偶然にも世界各地で死刑囚5人が「敗北を知りたい」という言葉を残して脱獄し、東京へ向かう。
徳川のご老公は地下格闘士たちを集め、死刑囚たちとの全面戦争が始まった。
5人の死刑囚が後楽園に揃い、刃牙・独歩・花山・烈・渋川の5人と対決することに。
独歩はドリアンの仕込んだ特殊繊維で左手首を切り落とされ、勝負は持ち越しに。
そして復讐に燃える猪狩も用心棒を連れてシコルスキーを拉致するも、復讐は失敗に終わり、返討ちに会った。
一方、花山がスペックと決闘し、重傷を負いながらもスペックを打ち破る。
刃牙は渋川とタッグを組んで戦うが、柳の前にまさかの敗北。取り逃がしてしまう。
刃牙の敗北により重苦しい空気に包まれるご老公と地下格闘士たち。
そこにドリアンが侵入、ご老公邸を爆破し、地下のアジトへ逃げた。
その後を追っていた加藤がアジトを突き止め勝負を挑むも、圧倒的な実力差を前に完敗。
瀕死の重傷を負った加藤の仇をとるべく、神心会が総出でドリアンを連行し、末堂が挑む。
しかし末堂も敗れ、今度は克己・烈・独歩がドリアンとの勝負に乗り出した。
ところがドリアンが烈と同門の海王であることが判明し、烈は兄弟子に敬意を示すのだった。
9巻のあらすじを振り返ってみましょう。以下ネタバレ注意です。
独歩 vs ドリアン 再び
自分が去った後に白林寺に大天才が現れ、海王の名を継いだという噂はドリアンも耳にしていた。
立ち合いを提案するドリアンに対し、烈は「同門対決は許されない」として身を引く。
そこでドリアンに左手首を切り落とされた因縁のある独歩が相手を買って出る。
前回の戦いで切り落とされた手首は、関わりのあるすぐに闇医者で処置してもらった結果、無事に接合し回復していた。
〈独歩の左手が無事回復 [バキ 9巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
見事に復活を遂げた独歩はドリアンの戦い方を踏まえて仕掛ける。
色を覚える刃牙
その頃、街でデートしていた刃牙と梢江。
人目もはばからずにキスをし、ストレートに想いを伝える刃牙。
刃牙が色を覚えたことを、少し離れたところから勇次郎が見ていた。
〈息子のキスを見ていた勇次郎 [バキ 9巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
ドリアンを追い詰める
ドリアンは加藤にも使った催眠術で独歩を陥れようとするが、百戦錬磨のキャリアで戦いを知り尽くした独歩にとっては催眠術にかけられた自覚などないまま、ドリアンと渡り合う。
正面からドリアンを叩き伏せる独歩。
ドリアンが敗北を目の前にして恐怖を覚え、震え出す。
〈敗北を悟るドリアン [バキ 9巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
しかし独歩はトドメを刺さず、最後の一撃をある人物に譲った。
現れたのは、意識不明、重体のまま病院から連れ出された加藤。
〈意識不明のはずの加藤 [バキ 9巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
加藤は意識のないまま本能だけでドリアンに懇親の一撃をかまそうとする。
途轍もない恐怖が押し寄せたドリアンは自らの負けを叫び、号泣するのだった。
〈恐怖から絶叫するドリアン [バキ 9巻](c)秋田書店/板垣恵介〉
【9巻のまとめ】
烈の代わりに独歩が正面からドリアンを叩き伏せ、最後は意識不明重体のまま病院を抜け出してきた加藤が登場してドリアンを追い詰める。
とてつもない恐怖を味わったドリアンは自らの負けを叫び、号泣するのだった。
次巻へ続きます。
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