遂にアメリカが操作に介入してきた。
しかもワンネスの力を持つ能力者を連れて。
遂に警察は大槻を追い詰めるものの、大槻の力は進化し窮地を逃れた。
5巻のあらすじを振り返ってみましょう。
失いたくないもの
現場から離れようとするユウキとマコト。
その時マコトは大勢の警官の中に中村の姿を見つけた。
自分は警察にマークされているのかもしれない。
そんな状況で銃撃から生き延びるほどの力を持った大槻と戦えるはずがない。
しばらくの間冷静に状況を窺うしかなかった。
マコトは用心のためユウキの家に宿泊することにした。
布団に横になると、自分の居場所を失うことの恐怖にうなされる。
警察も大槻も怖い、ユウキのようには戦えない。
すると、無意識のうちにワンネスの力が発動する。
大槻と同じ移動能力に目覚め、気が付けば自宅に飛んでいた。
そのころ警察はようやく問う者を超能力者と断定する。
明確に敵対してしまった自分たちに強力な報復が行われるはずだ。
弱腰になるものが続出する中、中村は大槻が逃げたことに希望を見出した。
銃撃が無効なら逃げる必要はなかったからだ。
マコトがしばらくぶりに登校すると、小島も休んでいることを知る。
小島の家を訪ねると、父から店を畳むつもりだと聞かされた。
赤字続きの店を続けることに限界を感じていたのだ。
だが小島は自分の夢を捨ててでも、死んだ母の夢だったこの店を諦められない。
マコトはその怒りをどこに向ければいいのかわからなかった。
新たな儀式
大槻は街でナンパした女を抱きながら考えていた。
なぜあの時自分の居場所が警察にばれたのか。
ユウキやマコトではない。
ワンネスでつながる彼らの意思は隠せないのだ。
しかもマコトは自分と同じ能力に目覚めている。
追い詰められた大槻はこの女に気づきの儀式を試みる。
儀式は失敗し、女は正気を失った。
その時、ホテルを警察が取り囲む。
大槻は女を残してその場を去った。
このことはマコトも気づいていた。
2人は警察に力を貸す能力者を探りべくワンネスに意識を向けた。
トレンパーは自分が探られていることに気づき取り乱す。
同時に女のワンネスが暴走しだした。
その姿は警察から消え、ワンネスの空間に現れ、飲み込まれていった。
ワンネスの空間で自己を保てなければ消えてしまうのだ。
それは、マコトたちワンネスに触れる者全てに起こりうることだった。
アメリカの介入
アメリカ側がついに大槻の存在を特定した。
問う者の能力は大量破壊兵器に匹敵する。
このまま捜査が進展しなければ、軍を介入させるつもりだ。
彼らを探知し、核で焼き払えばすべて解決する。
戦争さながらの国の存亡に関わる事態だ。
警察は全力で捜査を開始した。
ユウキは警察側の能力者がアメリカ人だと知り、やはり諸悪の根源が出てきたと言う。
世界で一番人を殺し、一番大量破壊兵器を持ち、一番爆弾を降らせている国。
経済至上主義で世界を蹂躙するアメリカを倒し、世界を変えるつもりだ。
マコトは相手がアメリカと聞いて尻込みするが、こちらに戦う気が無くても放っておかれるはずはない。
結局は戦うしかなかった。
警察への襲撃
写真が出回って以来、警察による大槻への追跡は激しさを増していた。
トレンパーが大槻の位置を捕え、とうとう米軍のヘリが動員される。
アメリカとすれば貴重な存在を生きたまま手に入れたい。
それが不可能ならば日本を火の海にしてでも排除するつもりだ。
機動隊まで動員され、大槻は完全に包囲されていた。
しかし、移動の能力を使いこなし始めた大槻にヘリは次々と撃墜され、街は一面火の海となる。
さらに大槻はトレンパーの存在に気づいてしまった。
ワンネスを伝い警察庁の内部に侵入、次々と職員を殺していく。
20人以上殺したころ、脅迫ともいえる警告を発し、ようやくその場を去った。
翌朝、警察は会見で公式に問う者の能力を認める。
捜査員たちは殺された仲間を想い、改めて犯人を追う意思を固めた。
【5巻のまとめ】
居場所を失いことに不安を感じるマコト。
一方で警察は大槻を追い詰め始めていた。
ユウキが諸悪の根源だというアメリカが捜査に介入をはじめる。
トレンバーの存在にきづいた大槻は警察庁を襲撃し、多数の死者を出した。
【5巻の見どころ】
この巻の見どころは、マコトの喪失への恐怖と、大槻の暴走が極限に達する緊迫の展開です。
警察にマークされ、次第に逃げ場を失うマコトの不安が、ワンネスの新たな能力の覚醒へとつながる瞬間は圧巻です。
一方、大槻は追い詰められながらも新たな「儀式」に手を染め、ついに警察庁への襲撃を決行。
20人以上の命を奪い、国家を震撼させる姿はまさに狂気そのものです。
さらに、アメリカの介入が事態を一変させます。
超能力を大量破壊兵器と見なす米軍の対応は苛烈で、ついに戦争の火種がともることに。

次巻へ続きます。
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