈津子は、犠牲者の携帯に1文字だけの未送信メールが残っていることを知る。
既に9人が死んでいたが、舞はどこかこのゲームを楽しんでいるようだ。
〈異常な状況を楽しむ舞 [王様ゲーム 臨場 1巻](c)双葉社/金沢伸明・粟山廉士〉
猛が命令に服従できずにカウントダウンが始まるとさらに舞は見殺しにしようとした奈津子をわざと責める。
最終的に猛は自らの両目を抉りだし、そこで命令服従が確認されたものの、猛はそのまま死亡した。
〈無理やり目を抉りだした猛 [王様ゲーム 臨場 1巻](c)双葉社/金沢伸明・粟山廉士〉
舞と奈々の命を賭けたダイエット勝負
次の命令は舞も対象だった。
「命令8 佐竹舞、吉川奈々 痩せろ。6月17日00:00の体重を元に、体重をより減量できなかったほうに罰を与える。」
細身の舞に対して奈々はぽっちゃり体型。
24時間のダイエット勝負となり、舞に脅威を覚えていた奈津子は奈々を全力で勝たせようとする。
〈奈々の必死のダイエット [王様ゲーム 臨場 1巻](c)双葉社/金沢伸明・粟山廉士〉
命を削るような思いをして減量した奈々は、夜にはフラフラになりながらも2.2kgの減量に成功。
対する舞の減量は2kgには満たない。
これで奈々が勝利―と思いきや、罰を受けたのは奈々だった。
舞はあえて母親の宝石をたくさんみにつけて体重をかさ増しし、さらに自分で血を500ml抜いて無理やり体重を減らしていた。
結果として2.3kgの減量に成功していたのである。
〈舞の勝利 [王様ゲーム 臨場 1巻](c)双葉社/金沢伸明・粟山廉士〉
目の前で奈々が死に、奈津子はさらに舞に対する敵対心を燃やしていくのだった。
殺し合いの命令
次の命令はさらに無慈悲さを増していく。
「命令9 クラス全員それぞれがクラスメイトを最低1人殺せ。」
さっそく誰かの服従確認が届き、広がる狂気に動揺する奈津子。
健太朗と連絡を取り合流を目指す奈津子だが、友人の児玉友美から着信が入る。
「なっちゃん逃げて!」
〈友美からの着信 [王様ゲーム 臨場 1巻](c)双葉社/金沢伸明・粟山廉士〉
時を同じくして、真鍋真冬が鎌を手にクラスメイトを斬殺。
次に奈津子を狙っているのだった。
〈奈津子を狙う真冬 [王様ゲーム 臨場 1巻](c)双葉社/金沢伸明・粟山廉士〉
【1巻のまとめ】
廃校となった広島県の高校で見つかった1冊のノート。
そこには当時行われていた恐怖の「王様ゲーム」の様子が鮮明に記録されていた。
ノートの持ち主であった本多奈津子は意中の相手である健太朗とともに王様ゲームに抗っていたが、そんな奈津子を嘲笑うかのようにゲームを楽しむ佐竹舞。
クラスメイト達は次々と死に、さらに王様から届いた「それぞれがクラスメイトを最低1人殺せ」という命令がきっかけで殺し合いが加速する。
早速、真鍋真冬という男子生徒が狩りを開始し、その矛先は奈津子に向かうのだった。
次巻へ続きます。
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参考奈津子が狂気に目覚めた発端の王様ゲーム『王様ゲーム 臨場』全4巻【ネタバレ注意】
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